ピープル赤ちゃん研究所観察日記

「赤ちゃんて、すごい!!」 玩具メーカー”ピープル”が取り組む、赤ちゃんを全肯定して観…

ピープル赤ちゃん研究所観察日記

「赤ちゃんて、すごい!!」 玩具メーカー”ピープル”が取り組む、赤ちゃんを全肯定して観察するプロジェクト、赤ちゃん研究所。 好奇心のまま、赤ちゃんのように突き進む研究所の様子をお届けするnoteです。

最近の記事

フェス出展者さんに聞く⑦成長してもずっといっしょがいい[国立大学法人静岡大学 川原﨑 知洋さん]

こんにちは!ライターのかのです。 2023年10月に開催され大盛況のうちに幕を閉じた「教えて!赤ちゃんフェスティバル」。参加された赤ちゃん、ママパパには楽しいという感想をいただきましたが、では展示をしてくださった出展者の方は何を得ることができたのでしょうか?そもそも、こんなふしぎなイベントに、みなさん、どんなモチベーションで向かい合っていたの?その感想を出展者の方に伺います。 ぐるぐる回るシンプルなオブジェ、赤ちゃんも大人も夢中に会場で見つけたのが「竹ひご」でできたドーナツ

    • フェス出展者さんに聞く⑥行動の理解に「正解」なんてない[会津大学大学院 助川拓哉さん]

      さわると音がなるキーボードにわくわく!会場で赤ちゃんが熱心に触っていたのが、キーボードを模したようなもの。 端っこをガジガジ噛んだり、ママパパがいつもしているように、パタパタ手で触ってみたり…。 近くにカメラが設置されていて、置かれたiPadでは「赤ちゃん目線」の映像が表示されています。 このキーボードのような展示「赤ちゃんってどこを見てるの?お気に入りのキーボードを教えて!」を持ってきてくれたのは、会津大学大学院修士二年生(当時)の助川拓哉さん。唯一学生という立場で、

      • フェス出展者さんに聞く⑤「触覚」を通じて見えてきた赤ちゃんの個性[NTTコミュニケーション科学基礎研究所 渡邊淳司さん]

        大人気だった「触覚」で遊ぶ2つの展示教えて!赤ちゃんフェスティバルの会場で赤ちゃんたちの好奇心をひきつけていたのが、2つの「触覚」にまつわる展示です。 「空気伝話」は、2つのやわらかいテニスボールのような球体が、チューブでつながっている、とてもシンプルだけど、つい触りたくなってしまうような装置です。 片方を赤ちゃんが手に取り、お母さんが反対側を持って、ぷにっと押すと、ふくらんで空気でお話をしているみたい。 もう一つの展示は、聴診器で胸に触れた人の心臓の鼓動を、キューブが

        • フェス出展者さんに聞く④赤ちゃんの自然な笑顔をパチリ!撮影ロボから見えた景色[トヨタ車体 佐藤彰矩さん]

          赤ちゃんとママの自然な笑顔をロボットが撮影フェス会場を縦横無尽に動き回っていたのが、3体のロボットです。 ハンバーガーの顔をしたかわいいロボットは、すすすっと赤ちゃんのところに近づいて、赤ちゃんやママ、パパの写真をパチリと撮影してくれます。 会場の入り口に構えていたロボットは、笑顔を認識して赤ちゃんとママ・パパの笑顔を撮影します。 撮影した写真はあとでスマートフォンからダウンロードできます。自然な表情がたくさん! 赤ちゃんのロボに対する反応はさまざまで、うごくバーガー

        フェス出展者さんに聞く⑦成長してもずっといっしょがいい[国立大学法人静岡大学 川原﨑 知洋さん]

        マガジン

        • ピープル赤ちゃん研究所通信
          3本

        記事

          フェス出展者さんに聞く③赤ちゃんとママパパの好奇心を引き出した「残像」[芝浦工業大学 デザイン工学部 益子宗先生]

          ひきつけられる「残像」の映像会場の大きなスクリーンに投影されていたのは、赤ちゃんを上から見下ろした映像。赤ちゃんが足や手を動かすと、その動きが残像のように描かれて、言いようのない形状の面白さに引き込まれます。 映像を見てから、また赤ちゃんの方に視線を戻すと、その動きがより味わい深く感じられる不思議さがありました。 この展示、「好奇心の残像」は上部に設置したカメラで撮影した動画の「動きの残像」を何秒か残して表示しておくというもの。持ってきてくださったのは、芝浦工業大学デザイ

          フェス出展者さんに聞く③赤ちゃんとママパパの好奇心を引き出した「残像」[芝浦工業大学 デザイン工学部 益子宗先生]

          フェス出展者さんに聞く②車の中で見つけたよ。赤ちゃんのいろんな好奇心![トヨタ車体株式会社 ミニバンチーム 薮田葉子さん]

          赤ちゃんと一緒に、車のある生活を楽しむことが伝わる展示フェスの会場でひときわ存在感を発揮していたのが、赤研メンバーのキャラクターのステッカーが貼られた白いミニバンです。たくさんの人が車に乗って、乗り心地を確認したり、車で写真を撮影したり…。 車の後部座席に赤ちゃんを載せると、カーナビの画面で様子を見ることができます。乳児用のベビーシートは後ろ向きに設置されることが多く、運転席・助手席どちらからも赤ちゃんの様子を確認しづらいのですが、これは、すごく便利です!! 「赤ちゃんと

          フェス出展者さんに聞く②車の中で見つけたよ。赤ちゃんのいろんな好奇心![トヨタ車体株式会社 ミニバンチーム 薮田葉子さん]

          フェス出展者さんに聞く①みんながみんなお口でかみかみ、素材のままで大人気![三井化学株式会社 梶原克之さん]

          素材を口に入れて「あじわう」赤ちゃん続出材料メーカーである三井化学さんは、HUMOFIT®という体温を感知して形を変える素材でできたソファやおもちゃなどを持ち込んでいました。 HUMOFIT®はあたためるとやわらかくなり、のばしたり、折ったりすることができる素材です。普段はアパレルなどに活用されているこの素材、もしかしたら赤ちゃんに触ってみてもらうといいのでは…?と三井化学さんに赤ちゃん研究所からお声がけしたのが取り組みのきっかけだったそう。 展示されているソファは、体重

          フェス出展者さんに聞く①みんながみんなお口でかみかみ、素材のままで大人気![三井化学株式会社 梶原克之さん]

          「教えて!赤ちゃんフェスティバル」で赤ちゃんたちの好奇心が全開になった!!

          こんにちは!ライターのかのです。 2023年10月9日、とうとう「教えて!赤ちゃんフェスティバル」当日。赤ちゃん研究所のここ数年の活動の集大成ともいえる本イベントの様子をレポートします! 息子のぽこ太郎は生後10ヵ月になりました。生後2ヵ月ではじめて赤ちゃん研究所に触れたときはねんねの赤ちゃんでしたが、今はつかまり立ちもできるようになり、どこへでも好奇心の赴くままずりずりとずりばいで進んでいきます。 出会いの道で赤ちゃんの世界を体験しながら入場会場は二子玉川ライズ スタ

          「教えて!赤ちゃんフェスティバル」で赤ちゃんたちの好奇心が全開になった!!

          フェスでもらえる!赤ちゃんめがねはどう生まれたの?

          赤ちゃんめがね(※商標登録出願中)は、赤ちゃんの視界を疑似体験することができるアイテムです。赤い厚紙でできた3連のフレーム(枝豆みたいなかたちです)に、3か月、6か月、12カ月と、月齢に合わせて違った見え方をするように、異なる枚数のクリアファイルと同じ素材のシートが重ねてはめこまれています。 これまで赤ちゃん研究所が開催してきたワークショップでは、手作りの赤ちゃんめがねを着用して、ママ・パパに赤ちゃんの見え方を体験してもらっていましたが、今回「教えて!赤ちゃんフェスティバル

          フェスでもらえる!赤ちゃんめがねはどう生まれたの?

          赤ちゃんいっぱい座談会で”フェス”の全貌が見えてきた!!

          みなさんこんにちは!ライターのかのです。 いよいよ10月9日(月・祝)、10日(火)と目前に迫ってきた「教えて!赤ちゃんフェスティバル」。 運営チームはイベント直前の準備を慌ただしく進めています。 そんななか、赤ちゃんと親御さんを集めて、イベントに関する意見などをヒヤリングするために、座談会が開催されるとのこと。具体的なイベントの概要がわかるかも!?と、いう好奇心に導かれ、私も会場にお邪魔してみることにしました。 のんびりスタートで赤ちゃんが場に慣れる場所はこれまでも

          赤ちゃんいっぱい座談会で”フェス”の全貌が見えてきた!!

          「オープニング会」で「観察」の奥深さを知る

          2023年10月に開催される予定の、「教えて!赤ちゃんフェスティバル」。 7月某日に、ピープル赤ちゃん研究所のメンバーと、出展者の方とが、フェスのイメージを共有し、赤ちゃん観察の練習を行うイベントがオンラインで行われると聞きつけたワタクシ。こっそりと、潜入してみました! 年齢性別関係なく、赤ちゃんを軸に人が集まる オンラインで集まったのは、赤ちゃん研究所のメンバーと、出展者の方たち。 静岡大学でデザインやアートを研究したりしている学生さん。 会津大学のプログラマーの学

          「オープニング会」で「観察」の奥深さを知る

          企業さんとのワークショップで「赤ちゃんの好奇心」を深掘りする過程をのぞいてみた!

          こんにちは!「ピープル赤ちゃん研究所」の観察員、ライターのかのです。 2023年10月に開催される「教えて!赤ちゃんフェスティバル」。(通称、「フェス」)。 https://fes.akachan-ken.com/ 「赤ちゃんに聞いてみたいことがある人と、赤ちゃんをつなぐイベント」ということなのですが、そもそも赤ちゃんに聞きたいことがある人?企業?ってだれですか!?いったいなにを聞きたいの? そんな疑問をもったわたくし。実際に赤ちゃんと、企業さんとがワークショップを通

          企業さんとのワークショップで「赤ちゃんの好奇心」を深掘りする過程をのぞいてみた!

          「おもちゃショー」で、おもちゃのプロを次々と「赤ちゃん視点」にひきずりこむしたたかさを見た!

          こんにちは!「ピープル赤ちゃん研究所」の観察員、ライターのかのです。 6月某日。ビッグサイトで行われる「おもちゃショー」。ピープルさんが出展する展示ブースを赤ちゃん研究所がプロデュースする、という話をききつけた私は、現地に足を運んでみることにしました。 「おもちゃショー」は、おもちゃ販売店や卸売業のバイヤーさんに向けて、おもちゃメーカーが新商品などをアピールする場です。前半2日間はビジネスデー、後半2日間は一般のお客さんを対象にしています。私が伺った日はビジネスデーで、会

          「おもちゃショー」で、おもちゃのプロを次々と「赤ちゃん視点」にひきずりこむしたたかさを見た!

          ピープルってどんな会社?まさと社長に聞いてみた!

          こんにちは!ライターのかのです。赤ちゃん観察メソッドを世に広めようとする「ピープル 赤ちゃん研究所」を観察するnoteを書いております。 そもそもこのふしぎな事業「赤ちゃん研究所」を展開する、おもちゃメーカーのピープルとはどんな会社なのでしょう?そして「赤ちゃん研究所」の位置づけとは…!? 聞きたいことがたくさんあります!! そこで、今回は社長の桐渕真人さん(以下、まさと)に、オンラインでお話を伺いました! 生まれながらにして答えを持っているこどもたちから学ぶかの:そも

          ピープルってどんな会社?まさと社長に聞いてみた!

          ピープル 赤ちゃん研究所は、どうして生まれてきたの??誕生の謎に迫る!!

          そもそも今回の観察の対象である、「ピープル赤ちゃん研究所」とは一体どんな団体なのか。そして今後はなにを目指しているのか…? 観察者として気になる点は多々あるわけですが、まずは、赤ちゃん研究所の立ち上げメンバーである、こいたさんとひらいさんに、直接インタビューを敢行しました! 赤ちゃん研究所ってどんな集まり?こいた:ぽこ太郎君、その後元気ですか??もう大きくなってますよね。見たい。向きぐせ、どうなってますか? かの:間もなく6カ月になるんですが、向きぐせはそのままなんですよ

          ピープル 赤ちゃん研究所は、どうして生まれてきたの??誕生の謎に迫る!!

          「ピープル赤ちゃん研究所観察日記」のはじまりの記

          こんにちは。ライターのかのと申します。 普段はビジネス系のライターとして活動しているのですが、この度「ピープル赤ちゃん研究所」さんの観察日記をつけるというミッションを拝命し、こちらのnoteをスタートすることになりました。 「赤ちゃん研究?」「観察日記?」「何それ…?」という感じかと思いますが、もしよろしければ少しばかりお付き合いください。 はじまりは後輩からのメールでしたはじまりは、大学時代のサークルの後輩、黒川君から届いた一通のメールでした。私はそのころ産休中で、生

          「ピープル赤ちゃん研究所観察日記」のはじまりの記