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友達が 1人もいない テレビ論 ~今のテレビからヒントを得たnoteのコツ~

 私には友達が1人もいない。何度も言うが本当に1人もいない。悲しきかな本やパソコンなどといった無機質な物体と私とで育んだ反則スレスレの交友関係は世間一般的にはカウントされないため友達は0人となっている。そんな反則の世界の友人たちの中で最近疎遠になってしまった友がいる。テレビだ。

 学生時代の学ランの肩口に「私から出た鱗粉なのでは?」と思うほどの蝶々的フケを積もり積もらせていたころ私とテレビはもはや親友だった。中でも好きだったのはバラエティだった。その一方で当時のイケメン俳優たちを並べただけのシロアリに蹂躙された柱ぐらい中身がスカスカなドラマを毛嫌いしていたためテレビとはもはや私の今の人間性を造形した師匠ともいえるだろう。

 当時から20代前半ぐらいまでの私はテレビの虜でバラエティというバラエティは基本的にほぼ見てきた。ある深夜バラエティでテレビに出始めたばかりのとある女性タレントが水着を着てシャワーを浴びて、その体から滴り落ちる水を芸人に飲まれていた不叡智極まりないシーンがあったのだけれどその女性が後々ドラマや映画の第一線で活躍する人気女優へとコイキングからのギャラドスばりの大出世を遂げていたときは心から驚いたものだ。テレビの芸能の方々の歴史を共に追いかけていく感じも私はとても好きだった。けれど私は段々とテレビを見なくなっていった・・・

 見なくなった理由は多々あるものの最大の理由は私がスマホに親友のポジションを鞍替えしたことだろう。スマホこそ人類の作り出した最大の技術の結晶。アントニオ猪木には申し訳ないがなんでもできるのは元気ではなくてスマホだ。

 スマホさえあれば暇で孤独な時間も埋められるし、なによりテレビ番組だってスマホで見れる。それに私の精神的資源とも呼べる猥雑な映像も誰にもバレることなく私だけが使用できる電脳世界へと落とし込める。今の時代を生きる男たちは実家に帰った際にかつてそういった類の品々が隠し場所から全て親の手によって回収され処分されていたときの煩悶のタイムラグも味合わなくてすむ。羨ましいかぎりだ。

 ただ私はほぼ見なくなったものの世間的にはテレビは毎日見るという人も少なくはない。私の職場の人間だってそうだ。先日も私以外のメンバーで昨日見た番組についての話でもちきりだったがそこで気づいたことがあった。

 話はそれるが私がnoteで毎日投稿を始めてから書き上げてきた60以上ある記事を先日読み返してみたのだけれど、自分で書いておいてなんだが案の定それらの記事から今後の人生のためになるようなポイントはまったくなかった。それは私の座右の銘が質より量であるがゆえに成せる技なのだけれどできるならばもっと私のnoteを広めてみたい。そんな私のnoteの今後に今回のこの気づきはなんとか生かせるのではと思っている。

 職場の人たちが昨日見たテレビの話の中ですぐさま話の核となったのが誰が嫌いかであった。もはや祖先への冒涜ともとれる生き方をする私ではあるけれど世間話で人の悪口を言うのは仁義に反するので私はあえて会話に入らなかった。というよりも違う話題だとしてもおそらく入る技術がない。

 そこで聞き耳をたてていたのだけれど口々に嫌いなタレントの名が挙がっていく中でこぞって共通していたポイントは「偉そう」だった。話を聞く限りその番組の偉そうなタレントは若手芸人がたくさん出る番組の一番の先輩の立場であるため偉そうなのは当然だと思うのだけれどどうやら「偉そう」は求められていないらしい。そしてここから私の仮説なのだけれどどうやら世間の人たちがテレビに求めているのは「」だった。

 昔はテレビぐらいしか娯楽と呼べるものがなかったためみんなテレビの中から自分の好きなものを探してみていたけれど今は有料のサブスクやコンテンツがいつでも見られるため好きなものはお金を払ってみている。つまり無料であるテレビに世間が求めているのは自分よりも下の存在ではないかと私は考えている。

 その仮説が正しいとするならばそれは同じく無料であるnoteにも同じことがいえるのではないかと私は思った。すなわち私がよりnoteの世界で大きく羽ばたくためにはもっと人間としてダメな部分を見せ、私がいかにドンガラガッシャーンな人生を歩んでいるかを見せて私が読者の方々よりもはるかに下であるということをアピールすればもっとよくなるのではと私は考えたのだけれど極めて重要なことに気づいた。


私は最下層noterだった


 先日過去の記事を全て読み返したばかりだったのにうっかりしていた。私の記事は肛門を拡張することに匹敵する恥辱の数々を字句でデコレートしただけの駄記事であり、そもそも私の記事を読むことなど知らないおっさんの毛脛を間近で見るぐらいの無駄な時間であるということをすっかり忘れれいた。

 そうなると下位互換ドーピングがもう使えないというかこれ以上は致死量に匹敵するため私のnoteをもっと広めるには自力でなんとかするしかないが全く思い浮かばない。なのでこんなときこそ親友の出番だとスマホを取り出して操作したのだけれど雪山で暖が十分に取れるほど急激に熱くなったのち動かなくなった・・・親友に裏切られた。



 

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