透析中の可動域練習
▼ 文献情報 と 抄録和訳
週2回の可動域運動による血液透析患者の透析適性およびQOLの改善
[ハイパーリンク] DOI, PubMed, Google Scholar
[目的]
本研究は、週2回の透析内運動としてROM(Range of Motion)を行うことが、患者の透析適正とQOLに与える影響を明らかにすることを目的とした。
[方法]
合計48名の適格者が募集され、この研究を完了した。介入群(n = 24)には、4週間にわたって週2回のROM運動が行われた。アウトカムは、介入前と介入終了時に評価された。
[結果・考察]
本研究では、ROM運動は、尿量保持率(p=0.027)およびKt/V(p=0.017)を含む透析の適切性を改善するのに有効であることが示された。QOLは、特に腎臓病の症状や影響の領域で有意に改善した。ROMを透析医療に取り入れることは、血液透析を受けている患者の透析の適正とQOLを改善するための潜在的な介入であることが示された。今後の研究では、無作為化臨床試験デザインとより多くの患者サンプルを用いて、その有効性を評価する必要がある。
▼ So What?:何が面白いと感じたか?
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✅Kt/Vやその他透析に関する知識は、以下の文献が非常に分かりやすい。
血液透析患者の透析量(Kt/V)とは?. 透析ケア. 2008 vol.14
個人的に気になることは、何故、透析中のROM-exによりこうした改善が得られるのか、である。それが分かれば、具体的にどのようなROM-exが効果的(部位、頻度)がより明確になると思う。
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