慣れがきても前のめりでありたいのです。
先日、学部4年生の卒論中間発表を終えた。
今年からは私も教員の目線で学生の発表を聞くことになっているのだが、その気持ちが新鮮でもあり、まだやっぱり今までのスタンスと変わらないところもあり、複雑な感覚がしている。
発表会場で実際に発表を聞きながら、ふと気になったことがある。
それは、発表を聞いている先生方の様子だ。椅子に深く腰掛け背もたれを存分に使っている人もいれば、浅く腰かけてやや前傾姿勢で聴いている人もいる。そしてその傾向として、年配の教授陣であるほど背もたれを使っているような気がした。
その様子を見ていて、学生気分が抜けない私は、「もうちょっと前のめりに聞いてくれてもいいのになぁ」とか思ってしまった。
気持ちはわからないでもない。もう何年も学部4年生の中間発表を聞き続けてきているのだから、そういう発表会に新鮮さを失っている感覚はなんとなくわかる。
しかし、だからといってふんぞり返って聞くのが空間にとって良い影響を与えるかというと、そうではないとも思う。
だから、私はなるべく前向きな空間をつくれるように、姿勢も気持ちも前のめりで聴けるようでありたい、と思った。
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