2024年4月18日の日記

言及するほどのことでもないけど、朝はそれなりに良かった。会社はだるかった。特に何ということもないけど、音がなんだか耳障りだった。また人生のことを考えてしまった。どこで間違ったのかとか。どこともないけど。あと、また仕合わせな人のことを思い出した。なぜあんなに強く印象に残っているんだろう?職場にいる間、憂鬱になってきて、たまらず慈善活動をしたくなった。そこにしか救いがないと思ってるから…。でもしばらくは残業が多くて長期のボランティアは行けないし、とりあえず今日はビッグイシューを買うことにする。ビッグイシューは会社の最寄り駅で売っているけど、定時で帰らないと買えない。何時まで売ってはるかわからないが、残業してから通ったときには大概いなかったと思う。最近は全然買えていなかった。仕事中にビッグイシューのバックナンバーの特集を見ていると、4月上旬のものは、「ネガティブ・ケイパビリティを生きる」という特集で面白そうだった。概要欄にはこうあった。

“どうにも答えの出ない、どうにも対処しようのない事態に耐える能力”を意味する「ネガティブ・ケイパビリティ」という言葉を聞いたことがありますか? 

これは英国の詩人キーツが弟たちに宛てた手紙に書き記した言葉です。帚木蓬生(ははきぎ・ほうせい)さん(精神科医、作家)は精神科医になって6年目の頃、この言葉に出合って衝撃を受け、その後も自分自身を支え続けてくれる言葉になったといいます。

キーツの手紙から150 年後、これを当時英国で高名だった精神科医ビオンが著書の中で、“ネガティブ・ケイパビリティ”の重要性とともに“精神分析に不可欠”と取り上げました。ビオンに再発見された“ネガティブ・ケイパビリティ”は医療、文学・芸術の領域のみならず、広い分野で使われるようになりました。

今、社会にはどうにも対処しようのない問題があふれています。帚木さんに、キーツ、ビオン、そして医療、教育、芸術、寛容などを通して、“ネガティブ・ケイパビリティ”の神髄に迫る話を聞きました。

https://www.bigissue.jp/backnumber/

ほう、キーツ&イェーツ。いつもはとりあえず最新号を買っているが、これを買おうと思った(ビッグイシューは1日と15日くらいの月2回刊行される、今の最新号だと15日のものになるため)。

定時になってすぐに帰った。久々だったので、そもそもいらっしゃるかも心配だったが、いらっしゃった。販売員の方とは売買のやり取りしかしたことはなく、会話を交わすこともないが、良い印象がある。500円を渡し、1つ前のものをくださいと言った。お釣りはいらないとも言うと、「えらいすんません」と言ってぺこりと一礼してくれた。わたしはニチャア…と笑った。何も情報の交換はしていないが多分喜んでもらえて、買えたことも含めて嬉しかった。最初買っていたときはぴったり払っていたが、あるとき家事代行の人が掃除しているときにビッグイシューを見つけて、「わたしも買ってるんです、少しのことでもなんかできないかなと…お釣りも取っておいてくださいと言ってるんです、以前は400円でしたけど、今はもう450円になってしまいましたがね」と言っていて、わたしもそれやろうと思ったのだった。こういうのはタクシーなどで札を払ってやるものかもしれないが、50円だけでもかっこつけられてよかった。

帰って、ツイッターの炎上している話題を見て絶望した。激鬱になった。擁護する意見も批判する意見も全てばからしいし、真面目に関わるのもいやだなと思った。こんな世界で生きたくないと思った。でも思う。今回わたしが買った記事で取材されていた、帚木蓬生さんは精神科医でもあり作家でもある。記事では、ネガティブ・ケイパビリティの内容が、帚木さんの精神医学での臨床の経験も交えて書かれているが、興味深い記述がたくさんあった。福祉の仕事をしている家族から聞いた話などでも良い体験みたいなのはたくさんあるし、世界というのはあのネットの炎上してるやつやわたしが逃げたいと思っている偏狭なやつだけなんじゃなくて、他のものも色々とあるんだと認識するのがいいと思った。

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