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「部下ガチャ」(後編)/本当に居た、部下から慕われる上司像とは/職場・仕事での人間関係のカウンセリングを受けるなら/広島の心理カウンセリングオフィスFLIFE

こんにちは。人間関係のお悩み専門のカウンセリングルーム、広島の心理カウンセリングオフィスFLIFEの奥本です。
さて、今回は「部下ガチャ編」(後編)です。
前編はこちら。

さて、部下編と銘打っておきながら、主に部下視点からみてこの上司は部下との接し方、慕われ方が凄かったなという体験談からのお話が中心となっております。
今回も前回と同じ上司の話です。本当、その上司は、部下だった私からしても、周囲からしても物凄く慕われる上司でした。
今回は前編以上に上司の具体的なエピソードも交えられていきます。
あくまで、一つの経験談に過ぎませんので、そこはご承知おきください。でも、こんな上司が多ければもっと職場の悩みも楽になる。そんな気はします。それでは、余談が過ぎましたが、ご覧ください。

①部下に同行した際の教育方法

かの上司は、私に教育と称して同行した際にはまずは私自身がどのような営業をしているか同行した上で、任せてくれます。そして、良いように進んでいても、あまり思わしくないように進んでいても口出しは一切ありませんでした。そして、終わった後にフィードバックをくれます。その際も、良かったところはきちんと褒めてくれますし、良くなかった所も、自分も昔はそうだったと比較した上で、上司自身がどうやってそこを改善していったかという経験談を伝えてくれました。これで、部下としても素直に吸収する事が出来たと思います。また、営業のサボり方・・・と言ったら語弊がありますが、適度な手の抜き方についても詳しく教えてくれました。それで、頑張りと息抜きのバランス感覚を身に着けていけたと感じるところです。

②部下の適性を見抜き的確に配置する力

さて、上司はこれに関しては特に凄かったと感じます。営業という部署だったのですが、みんながみんな、営業で上手く行くという事もありませんでした。中には飛び込み営業に行ったり、お客様と話をしたりという事に苦痛を感じる部下もいるわけです。しかし、当時の営業部署には事務員がいませんでした。営業が仕事を取ってくると見積やその後の手配なども営業の仕事。しかし、仕事は取れても事務処理が苦手だという営業も居たわけです。当時、営業成績が振るわず思い悩んでいた同僚がいました。しかし、その同僚は事務作業にかけてはトップでした。見積書等も簡単に作成できる仕組みをExcelシート等の関数を用いて作って共有してくれたり、事務処理中にパソコンのソフトで分からない事などはその同僚が頼られる事が多かったです。しかし、営業成績という一点で見たら振るわない。そこで、上司はその同僚と相談した上で、営業の見積もり等の事務処理の大半を引き受ける様に、事務処理専属のポジションについたのです。でも当時の会社は営業に事務処理役など置いていませんでした。更に営業は件数が給料にも反映されます。そうなると、事務職をしたことで給料的に下がる恐れもあるわけです。しかし、そこも上司がある方策で解決しました。これについては長くなるので、後日機会があれば書きますが、それによってもたらされたのは、営業は事務作業が減って楽になりました。事務処理役に回った同僚もやりがいを感じて居る様子で以前より明るくなっていました。

③事務作業役に回った部下に異動命令が、その時上司は

とはいえ、営業には件数ノルマがあり、業績が振るわなければ配置転換されるというのはままある事です。営業のやる気があっても中々結果として不振が続いている同僚が居ました。ある時、異動命令が下りました。しかも、営業から全く違う部署への配置転換。上司も全く聞いていなかった事でした。その同僚は年間でみると確かに不振でしたが、それでも徐々に改善されていっており、その矢先という事で同僚としてもショックを受けておりました。とはいえ、会社の異動命令には逆らえない。という事で同僚は異動となりました。しかし、そこからの上司が凄かった。上司が更に上役に対して猛抗議をしたのでした。上司は元々、支店を束ねる支社で敏腕営業マンとして活躍し、昇進と共に私も居た支店に配属されて管理職となりました。そんな事もあり、直接言いやすい関係性という事もあったのか、支社にいる役員に熱意ある談判をし、それが更に本社の社長にまで届いたそうです。そして、異例の年度途中での再異動により元の支店に戻る事が出来ました。本人はまさかこんなに早く戻れるとはと言っていました。異動した後も、上司から連絡があり、戻りたいなら必ず戻してやると言われていたという事で、素直にこの人についていきたいと思う事のできる上司でした。

まとめ

という事で、今回は「部下ガチャ」後編でした。
①仕事の教育方法
②部下の適性を見抜き配置する行動力
③部下を見捨てない

と、「部下ガチャ」と言いながら、厄介な部下の話と言うよりも上司としてどの様に関わるかといった内容となりました。しかし、このような姿勢で部下に関わる上司が、慕われない訳がない!と個人的には思っております。とはいえ、この上司だからこそ出来た事なども多く、容易に真似できる事ではないと思います。でも、自信が部下だった頃にどういう上司になりたかったかと問われたら、真っ先にこの上司が思い浮かびます。
もし部下との関係でお悩みの方も自身の部下時代を思い返して、どんな上司になりたかったかを見つめ直してみるとまた違った見方ができるかもしれません。

また、いつも言っておりますが、今回の事はあくまでも一例ですので、合う合わないもあるかと存じます。もし、部下との関係について考えて耐えられなくなった際には迷わず精神科やカウンセリングをお試し頂きたいとと思います。本音を言うなれば、耐えられなくなる「前に」、が一番良いと思っております。
職場の部下との関係にストレスを感じられる際はお気軽に広島の心理カウンセリングオフィスFLIFEをお試しください。
また、自身の思い描く理想の上司像に変わりたいというのも、一人では中々難しいもの。そんな時はコーチングやカウンセリングがお役立て出来ると思いますので、一つの選択肢としてお考え下さい。
最後は宣伝の様になりましたが、失礼いたしました。


著者:広島の心理カウンセリングオフィスFLIFE 奥本浩司



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