見出し画像

1つの考えに支配されるときに。

 日常を過ごしていると、突然、1つの考えに支配され、どうにもやる気が失われたり、嫌な気持ちになることがあるかもしれません。たとえば、健康のためには、運動が大切だという考えに支配され、運動をしようと思っても、全然できない。できない自分に嫌気がさす。運動はしないのに、日頃、嫌な気持ちばかりが募っていくということになるかもしれません。しかし、そもそも運動が絶対的に大事かどうかは、決まっているわけではありません。

正しさは、時と場合で変わる。

 この考え方が正しいのだと、長らく正しいと信じてきたことがあり、それに反するようなことがあると、自分を責めたり、落ち込んだりするかもしれません。しかし、正しさというのに絶対はありません。時と場合で変わります。今の苦しい状況では、別の正しさを信じて、苦しさを和らげればよいのです。また、だからといって、今まで信じてきたことを間違っていたと考えるのもよくありません。それは、それで正しいと思う。それで良いのです。先程の運動の話だと、運動は、大事というのは信じ続けるけれど、できないことなのに、それを絶対視して、自分を否定する必要はなく、別の考えを見つけに行くことが大事ということになります。

別の考え方を、暫定で取り入れる。

 今までの考え方では、どうにもうまくいかない場合は、一旦、別の考え方を取り入れてみましょう。家族や友人からの言葉であったり、本や、記事、動画を通じて表現されている誰かの言葉であったり、何か、これだ!と思うものがあれば、暫定でその考え方を取り入れてみましょう。そうすると、今の苦難が少し和らいだり、方向性が見えてくるかもしれません。価値観を変えるのではなく、暫定で取り入れて、前の価値観を失わせないことがポイントです。前の価値観を一切、否定しようとすると、自分の行ってきたことを否定することにもつながるので、よくありません。運動の例だと、そもそも運動は健康に良いということで始めたかったならば、健康に良いとされていることは、他にもあるのだから、一旦、たとえば、運動よりも、食事をよりバランスの良いものにすることに精を出すことで健康につなげることが大事!など、別の考え方を取り入れてみると良いかもしれません。これならできる!であったり、これはピンときた!というものを取り入れればよいのです。

暫定の考え方で、行動してみて、そこから新たな気づきを得る。

 新しく取り入れた暫定の考え方で、行動してみると、今までとは別の見方、新しい発見ができるようになるので、その行動を通じて得られる気づきの内容も変わっていきます。そうすると、以前、苦しんでいたようなことも、苦しまなくなるかもしれません。それが、成長でもあり、価値観の広がりでもあります。1つの考え方にこだわることも大事ですが、自分を楽に、人生を前にすすめるためには、何かこれだと思う考え方を拾ってきて、それを元に行動することが大切です。先程の運動の例だと、いざ、食事面を気をつけるようになると、体調が良くなっていって、食事だけでも、健康維持に効果があると気づくかもしれません。そして、体調が良くなると、体を動かしたくなって、今まではできなかった運動も始めてしまうかもしれません。そうすると、元々の運動は大切という価値観にもマッチして気分も上がるし、運動は大事だけれど、まずは、別の面でできる範囲の健康管理をしても、健康は保てるという新しい価値観も手にいれることができ、考え方に幅が広がることになります。

 1つの考え方に支配されるときに、その考え方に沿うために無理をするのではなく、別の考え方を暫定で取り入れるというのも大切かもしれません。

 最後までお読みいただきありがとうございます!

お心遣いありがとうございます!