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サウナ日記1-1:サウナ&冷水恐怖症、ドッキドキ【初ととのい】への道…!!

【食わず嫌い】ならぬ、【やらず嫌い】なものがわたしにもあった。
それは【サウナ】だ。


一昔前はおじさんだけの趣味のような気がしていたが、ここ数年のサウナブームは著しく、今や老若男女問わず大人気の健康法となった。
なんでもサウナに行くと「ととのう」らしいのだ。


なるほど。

いや、うーん。実はよく分からない。


でも。。。と・と・の・う・・・ことにとっても興味はある。。。



極度の冷え性であるわたしにとってもサウナは試さない手はなかったのだが、それでも今日まで二の足を踏んでいた理由がいくつかあった。


まず一つ目。

【のぼせて倒れてしまいそうで怖い】。


貧血持ちの為か、長湯をするとクラっと来ることが日常的にある。

クラっと来るだけならまだしも10代の頃銭湯で長湯しのぼせ、
2度仰向けにバターンと倒れたことがあった。(浴場と脱衣所で1度ずつだ)

周りの方々にも多大なるご心配をおかけし
40代ご婦人にはポカリを、80代ご婦人には救心を恵んで頂いた。
(17歳にして救心を摂取する事になるとは…効き目があったかは未だに不明だ)

後頭部にできた大きなたんこぶ2つを撫でながら帰路につき、その日はうつぶせで眠りについた。


10年以上経った今でもその記憶が鮮明に残っている為、
銭湯では長湯しないよう毎回細心の注意を払って挑んでいた。

一度意を決し浴場内のサウナに挑戦したことはあったが、
5分くらいで体からの危険信号を感じ中断した。
なんていうか、
頭が締め付けられ、目ん玉が飛び出そうになった

なので高温無湿のあの小さな箱の中に滞在し続けることは、
わたしにとっては自殺行為同然だった。



そして二つ目。

【水風呂が怖い】。


自宅でシャワーを浴びている時に、
なんか知らんが急に水が出てきたりすることがある。

それだけで心臓がビッッッックーーーーーン!!となる。
……もうっっ!!!!!という気持ちになる。


常に身体が冷えている為か、冷たい水に敏感なのかもしれない。

サウナから出てきた人が一目散に水風呂に飛び込む光景を何度も見たことがあるが、
未体験の人間からすると【正気か??】と思わずにはいられない。


冷たい水は怖い。
冷たい水は怖い。


わたしの脳みそから発せられたアラートは、思った以上にわたしに染みついていた。


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そんなわたしだがあるご縁がきっかけでサウナデビューし、
無事【ととのう】ことができたのだ。

いや、正確には【ととのう】を遥かに超え、異世界にトリップしたような未知の体験だったのでここに記したいと思う。


2021年2月初旬。
今月末に入籍予定のパートナーの出張先である京都に向かっていた。
彼は昨年秋に起業し、地方創生関連の仕事をしている。
案件のほとんどが京都なので、月の半分くらいは東京の家を不在にしている。
今後彼の会社に何かしらで関わることになりそうなのだが、なにせ地方創生に関し知識がゼロなので勉強の為ついて回ることにしたのだ。


が、京都に到着して8時間後にはなぜかビルの屋上に設置されたテントサウナで汗を流していた。。


なんでも昨今のサウナ人気を利用し、
自然豊かな地方の田舎にサウナを建てて集客を狙おうという計画の一環で(実際に全国で成功例がたくさんあるらしい)、
彼はサウナを片っ端から体験し研究しまくっていたらしい。。

なにその楽しい出張。。。


その流れで、京都のとあるビルの屋上で開催されたテントサウナの会にお邪魔させて頂いた。

銭湯のあの密閉式地獄サウナ以外にこのような形式のものがあるのか。。。
見た目はあのいわゆるテント一緒で、中には手作りのベンチと、椅子と、薪ストーブがこしらえてあった。

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薪ストーブの上にはサウナストーンが無造作に積まれており、時折そこにいい匂いのする水を降らせ蒸気を発生させる。


それが非常に気持ちが良いのだ。。。さながらPAN〇SONICの美顔スチームの様だ。。。


それに銭湯の地獄サウナと違い、適度な温度なのでそこまでしんどくない。
大好きな岩盤浴と似たじ~~んわりとした温まり方で、これなら長い時間いられそうだ。


良い感じに温まってきた頃、サウナマスターのYさんが口を開いた。


『・・・みなさん。。そろそろいきますか。。。【水】。。。』






・・・出たっっっっ!!!!!




『シングルですよね…??』
『もちろん。』
『ほーーー、気合が必要だな…!』


わたし以外のサウナ経験者の方々は目をキラッキラさせていて、一刻も早く【水】にいきたいご様子だ。



「あ、あの~。。。」

冷水恐怖症のわたしは恐る恐る挙手し、いかに自分が冷たいお水が苦手かを伝えさせていただいた。


そしたらYさんは
『分かります、最初は怖いですよね。
ただ【ととのう】上で冷水は欠かせないものです。
まず1セット目は膝まで、
可能であれば腰まで浸かれるよう挑戦してみましょう!』

「…なるほど。それなら行けそうです!腰まで頑張ってみます!」



『よし!それでは皆さん、行きましょう!』


一斉にみんなでテントから飛び出した。

先輩方は慣れた所作で次々に水に飛び込まれている。
この時外気温は10℃前後で風も強く普通に寒かったのだが、
非常に穏やかな表情で水に浮かばれている。

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【正気か??】



やはりそこでもそう思ってしまった。



しかしわたしはこちらの世界、
いやサ界に片足を突っ込んでしまっている。

果たして冷水恐怖症のサウナ初心者は
シングルに飛び込むことができるのか。。。




つづく。。



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