【睡眠不足で飲酒相当】5時間未満の睡眠不足は飲酒運転と同じ事故リスクだったぞ

行楽シーズンがもうすぐやってくるけれども、数年おきにバスの事故が報道されていて、バス会社による従業員の労働状況を調査する流れになっていく。

日本人は働き過ぎだと言われて、ずいぶん経ったけれど、睡眠時間を削って働く人はごまんといる。まあ、少しくらい眠らなくても大丈夫だと思っている人もいるわけで。

自分も夜更かししてしまうのでなんともいえないけれど、常態化する睡眠不足は本当に危ないから、仮眠する時間だけでも確保しておきたいモノ。

深夜を走るトラックドライバーなぞは、睡眠不足であることが多いだろう。最近は聞かないけれど、居眠り運転も相当危険である。


オーストラリア、セントラルクイーンズランド大学の研究で睡眠時間5時間未満での運転は飲酒運転と同じくらい危険であると発表した。

自動車事故の約2割が疲労によるモノであることがわかっており、過去20年間でアルコールが原因の事故は大幅に減少している。
飲酒運転の罰則が強化されたり、世間的にも飲酒運転に悪しきイメージがついた結果もあって、減少傾向につながっている。

運転者の血中アルコール濃度が0.05%(日本では0.03%)以上であれば、運転がうまくても法律上運転に支障があると判断される。

しかし、疲労による自動車事故は過去20年間であまり減少していなかった。

クイーンズランド州の一部の高速道路では、ドライバーの疲労対策として「疲労ゾーン」の標識が接地された。

61の研究結果を総合すると、運転24時間前の睡眠時間が4-5時間未満であることは自動車事故のリスクが約2倍になることが関連しているとわかった。これは、運転者の血中アルコール濃度が「0.05%」の時に見られる事故リスクと同じである。

そして、ドライバーの事故リスクは前夜の睡眠時間が1時間短くなるごとに大幅に増大する。睡眠時間が0-4時間未満だった場合は最大で15倍高くなる可能性があるという。

飲酒検問でアルコールを検出できるが、いまのところ睡眠不足を計れるセンサーは見つかっておらず、自己申告でしかない。しかし、睡眠不足は社会的な問題で、睡眠時間を削らなければ、仕事にならない職種があるわけで、睡眠不足で罰金を取ったら、おそらく仕事にならなくなってしまうだろう。

こうして考えてみると、飲酒運転と同じリスクを背負って運転する人が日中も走っているとしたら、ちょっと怖いなと思ってしまった。


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