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鬱病は精神の病気ではなく、身体の病気だった?

皆さん、こんにちは。
Gifted Creative、峯上良平です。

さて、こちらを読んだ方は沢山のネット記事を読まれて、それでも良くならなくて困っている人が多いのではないでしょうか?

ここでは鬱を経験し、現在は支援者として、医師や訪問看護師、心理カウンセラー、ピアサポーターと連携させて頂き、メンタルヘルスの回復支援事業を和歌山県から受託している私がお話したいと思います。

まず、取り組むべきことは、身体への治療です。
え?
と思うかも知れませんね。
中には精神薬を飲みたくない、飲んだけど良くならなかった。
という人も多いと思います。

事実、精神薬はうつには効きます。
ただし、身体へのアプローチとセットで、かつ【認知の偏り】に対して対策をしないと繰り返す病気だと私は考えています。

例えば皆さんが自転車に乗っていたとしましょう。
その自転車はブレーキが壊れていて、毎日直さなきゃと思いながら、乗り続けています。
交差点に差し掛かり、ブレーキが効かず、車にぶつかり、足を骨折、入院となりました。

この場合の治療と対策は簡単です。

まずはきちんと安静にし、骨がくっついてから、徐々にリハビリを行い、少しずつ外出をして、日常生活、そして仕事に復帰するという流れです。

自転車に関してもきちんとブレーキを修理し、乗る前には点検を行うという当たり前の解決策です。

ここには鬱を治すこと、再発しないポイントが沢山隠れています。

分かりますでしょうか?

まずブレーキです。
これは、壊れているという自覚がない方が殆どです。
人から嫌われたくない、良い人でいたい、本当は嫌だけど嫌と言えないなど、自分の心と身体を守るためのブレーキ、つまり行動が取れていないということが問題となります。
これには認知行動療法やSSTが効果的です。
少しずつ親しい人から伝えられるようになりましょう。

そして次のポイントは骨折をした所です。
ここは鬱状態とよく似ています。
骨折であれば安静に、鬱も同じく安静にすることが大切です。
何を当たり前のことをと思いますよね?

鬱は基本的に脳がダメージを負ってなる病気だと私は考えています。

安静にしている、つまり仕事を休んで家にいたとしても、脳でぐるぐる過去の後悔や未来の心配をすると、ベッドの上で折れた足を動かしまくっているのと同じことをしているのです。

それは辞めましょうということをお伝えしています。
それでも考えてしまう人は、セルフコンパッションの動画をYouTubeで検索し、見てみましょう。
頭に入らなくても大丈夫、始めは聞き流すくらいで良いです。
本が読めるようになるのは、骨がくっついてからなので、安静時には好きなことをやっても大丈夫です。
足を動かし続けるより良いです。

そこから、徐々に規則正しい生活リズムを整え、リハビリに備えます。

リハビリは主にリワークや福祉的就労を活用しましょう。
ここでの注意ポイントは飛ばさないことです。

骨折し、歩くリハビリ途中で、仕事復帰して現場仕事をしようとする人はバカしかいないと思いますが、うつの場合はびっくりするぐらい飛ばす人が多くいます。

なんと6割の人が復職に失敗するというデータもあります。
急がば回れです。

身体をきちんと回復させ、自転車の点検のように日々、観察し、異常がないかを身につけることが出来れば鬱は繰り返さなくなります。

ただ脳の骨折と私は例に出しますが、これは外から見てもわからないということです。

無理のない範囲で試し、どこまでできるか、その後の回復力までセットで見る必要があります。

皆さんが上手くいかないのは、治療の順番を間違えていたり、ブレーキを直してなかったり、日々の点検を疎かにしているからです。

決して皆さんがダメで、意志力がないから、甘えているからではありません。

一人で上手くいかない場合には、支援者に頼りましょう。
医者もピンキリですので、数年やって変わらないなら、漢方や運動療法、カウンセラーがいる病院に変えた方が良いです。

一個ずつ、クリアしましょう。

①安静に、栄養たっぷりの食事、睡眠の確保
②動く元気が出てきたら、朝決まった時間に起きる、次に5分散歩、日常生活を徐々に→一個ずつ慎重に
③図書館、カフェなど行きたい所、行けそうな所に1〜2時間滞在し、帰る。疲れ具合を評価し、しんどければ②をもう少し見直す、ちょうど良ければ一カ月ほど続けてみる

④生活リズム、身の回りのこと、外出しても寝込むまで疲れなくなったら、働く前のリハビリ(リワークまたは福祉)を行う。
ここでようやく自分に向き合い、過去のトラウマや、発達特性はないか心理検査、ブレーキが壊れてないかのチェック、自己理解、特性理解、社会人スキルの見直しなど、足らない所を身につけ、同時に強みも見つけておく。

⑤短時間就労、始めは1時間でもOK、週2〜3日、半日など疲れ具合を見ながら、きちんと回復行動をとる。
徐々に働く時間を伸ばしたり、調整する→3〜6カ月、フルタイムまで1〜2年かけるとより安全

⑥フルタイムになれば、それでも良いし、仕事を二つ、三つ掛け持つも良し。自営業や起業、副業などを試し、心が安定できる方向へ歩き続ける

順番としてはこんな感じです。
人によって多少は変わりますが、段階を飛ばさなければある程度は上手くいきます。

峯上の見本は過去に書いてあるので、読んでみてください。
認知の偏りに関してもあります。

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この記事があなたの人生が良くなるきっかけとなることを願って。

ここまでお読み頂き、ありがとうございました。

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