ちらしを作って旅の思い出に浸る 6.27
今日のバイト先での勤務を終え、挨拶を済ませた正樹は、足早にロッカーに行きそのまま退社しようとした。しかしそれを見逃さない影が正樹の間に立ちはだかる。
「おう、今日はずいぶん速足だなあ」「あ、敦夫さんお疲れ様です」
「お疲れ様じゃねえよ。正樹よ、お前俺に何か隠しごとしてんじゃねえのか?」ふたりは同性愛者つまりゲイカップルである。「え、ま、まさかそんな。敦夫さんにそんなことありえません」正樹は首を横に振った。
「じゃあなんでそんなに急いでいるんだ」「あ、実は、今から行くとこ