最近の記事

2024年7月18日の日記

 今日は調子がかなりましだった。  ブルデューのディスタンクシオンⅡを図書館で借りた。チョコザップのランニングマシンで早歩きしながら読もうと思ったが、文字が揺れて読めなかったので家で読んだ。  「これあたしや泣」となった。自炊したり家事したり、電車やバスを使う必要がある距離を歩いたりすることで「ある財やサービスから得られたかもしれない満足感とつりあうだけの満足感を見出す」。お金を節約できた、ということに喜びを見出す。わたしはいつも残業するごとに今日は時給換算で何円稼げたと

    • 2024年7月15日の日記

       今日は仕事はできた。わたしの他に3人出社していたが、それぞれ別の部屋にいたので気にならなかった。終日静かで、出かけているより快適なくらいだった。ふと、自分のまわりのことや社会で起きていることなどがすべて自分には無関係なことのように思えた。今まで腹を立てていたくだらないこと、理解できないことなどすべてが、自分とは感覚が違いすぎて、わたしと一切かかわりのない外の世界のことだと感じた。数年前友達が離人感があると言っていて、他の人たちを見る感覚が映画を見るかのようだと言っていたが、

      • SNSを活用した自殺対策事業/自分自身の改善の経緯

         以前にも書いたような気がするが、NPO法人自殺対策支援センターライフリンクの代表の方が取材を受けた記事を読んだ。  この方の考え方などについてたまたま知る機会があったが、自殺対策にここまで注力して行動を起こせること、その精神が素晴らしいと思った。こういう人が世の中にいてくれて良かった。現在SNSでの相談を行っていたり、その他ポータルサイト(この辺は関連組織がやっていることもあるのでどれがどれとは言えないが)などの事業もある。  関連する下記のサイトでは、トップに書いている

        • 2024年7月14日の日記(ミシェル・ウエルベック『闘争領域の拡大』)

           抗うつ薬の影響か、ほとんど感情がない。多分5月くらいから薬を飲み始めたけど、3月くらいの時点ですでに以前は好きだったものを積極的に楽しめなくなった。以前は『真空ジェシカのラジオ父ちゃん』を2年半くらい毎週聞いていて、楽しみにしていたが、聞けなくなった。お笑いを見ることがあれば楽しめるが、余暇にそれに時間を費やそうと思えなくなった。絵も描けない。以前は何か実際に行動を起こしてこの社会を変えなければならないという焦燥感からボランティアに参加することもあったが、そういった政治への

        2024年7月18日の日記

        • 2024年7月15日の日記

        • SNSを活用した自殺対策事業/自分自身の改善の経緯

        • 2024年7月14日の日記(ミシェル・ウエルベック『闘争領域の拡大』)

          2024年7月2日の日記

           孤独やって気付いた。駅のマツキヨで最近の音楽が聞こえてきて歌詞がめっちゃきつかった。こういうことはよくある。会社の人と合わないのもそうやし、街中の人の雰囲気にも合わない。感情を抑圧して限られた範囲で今を楽しんでいるという「陽気なロボット」とか関係なかった。そのへんの人みんな、根底には生きるのが楽しい、幸せだという思いがあるんだろうなと思った。生きるのは苦しいとか、つらいことが多いって人も何人か見たし、共感もし合ってきたけど、最近は人とそういう話ができていない。本も読めてない

          2024年7月2日の日記

          2024年7月1日の日記

           うつ病が悪化した。先週の平日からひどくなりつつはあったけど、この土日しっかり休めても休みの間も憂鬱やったほど。社会が悪いのと自分が悪いのは半々くらいだと思っていたが、完全に自分に問題があるのではと思えてきた。たいていの人はうまくやれてるから。  土曜日は京都市京セラ美術館のキュビズム展に行った。展覧会自体はとてもよかった。道中で聞こえてくる他人の会話を聞いていると(聞くつもりはなくても耳に入ってきた)、気が滅入った。しかも、3組くらい同じような女性の二人組の話を聞いてしま

          2024年7月1日の日記

          樋口恭介〈生きること、その不可避な売春性に対する抵抗──マーク・フィッシャー『資本主義リアリズム』〉(『すべて名もなき未来』より)

          2020年にSF作家の樋口恭介さんの『すべて名もなき未来』という評論集を読みました。その中でも、マーク・フィッシャー『資本主義リアリズム』を評している章が印象深くて、感動しました。その章の全文はこちらに載っていたので良かったら読んでみてください。 これを読んで初めて気づいたのかどうか忘れましたが、こういう、今の社会の構造的な問題を指摘する考えを知るまでは、何も疑うことなく生きていました。その社会でうまくいかないことが多かったので、こういう視点を知れてかなり楽になりました。

          樋口恭介〈生きること、その不可避な売春性に対する抵抗──マーク・フィッシャー『資本主義リアリズム』〉(『すべて名もなき未来』より)

          2024年6月23日の日記

           今週は土日どちらも仕事だった。しかも資格の試験の申込みも近々しないといけない。最近仕事が忙しくて勉強も全然できてないのに。指定された資格を取らないと給料が上がらないので受けないといけない。客先派遣だから実務を頑張ってもあまり意味がない。昇給にほとんど関係がない。基本給も平均より低いし転職したいけど、今まで経験した会社で何人か厳しい上司を見て、友達の話を聞いているとどこにでもそういう人がいるみたいなので、人が怖すぎてそれにも踏み切れない。給料低いのに残業時間多いのあほらしすぎ

          2024年6月23日の日記

          2024年6月13日の日記

           最近ふたつくらい思ったことがあった。  人はみんな価値観違ってていいし、自分と合わない人も存在することも別にいいと思う。これは前からも思ってたことやけど。でもその許容範囲にも限度があって、自分と合わない人が人を傷つけるような考えを持っていた場合にはそれをあかんよなと思っていいのかもしれないと思った。以前ちらっと聞いた、カール・ポパーの「寛容な社会を維持するためには、寛容な社会は不寛容に不寛容であらねばならない」という考えにも近いかもしれない。ローティの『偶然性・アイロニー

          2024年6月13日の日記

          ポリコレの問題点(「マンガと差別」現代風俗研究会『現代風俗 93』1993年1月より)

          最近、漫画『ブラック・ジャック』を読んでいて、ブラック・ジャックについて調べていると、ある話の表現が差別的だとされて抗議された事件があったことを知りました。その件を論じている、現代風俗研究会『現代風俗 93』(1993年1月)の文章は現在起こっている同様の問題への重要な示唆に富んでいました。 わたしがこの記事で引用している『現代風俗 93』の以下の一連の文章を読むと、なんでもかんでも批判する世の中の風潮に堅苦しさを感じている人は、世の中に蔓延る「批判」がいかに表面的なものか理

          ポリコレの問題点(「マンガと差別」現代風俗研究会『現代風俗 93』1993年1月より)

          2021年6月11日の日記

          今日は良い日だった。  夜勤が続いていたため元より休もうかと思っていたところ、上司から積極的にその提案をされたため、引け目なく堂々と休むことができた。朝の九時ごろに目が覚めた際にはまるで土曜日のような感覚で、起き抜けに開いたTwitterに表示された出社している人々のツイートを見たことで、ようやく今日が金曜日であることを思い出す。  丸一日を勉強にあてるつもりだったが、少し取り組んだだけで頭痛や倦怠感に襲われたため再び布団に入る。十二時ごろに起きた後はシャワーを浴びて昼食を買

          2021年6月11日の日記

          チャールズ・ライト・ミルズ『社会学的想像力』感想1(陽気なロボット)

          チャールズ・ライト・ミルズの『社会学的想像力』の感想を書きます。難しいけどいい本でした。社会学の手法や意義などが書かれています。ぜひ読んでいただければと思うので、第1章の1節の一部から紹介しようと思います。 感想というか、もはやここに書いてあることがわたしの言いたかったことなのでこれがそのまま広まってくれればいいなと思います。いまもですが、昔(18歳くらい)からうつで、それは完全に私的問題であって、社会のこととは一切関係がないと思っていました。というか、そんなこと考えもしま

          チャールズ・ライト・ミルズ『社会学的想像力』感想1(陽気なロボット)

          2024年4月18日の日記

          言及するほどのことでもないけど、朝はそれなりに良かった。会社はだるかった。特に何ということもないけど、音がなんだか耳障りだった。また人生のことを考えてしまった。どこで間違ったのかとか。どこともないけど。あと、また仕合わせな人のことを思い出した。なぜあんなに強く印象に残っているんだろう?職場にいる間、憂鬱になってきて、たまらず慈善活動をしたくなった。そこにしか救いがないと思ってるから…。でもしばらくは残業が多くて長期のボランティアは行けないし、とりあえず今日はビッグイシューを買

          2024年4月18日の日記

          木村敏『異常の構造』②

          以前も言及していた『異常の構造』ですが、また読み返していて、どこを読んでも金言ばかりでもはや全文紹介したくなりました。この1冊読んだだけで大ファンになりました。 下記のあとがきで書かれていることに木村敏さんののメッセージが集約されていますが、基本的に自身を「正常」と認識して「異常な人」よりも優れていると認識しがちな大衆の傾向を批判的にみていて(というか逆に、異常だと思って生きている人へのまなざしがやさしいのかもしれませんが)、自分自身のことも反省されています。そして大衆が絶

          木村敏『異常の構造』②

          2024年4月5日の日記

          自分だけがわかってしまって、感性を鈍らせている人は自分自身の痛みにも鈍感で感情を抑圧していてストレスにも耐えて生きられて、自分はその人たちの繊細さを欠いた言葉でストレスを感じるのは不条理だと思う。 『桜の園』を読み終えて、また再び『三人姉妹』を読んだ。もうかなり憂鬱。先週の土日もかなり沈んでいたけど療養の甲斐もあって月曜日から少し元気にはなったけど、結局木曜日くらいからまた陰り始めて、週末にかけて滅入っていった。 『三人姉妹』、解説なども調べたあと改めて読んで初めてはっき

          2024年4月5日の日記

          2024年3月31日の日記

          上記の引用は日記に書いていることと少し関係するところがあるだけだけど……。 会社や実際の社会で、能力が高かったり優秀だったりするけど、ある一面ではマイノリティに属するっていう人をいくらかみてきた。 前々から思ってたことではあるけど、能力がある人を描けば共感が得られるかもしれない。去年見た『ドリーム』という映画(実話らしい)は、優秀な黒人女性たちがNASAで活躍して、「黒人」「女性」という二重の差別を受けていた状態が緩和されていくというものだった。はっきりとは覚えてないけど

          2024年3月31日の日記