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異年齢集団で苦難を乗り越えることが成長を生み出すのです。

先日、私が毎年参加している、地域の子どもたちを連れて行くキャンプに行ってきた。

今年は私は実行委員長を務めたので、事前の準備にいろいろと奔走していたのだが、無事に終了してひとまず安堵している。

今回は天気があまり芳しくなく、曇りと小雨を行ったり来たり、あるタイミングでは強い雨がザっと降る、といったような天気だったので、キャンプファイヤーなどの主要プログラムをなんとか外で実施できたのは運が良かった。

今年印象的だったのは、数年前にやんちゃBoysだった子たちが、中学生高校生になって今のやんちゃBoysたちを何とか活動に向かわせようとしている様子が見られたことだ。

炊事中に炊事場から逃げ出してしまったり、キャンプファイヤー中に別で勝手に遊んでしまったりする5年生男子が数人いて、彼らを擁する班の班長を務めたある男子中学生が、炊事作業中に私に話しかけてきた。

「この子たちを見てると、自分も成長したんだなと実感しますね。」

彼自身も小学生のときは元気にやんちゃをしていたが、こういう小学生を見ると、自分がしっかりしないといけない、という自覚が芽生えてくるものなのだろう。

だからこそ、こうした異年齢集団で行う集団活動が、彼らにとっての大きな成長をつくるのだ。

さて、冷静に考えてみると、気づけばもうこのキャンプの運営に参加しているメンバーのほとんどが私よりも年下だ。

事務局長を除けば年上は1人、同年代が数人いるが、あとは4,5年くらい年下の子たちから高校生の世代の子たちが主力メンバーである。

彼らの中に混ざって活動していると、不意に自分の年齢を忘れるときがある。

まだ自分は学生なのではないか、と若くいられる気もする。
(実際、今年の3月まではこの年齢で学生だったし。)

ただ、実年齢としては相応の社会的立場と責任を持つ世代として振る舞わなければならない。最近は、そのギャップを感じるようになってきてしまった。

これが、悲しくもあり、自分が新たなフェーズに入っているのだという自覚を生んだりもして、複雑な心境である。

しかし、こうした異年齢集団をつくって共に苦労を乗り越える集団活動を行うことが、参加した1人1人にとっての大きな成長を生みだすという観点からは、こういう活動に関わり続けたい、という思いを新たにした今年のキャンプだった。

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