映画「夜明けのすべて」
記念すべき初1人映画!
瀬尾まいこさんの作品が実写化、前に小説で『掬えば、手には』という小説を読んだことがあり、『夜明けのすべて』も本で読んでみたいと思っていたところ映画化したという情報を手にいれ、これは見るしかないと思った。
まず鑑賞後に思ったことは、あたたかい。
人の優しさ、関係性、職場の上司、同僚、友人。嫌だなと思う人物が居なかったように思えた。これは「掬えば、手には」を読んだ時も感じた。
PMSについてとても共感する場面があった。映画冒頭のバスに乗れず藤沢さんが「いったい私は周りにどういう人間だと思われたいのだろうか」と言ったシーン。自分がこの世界にいる意味、意義を考えてしまうところにとても共感した。特に藤沢さんがみんなにお菓子を配るシーンと山添くんがもらうのを拒否するシーンは考えさせられた。存在意義を見出そうとしているようにみえる藤沢さんと他人とできるだけ関わらないようにする山添くん
でも物語が進むにつれて少しずつ完璧には理解できなくても、相手を理解しようとする姿勢になっていく2人。
たぶん1人だと難しくても誰かこういう人が近くにいるだけでも未来は明るくなるのかなと思った。
この映画のような生きづらさを今の現実世界、日常で抱えている人はたくさんいると思うし、他人事ではないと思う。少しのおせっかいが誰かのことを救えるかもしれない。
「3回に1回は助けてあげれると思う」何気ないこの言葉がとても好きだ。
恋人、男女の友情、ただの同僚などと名前をつけれないような2人の関係性がとても良かった。
*歌詞のないエンドロールやサンドラがとても良すぎて帰り道にすぐに調べて聞きながら帰った。
余韻。
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