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【平和ビジネスへの道】#5 ハンガーマップライブ

おはようございます。かほりです。

皆さん台風の被害はなかったでしょうか?四国は、地図上ほとんどかすっていないように見えるのに、普段の台風直撃くらいの雨風でした。九州の皆さんのご無事をお祈りしています。。。

そんな話題に少し関連し、今回は中国のアリババが開発したハンガーマップライブについてご紹介します。


■抱えている問題

飢餓と栄養失調に直面している人は世界に約8億2100万人(2018年時点)存在するといわれている。

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これまでも、1年に1回更新されたハンガーマップ(どこが飢餓に苦しんでいるのかが可視化された地図)がDLできたが、情勢や気候が安定しない地域だと、日々状況が変わるため物流が機能しにくく、余計なコストがかかってしまったり、必要とする食料や物資が行き渡らなかったりすることがある。


■着眼点

どこで何が起きているのか?何がどれだけ足りないのか?をリアルタイムに可視化できるようにすればいいのでは。


■解決策

中国のIT企業であるアリババがWFPとタッグを組み、人工知能、機械学習、データ分析を活用して、90カ国以上の飢餓の大きさや深刻さをリアルタイムで予測し、追跡するマッピングプログラムを作成した。

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食糧安全保障、栄養、紛争、天候、マクロ経済に関する情報をまとめて、現在データへのアクセスが限られている地域でも、機械学習技術を用いて予測を行い、地図上に反映しています。

アクセスはだれでも可能。是非、ここから覗いてみてください。どこで何が起きているのか?何が足りないのか?をリアルに把握することができます。


気になるのは、なぜWFPとアリババなのか?ということ。

それは彼らが2017年にもタッグを組み、中国農村部の農家の貧困解消プロジェクトを実施し成功を収めていることに理由があります。中国農村部のローカルな販売先しか持たなかった小さな農家と、消費者をECで繋ぐことによって、より広範囲且つ値崩れのない市場での作物の販売を可能にし、農村部の貧困解消の役割を担いました。

このプロジェクトの翌年からWFPとアリババは戦略的パートナーシップを結んでいます。WFPは今後テクノロジーとの連携を強め、最新のアイデアを探究していきたいと述べています。


ハンガーマップライブは、CSR視点で見ても大変意義のあるプロジェクトですが、アフリカに多くの中国企業が進出していることは既知の事実です。

ビジネスを行っていくうえで、情勢・物流・人の動きのデータを把握することは今後大切な資源となるので、中国企業やその他グローバル企業に対しても、アリババから発展が見込まれる地域のデータ提供が可能になっていきます。

最初はCSRとして始まったとしても、これは、お金のにおいがプンプンする…!企業・国を超えて、先手先手で動き、平和とビジネスの発展に繋げていく、さすがの戦略…!


日本はこのままで大丈夫?

以前ダボス会議に参加した際、このような話がありました。

「飢餓には2種類ある。一つ目は恒常的にずっと続く食糧難と飢餓。もう一つは、災害や紛争で突発的に発生する飢餓である。」

日本は、毎年のように地震や洪水、台風などの自然災害に見舞われます。その度に、後者の突発的な飢餓と隣り合わせになっています。

リアルタイムに被害状況や必要な物資の支援状況を知るために、私はTwitterを活用していますが、情報が正しくなかったり、まとまっていなかったり、毎回パニックになっていたりと、煩雑な印象を受けます。

日本でもこういった状況を可視化し、人々が等しくアクセスでき、正しい判断ができるシステムを作るべきでは…?台湾のマスクマップも、要は可視化・アクセス・管理でしたよね。

データ集めてちゃちゃっとこういうのが作れる人になれたら格好いいのにな~。


なんていうつぶやきで、今日は終わっておきます。

それでは、また明日!

Peace!

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