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PATCHWORKLIFE
2020年5月4日 04:02
本棚に整然と並んでいる書物の中に、それは佇んでいる。 読みすぎてボロボロになった表紙は、まるで殴られ過ぎたボクサーの顔みたいだ。 この作品に出会っていなければ、もしかしたら、今考える自分はいないのかもしれない。 ともすれば、一言では片付けられない思いだ。 芥川龍之介が描く作品はどれも好きだ。 その中でも一番読んだ作品は、実は『仙人』ではなく『羅生門』だったが