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エッセイあれこれ

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2020年6月の記事一覧

買い物待ちの車の中

時間は有限なのだ。今何をするのか、限られた中から選ばなくてはならない。

駄目だったからと、リセットしてやり直すことはできない。

今、車の中で妻の買い物を待っている。その、数分、いや、数字数十分。何をしたら一番自分にとって良いのか。悩んでいたら、もったいない。

とにかく、思いついたこと、手に触れたものを、片っ端から行なっている。

ぼんやりと、何もせず、車の中で惚けるのも一つの選択だが、貧乏性

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こんな本を読むと、街かどにある映画館に行きたくなる。「もぎりよ今夜も有難う」を読んでる途中。

こんな本を読むと、街かどにある映画館に行きたくなる。「もぎりよ今夜も有難う」を読んでる途中。

古き良き、昔は良かったなんてことは、決して言いたくない。年寄り臭い、情けない。が、映画館だけは、今のシネコンではない街角の小汚い映画館だけは、昔は良かったと懐かしんで言える。

世を儚んで日々を生きていた人間が、漆黒の穴蔵に彷徨いこみ、安住のひと時を過ごす。それが映画館であった。老いも若きも、善男善女と悪男悪女も、敗者も勝者も、分け隔てなく受け入れる度量の広さがあった。

その時代の、豊かなる風俗

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東京風情 御茶ノ水の場合

東京風情 御茶ノ水の場合

久方ぶりに東京に仕事で来た。御茶ノ水の駅の近くの商店街を歩く。この辺じゃ目印になっているニコライ堂を通り過ぎると、参拝を自粛していた。

人通りは、それなりにある。それでも、前よりは少し少ない。

よせばいいのに、書店に足が向く。品揃えの多い素晴らしい書店。家の近くでは消え失せてしまった桃源郷。少しばかり、病が怖くても訪れたい。

ちょっと見渡して、満足したら足早に出ようと、言い聞かせて中に入る。

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願い事。

願い事。

今願い事があるとすれば、noteをiPadに対応して欲しい。

iPhoneじゃ物足りない。悲しいかな、僕の目じゃ文字が小さくて、とても見辛い。世に言う老眼というやつ。

少しでも大きくしたくとも、なぜかピンチで拡大できない。だから、見やすい大きさにすることが叶わない。

どれほど素晴らしい作品だったとしても、内容が細かく長いものは、途中諦めてしまう。

そして、随筆もどき、小説もどきを書くのもi

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忘れぬように、慌てぬように、共に生きる日々を過ごす。

忘れぬように、慌てぬように、共に生きる日々を過ごす。

除菌グッズが全く手に入らなくなって久しい。それでも、最近はすこしづつ店頭に並ぶようになってきた。

有名メーカーは無いが、聞いたことの無いメーカー品ばかりだけど。

今日、近くのホームセンターに行くと、除菌剤とマスクが入り口近くの目立つ位置に陳列していた。マスクはそれなりに在庫があるので、除菌剤を買うことにする。

一応、アルコール主成分の除菌剤なので、効果はあるだろう。無名のメーカーなので、すこ

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