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魂が揺さぶられる仕事観ー伝説の執行役員の金言集

今週、突撃アプローチした最大手製造業の役員の方が、超ご多忙な中で時間を作って会ってくださった。計4時間もお時間をくださった。お話しを聞いていて、魂が震えるような、滅多にない感覚だった。出てくる言葉が全部ホンモノだった。

まるで、その会社の創業者がそこにいるようだった。

多くの人は、有名人だとスゴいと思っている。けれど、本物の実力者は表に出てこないことも多い。なぜなら、本業を極めることで忙しいからだ。
だからこそ、こんな貴重な機会をいただいたのだから、今回のこの学びや気づきをまとめてシェアしたいと思った。

各ポイントは、教えていただいた内容だけでなく、私の解釈や整理も含まれている。また、各ポイントは連動する。重要なキーワードは太文字にしたので、ノートにメモをとってほしい内容だ。

本当に、感動した。
よりよく生き、働く人が増えてほしいという願いを込めて、なるべく多くの人とシェアしたいので、多くの人にこのnoteが届いてほしい。


①【大前提】会社を愛しているか?

創業者の哲学を体現しているような方で、これはあの創業者の発想だ、発言だ、行動だ、と思うことのオンパレードだった。その創業者の伝記や本はたくさん出ているが、文字上の哲学だけを知っている状態だった。だが、体現しているその方とお話しする中で、改めてその難しさも感じた。

今は転職も副業もポップに行われるが、入社から(ひょっとしたら入社前から)ずっと会社のことを愛し続けて、会社に必要なことを考えて実行する。なんと一途な愛なんだろう。

外の風を入れるために、転職者を受け入れて改革を進めることも大切だけど、真に会社を愛していれば、本当に何が必要か考える。知恵が欲しくなるので、自然と外にも目が行くはずだ。だからひょっとしたら、本当はイノベーションと言っていること自体がよろしくない状態なのかもしれない。それが自然にできていないということなのだから。

愛社精神の重要性への理解が深まった。

②本音を大切に、犠牲を払っているか

一見古臭いように見えるが、本質だ。
何かを成し得た人で、犠牲を払っていない人なんているのか?
いないけれど、やっぱりそうした部分はなかなか表には出てこない。

ワークライフバランスという概念が時代に寵愛されているけれど、そういうことを行っている人に、"何事にも夢中になれない自分"に悩んでいる人は多い。これは、色んな方から相談もうけるし、よく聞くし、今の時代観をよく表している。副業も同義語かもしれない。

夢中
になりたいけど、夢中になりたい対象がわからない人がすごく多い時代だ。これって、本音を出せないからなのか・・・?SNSの登場ですぐに攻撃もされるし、その変わりに非公開設定や裏アカウントで本音を流す。本当は、血の通った目の前の相手にそれは伝えるべきなのではないか?

また、本音と本能は連動している。本音で自分ゴト化されたものでないと、本能全開にならない。命をかけたいくらいのチャレンジなんてできない。そうした中に、感動やドラマがある。Netflix見るのも確かに楽しいし、私も大河ドラマを見るのも好きだ。だが、客観的に体験するのではなく、自分主体で体験する方が楽しくないか?それでこそ、生きている感じがするものだ。

③打率100%を狙うが、10%も許容

本能を解放したチャレンジをした場合、100%を狙うが10%くらいに結果はなる。多くの成功の裏には失敗がある。これを文字情報でなく、体感として認識できるかだ。この前提がわかっていないと、失敗が怖くて、チャレンジできない。でも、失敗しないということは成功もしないのだ。100%なんだったら、それはゲームじゃないし、人間ではなくてロボットがやることだ。

もちろん運も縁もある。でも、だんだん嗅覚って鋭くなってくるもので、もちろん色んなセオリーが世の中にはあるけど、本気がどうか(=本能)、以上なのではと感じる。本気だと、俯瞰する。そして知恵が出てくる。

社会の中でどうやって生き残るか悩んでいる人は、まずこの前提を抑えた上で、やってみればいい。確かに本気で長時間働くのは大変だ。私も起業してから、とても大変だった。初年度の年商は恥ずかしいけれど、200万円だった。年収ではなく年商なので、当然役員報酬(=給与)は0。理解されなくて苦しい思いもたくさんしたからこそ、こうした貴重な話を聞かせていただく機会をいただけることもできた。何が欲しくて何がいらないか?②に立ち戻って、考えてみてほしい。

④51%好きになって貰えばいい

100%好きになってもらわなくてもいい、49%嫌いでも51%好きであればいい、ということのようだ。②と連動して、嫌われるのが怖いから、人は本音になれないのかもしれない。でも、100%好きになってもらえることなんてことない。完璧以外が受け入れ難いかもしれないが、手を動かさなければ100どころか0だ。

そこで同時に重要なのは、10年後に正しいと思えるか、だ。それを可能にするのが、 シンプルな哲学だ。我々の日常は日々、判断で溢れている。遠い先のメリットより、短なメリットをとってしまうことは多々あるが、10年後にも誇れる判断を行えるか、実行できるか、これは一番痺れた言葉だった。これを進めていく上で、やっぱり哲学が重要になる。言葉という表面上の哲学だけでなく、体現された哲学が重要。でもこれが、なかなか難しい。

そのために、俯瞰して自分を捉え、行動することも非常に重要だ。
自分を俯瞰する装置はなかなかない。お勤めの会社は、国内外知らない人はいないような会社だ。それでも、世界で何番目かを確認されたところで、発見があったらしい。10位以内に入っているので素晴らしいと思うけれど、他の業態で同じ順位の会社がわからなかったので、無くなっても誰も困らない、と思い、その危機感から人財育成に力を入れていらっしゃるらしい。確かに、マクロな中で自分を客観視すると、ちっぽけだということはよくある。驕るわけでも無く、客観視して理想と離れていたからと言って卑屈になるわけでもなく、ただ目の前のことを精一杯こなして変化を生み出し、結果に繋げていく、ということが大切だと学んだ。

⑤2段階上の目線を意識する *追記

いつも上の役職だったら自分はどうしたいか、で考えて行動されていたらしい。この、どうするか(=have to)ではなく、自分はどうしたいか(=want to)という主体的な態度が非常に重要だと、私も日々感じる。自分ゴトになっていないと、いい判断もいい価値創出もできない。

また、日々色んな大企業の色んな役職の方に会う中で思うのが、ポジション問わず、こうした創業者マインドが非常に重要だが、持ち合わせるのが難しいということだ。私もOL時代、先輩ならどうするか?PMならどうするか?上司ならどうするか?社長ならどうするか?考えてみたことがある。けど、起業してみて思うのは、上のポジションを意識しても雇われている意識であれば主体性は半減する。創業者のつもりで動くということが非常に重要だ。だからこそ、ビジョン経営、パーパス経営ではないが、企業の哲学が重要だと考える。

まとめ

時間に関しても事象に対しても、マクロな視点を持って、どんどんチャレンジすべし

ふんだんにいただいたアドバイスを要約するとシンプルだが、実行は難しい。30代はチャレンジだと言われたので、いただいたアドバイスをもとに、どんどんチャレンジしていこうと思った。

アートシンキングの事業を進める中で、企業の哲学は欠かせない。
だから、その観点でお話しをすることが多いけれど、会社や事業を愛している人は本当に少ない。目先のことだけでなく、未来のことも考えて、本当に良いと思う選択を取れる強さが、愛なのかもしれない。

なかなか居ない、そして出会えない、本当にスゴい人だった。
一生お付き合いしてほしいと思う人だった。
人生の中で、どのくらいそのような出会いがあるだろうか?
人は、他人との対話の中で多くを気づき、学び、成長するもので、人との出会いは本当に貴重なものだ。

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