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私の人生史上最も高い山に登ってきたのです。

今夏の登山企画第2弾は、群馬県谷川岳登山だった。

こちらは、今月末にチャレンジする富士登山に行くメンバーで集まる練習登山、という位置付けで行ったものだ。

昨日の記事に書いた鳥取大山登山から中1日での登山とのことで、やや体力的な不安もあったのだが、富士登山の練習という観点からすると、そのように自分を追い込んだ状態の方が練習になるのではないか、と思ったのだ。

ただ、鳥取大山登山をやってみて私として意外だったのは、「あれ?意外と体力的に余裕かも?」と感じたことだった。

私は日常的にスポーツをしているわけでもなく、体を動かす習慣はあまりない(富士登山を決意してからランニングをし始めたことを以前書いたが、この1ヶ月は暑いのでサボっていた)。

しかし、登山に行って帰ってきた後の足の疲れはそこまで大きくなく、しかも中1日経ったこの日も大きな筋肉痛になることもなく、コンディションはそこそこ良いものだった。

鳥取大山に共に登った友人たちの中には、日常的に負荷の高い運動をしている人もいたが、彼よりも私はどうやら余裕で登って帰ってきたようだったのだ。

これは一体どうしてなのかと考えるといろいろと可能性はあって、私の考えとして妥当な物を並べると、例えば、私の体重が軽く、運動中の消費体力が少なくて済む燃費の良い体を持つ省エネ人間である可能性、私が通っていた高校と大学のいずれに行くにも長い長い階段があり、それを約13年間毎日上り下りしていたことによって足腰が鍛えられていた可能性、などが挙げられる。

ある意味それらは幸運なことだったな、と今振り返って思っている。

さて、ロープウェイとリフトを活用して谷川岳の途中まで向かい、そこからは徒歩で約2.5時間かけて山頂に向かった。

前半はある程度整備された階段状の道が続いていたが、後半のほとんどは切り立った岩場の表面が露出したような、とても整備されているとは言えない道が続いていて、「登るのはいいけど無事に下ってこれるのだろうか」と思いながら歩みを進めた。

今回は、前回の鳥取大山登山とはうって変わって、太陽がキラキラと輝く晴天の中を歩くことができた。

後ろを振り返ると緑鮮やかな低山の数々と、その合間に街並みを見ることができた。

それなりに厳しい路面が続いた道中も、私は比較的身軽にひょいひょいと登ることができて、いよいよ山頂に到達するというときでも、大きな疲れは感じていなかった。

谷川岳には代表的な山頂が2箇所あって、今回はそのうちの手前の「トマノ耳」をゴール地点とした。

トマノ耳は標高1963mとのことで、私の人生史上最も高い山に登ったことになる(登っている途中に、私の人生史上最も高い場所に「いる」と言おうとしたが、すぐに「飛行機は?」という反例が浮かんだので、表現を改めた)。

さすがにこの標高になると風はひんやりと冷たいが、それが疲れて火照った体には心地よい。

頂上から下方を眺めると、緑に覆われた多数の急斜面を見てとることができ、「アルプスの少女ハイジ」の世界観が頭に思い浮かんだ。

リフトとロープウェイの時間に間に合わせるため、やや足早に下山して無事帰還することができた。

その後は谷川温泉でゆっくり疲れを癒し、帰路に着いたのだった。

帰還してから気づいたが、清々しい晴天であった反面、とんでもない威力の直射日光が差していたので、見事に首を焼かれてしまった。あぁ、気づいたときにはもう遅かった。

さて、この練習登山を経て、いよいよ今月末には富士登山の本番を控えている。

ワクワクする気持ちと共に、どんな2日間になるのか今から楽しみだ。

今回到達した人生史上最も高い山を早くも更新し、日本一の高さの山に登るという経験が、私に一体何をもたらしてくれるのだろうか。

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