3.オンラインサロンを基に、組織とコミュニティを再考する


みなさんこんにちはこんばんは!


私は、コロナが流行り始めた頃から、

「オンラインを通じた交流の場を持ちたい」
「コミュニティについて今一度再考したい」と感じ、

オンラインサロンに複数所属しました。

実際に所属して面白いことに気づいたので、シェアします!!



組織とコミュニティの違いを知らない人が多い!

面白いこと。

それは、人って、組織とコミュニティの違いをあまり意識しないこと。
もしくは、両者の概念と知らない混在したイメージを持っていること。


普段、私は研究活動や授業の参加、労働を大学院という組織の一員として取り組み、商店街の人たちやオンラインサロンというコミュニティの中で地域創生活動とかいろいろしています。
(コロナに負けず、なんやかんややってます笑)


この「組織の一員」「コミュニティの一員」として求められる姿勢って違うんですよね。
ただ、組織とコミュニティをはき違えたり、コミュニティを企業のように捉えてしまうことで、運営が上手く行かなかったり、所属のフラストレーションがたまる人たちがいることに気づきました。


組織とコミュニティの違いって別に学んだり聞いたりする機会もないと思うので、経営学の理論に基づいて①「組織」と「コミュニティ」の違い、②それぞれ何が求められるのかについて詳しく紹介します!



組織とは?

経営学者チェスター・バーナードの論説を最初に紹介します。


「組織とは、①社会的な存在で、②目標によって駆動され、③意図的に構成され、調整される活動システムであり、④外部の環境と結びついている」
(Richard L. Daft, 2002 "ESSENTIALS OF ORGANIZATION THEORY & DESIGN, 2nd Edition")


普段勤めてる企業や通っている学校をイメージしてください。
一企業の組織人として、営業や人事として求められる役割が存在し、業務に取り組むこと。
一大学の学生として、スクールモットーや採るべき授業が存在し、勉学・研究に取り組むこと。
これが、「組織の一員」としての役割です。



コミュニティとは?

一方、コミュニティは「地域社会」「共同体」など多義的な意味が存在します。
ここでは、共通の関心を持った共同体(集まり)として議論を進めます。


Maclver and Page(1949)はコミュニティ感情の構成要素について展開し、
コミュニティには「われわれ感覚」「役割感覚」「依存感覚」があると述べています。
つまり、「受動的ではなく参加姿勢が求められる」ということです。


コミュニティを運営している人たちによって全てが提供されるわけではなく、仲間同士のつながりであったり、貢献性(活躍)がコミュニティには付随します。
組織(企業や学校)とは違ったものなんです。


コミュニティの例を見て、違いを明確にします。


例えば、オンラインサロンで有名なのはキングコングの西野さん。
西野さんは毎朝、運営しているプロジェクトや経験を基に、彼自身の考えや行動を共有します。
その後、参加者が意見を述べ、参加者や西野さんがアイデアを共有し合います。
また、プロジェクトを遂行する際に、有志を募集して、参加者が「われわれ感覚」「役割感覚」をもってそのプロジェクトに参加します。


オフラインでも考えていきます。
例えば、学校生活においてサークルに所属するとします。
サークルは学校からの介入が少なく、部長などの役職決めや合宿のプラン・・・
全部メンバーが役割分担しあって動きますよね。
これも、メンバーが「われわれ感覚」と「役割感覚」を持って行動し、「依存感覚」が形成されることを示しています。


組織とコミュニティを認識して、どうすればいいのか?

組織では「与えられた役割に基づいて行動する」ことが求められる一方、
コミュニティではそれがなく、個人の意識と行動に任せる所が多い
んですよね。


部活やサークル、オンラインサロン、友人関係など、
皆さんが関わるコミュニティにおいて「自分って何がしたいんだろう、出来るんだろう」と考えてみることで、満足感も向上するし、そのコミュニティ自体が活発になるかもしれません。


特に、コミュニティを組織と同類と考え、受動的に動きを待っている人たちはいますし、ココを理解して、振りかえってみてほしいなと思います。


ではでは、今日はこんなところで。
今日も読んでいただきありがとうございました!


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