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【英論抄読】新年のご挨拶~コーヒーとともに~

▼ 文献情報 と 抄録和訳

コーヒーおよび緑茶に含まれるポリフェノールの摂取は、健康な日本人女性の肌の光老化を緩和する

Fukushima Y, Takahashi Y, Kishimoto Y, Taguchi C, Suzuki N, Yokoyama M, Kondo K. Consumption of Polyphenols in Coffee and Green Tea Alleviates Skin Photoaging in Healthy Japanese Women. Clin Cosmet Investig Dermatol. 2020 Feb 10;13:165-172.

[ハイパーリンク] DOI, PubMed(Full text), Google Scholar

✅新年のご挨拶
明けましておめでとうございます。
今年も何卒、宜しくお願い致します。
少しでも皆様のお役に立てる記事を書いていこうと思います。
何かご要望等がございましたら、お気軽にコメントを頂ければ幸いです。

[目的]
皮膚の色素沈着は、病因によって何歳でも起こりうるが、日本人女性では思春期にその強度が増し、成人ではさらに徐々に進行する。本研究の目的は、年齢、肌タイプ、食事性ポリフェノール源など、皮膚の色素沈着に影響を与える因子を特徴づけることである。

[方法]
30歳から60歳までの健康な日本人女性(n=244)を対象に、食品・環境に関するアンケートと顔面写真画像解析装置VISIA™を用いて横断的な調査を実施した。

[結果]
UVピグメントスポット(PS)スコアは、総ポリフェノール(TP)摂取と負の相関を示し(R=-0.224、p<0.001)、色素沈着斑の発生率(PSスコア/18歳以降)はTPの摂取により抑制された。この傾向は、メラニン指数や日焼け後の肌の能力を示す肌質とは無関係であった。TPsの最大の供給源であるコーヒーの消費は、PSスコアを抑制した(p<0.001)。TPの供給源が2番目に多い緑茶の摂取もPSスコアを抑制したが、これはコーヒーよりも弱いものの、統計的に有意であった(p=0.029)。PSスコアは、コーヒーと緑茶の摂取量が多い被験者で最も抑制された。

[結論]
コーヒーと緑茶は、食事で多量のTPを摂取することにより、皮膚の色素沈着を抑制することができる。

▼ So What?:何が面白いと感じたか?

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新年、ということもあり、私の趣味的な内容の論文を紹介した。

ただ、「皮膚」に関して気になることがある。
臨床上、皮膚上から動作を誘導することはよくある。しかし、そもそも皮膚が老化していたら、本当に誘導できているのだろうかと、疑問に感じる。

少し話を広げると、どんな知識、どんな経験も、臨床・研究に還元できる。私はそう信じている。#話を広げすぎ
だから、今年はより一層、色々なジャンルの論文を紹介していきたいと思う。そして、私なりの解釈で、臨床・研究にどう還元していくか、述べていきたい。

コーヒーを片手に、読んで頂ければ幸いである。

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光老化について、以下の記事が分かりやすいのでご紹介させて頂きます。

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医療従事者と研究活動における道徳感についても記事にしていますので良かったら読んで頂けると嬉しいです。

最後まで読んで頂きありがとうございます。今日も一歩ずつ、進んでいきましょう。

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少しでも参考になりましたら、サポートして頂ければ幸いです。