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友達が 1人もいない 脱ネガティブ ~食欲でストレスを解消するのに一番いい食品~

 私には友達が1人もいない。その悲しい現状は私の今までの行いや言動などにより至る寝すぎたがゆえの頭痛ぐらい時すでに遅しな悲劇なのであるがその戒めとして私は毎日襲い来る膨大なネガティブな思想たちに立ち向かっている。

 敵の強さのレベルは多種多様で今後控えている楽しみにしていることを思い浮かべるだけでしばらくしたら消え去るものもあれば、いくら振り払ってもつきまとわれ続け次の日の世界を照らす新参者の太陽が昇るまで闘いに明け暮れることもある。だが敵がどれほどの強さだとしても結局疲れるのには変わりない。闘いが終わるころには私は履き古したステテコの如くだらしなくしなだれてみるも絶えない姿をさらしている。

 そんなときに大事なことは憂鬱のプロフェッショナルでもある私の経験上人間の三大欲求のいずれかを満たすことだ。ただ睡眠欲に関してはそのときのコンディションでもあるし、性欲にいたっては欲望を解き放った数分後に冷静になった際にそれまでの比じゃないほどの虚無感に襲われる最悪のケースが存在するためおすすめはしない。そうなると自然と食欲になるし私もそうしている。 ただ食欲をストレスの解消に利用するためには気を付けなければならないポイントが2つある。

 1つは目は根本的なことではあるのだがなぜに食欲を満たそうとするのかを考えて欲しい。嫌なことがあったからだ。嫌なことがあったから食べるというシステムを採用するとなると私の場合それが毎日になる。そんな私のような壁にへばりついたゴキブリが羽ばたいたときぐらいの絶望を毎日味わっている人間がどのぐらいいるかは分からないがそうなるとお金の問題に直面する。

 私のように懐が断崖絶壁に位置する場合毎日それを実施するとなるとトリコの世界でも描かれなかった世にも珍しい食費による破滅が待ち受けている。この場合の費用を私は食費ではなく医療費と呼んでいるが残念なことに我が国ではこの場合の食料品の購入に保険は適用されない。そうなるといかに安く量のあるものを食べるかが1つ目に大事なことである。

 そして2つ目はストレスを忘れるために食べているにも関わらず食べていてストレスが溜まる恐れがあるものを食べないことだ。そうなるとまず初めてのものは食べない方がいい。金を払って買ったものが好みではなかったときに感じる喪失感がこのときばかりは倍になる。そして食べるときも注意するものがたくさんある。熱い、辛いなどといった刺激を伴うものはあまりおすすめしないし、なんだったら箸を使うものもやめたほうがいい。私はかつて割りばしが折れてしまったり、2本の箸の先を輪ネギで拘束されるなどといった罠に陥り牛丼を涙でつゆだくにした経験が4回ある。

 以上のことから食欲によるストレス解消に適したものは安くて量があって、ストレスがかからない食器を使わずに食べれるものということになる。条件で考えるとほぼ競走馬の餌にしか導き出せないかもしれないが私はこれにぴったりとあうものを1つだけ見つけた。コーンフレークだ。

  以前M-1グランプリという漫才の大会で優勝したミルクボーイがネタの中でいじり倒し爆笑をかっさらった結果、次の日には日本中のスーパーやコンビニからコーンフレークが姿を消すということがあったが今となっては余裕で買えるのでぜひ試してみて欲しい。私は嫌なことがあればすぐにコンビニに走りコーンフレークを一袋買ってきて貪欲なクマの如き食欲で手づかみでむさぼっている。

 ただそんなに食べていると当然ながらカロリーに毒され太ることになってしまう。私はそのことを気にして適度なランニングをやるようになったのだが走ってみるとこれがまた気持ちいい。朝や昼とは全く違う顔を見せる夜の街を夜風を引き連れて駆け抜けるのはまるで夜の帝王になったようですがすがしい気持ちになる。そして走っていると爽快さと疲労感が絶妙なバランスで混ざり合って他の邪な感情たちが走っている間だけは消えてなくなっている。そう嫌なことも・・・


走った方が早いのかもしれない

  

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