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「おもちゃショー」で、おもちゃのプロを次々と「赤ちゃん視点」にひきずりこむしたたかさを見た!
こんにちは!「ピープル赤ちゃん研究所」の観察員、ライターのかのです。
6月某日。ビッグサイトで行われる「おもちゃショー」。ピープルさんが出展する展示ブースを赤ちゃん研究所がプロデュースする、という話をききつけた私は、現地に足を運んでみることにしました。
「おもちゃショー」は、おもちゃ販売店や卸売業のバイヤーさんに向けて、おもちゃメーカーが新商品などをアピールする場です。前半2日間はビジネスデー、後半2日間は一般のお客さんを対象にしています。私が伺った日はビジネスデーで、会場には新しい商材、面白いものを探しにきたプロのバイヤーさんたちがたくさんたくさんいらっしゃいました。
そんな場所で、「赤ちゃん研究所」はどんなことを伝えようとしているのでしょうか…。これは一度自分の目で見て確かめてみなければなりません!早速私は現場に向かったのでした。
展示会で赤ちゃん体験!?
会場に足を運ぶと、さまざまなおもちゃメーカーさんの楽しそうなブースがあるのですが…
奥のほうに、ありました!!!ピープルさんのブースです。
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白いのれんに、すっかり目になじんだ赤ちゃん研究所の赤いロゴを発見。エプロンを身に着けた研究員の皆さんも。
のれんをくぐって中に入っていくと、「赤ちゃんの好き に気づくワークショップへようこそ」とのサインが。顔の部分が鏡になっていて、「え、私が赤ちゃんになるの!?」と意表をつかれます。
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上を見上げれば、ブースの梁からぶら下げられた、キラキラとしたおもしろそうなアイテムが目に入ります。鎖、洗濯物、モール、サングラス、味噌こし、泡立て器、ラメが付いた布など、エトセトラエトセトラ…。ブース全体が「すきすきモビール」のようです。
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入口で、赤ちゃんの見えにくさを体験できる赤ちゃんメガネを装着。うちの息子のぽこ太郎、今、生後6ヶ月だから、6ヶ月のメガネをください!と奪うようにつけさせていただきました。おお、3か月のメガネより良く見える!でも全然見えない!!!
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メガネをつけたままで、天井の方を仰ぎ見ると…「これはみえる!」「これは見えないよぉおお~~」というのがよくわかります。
さらに、壁につけられている「触ると気持ちがいいもの」などを触ってみると、すっかり赤ちゃんの気分に…。(やっぱり、リモコンは、触ってみて、気持ちいい~~。シリコンのお菓子の型も!)
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しかしこの雑然とした感じ。普段の日常生活にあるものばかり。でも赤ちゃんって、大人が買ってきた、これみよがしにおしゃれなおもちゃより、こういうどうでもいいものの方が好きですよね~。(おもちゃショーの展示の感想としては相当不適切ですが…)。
推し商品への思いをPOPに込めて
さて、次なるアトラクション?は「推し商品決定マシン」です。
「人の顔に目が行く」「動いているものに目が行く」「キラキラにくぎづけ」などの文言が書かれたカードと何やら「?」マークの書かれた箱が。
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そこで、気になる言葉のカードにつながるやじるしを引っ張ってみると…。
びよーんと、出てきました!
これは「集中ドームミラー」!
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うちの息子、ぽこ太郎が大好きなおもちゃです。
こんな登場の仕方をするだけで、おもちゃのインパクトが全然違ってきますな。
そして最後のアクティビティ。「推しPOP」書きです。
「推し商品」が見つかったら、推しPOPを書きます。たくさんのバイヤーさんが書いてくださいました。
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なめられ太郎 五代目
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→「ひも食べたい」(わかる。赤ちゃんってなんでかひも食べますよね)
→「Babys Love to Bite!!!」(外国から来場された方によるPOP。わかる。噛みたい気持ちは万国共通)
新生児から見える!聴こえる!チャイム
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→「キラキラがかわいい!」
→「絶対に見ちゃう」(おとなの目から見ても、かわいいんですよね)
おもちゃのプロの方たちが、赤ちゃんの気持ちになって、書いたたくさんの言葉。
赤ちゃんの気持ちが、引き出したのか、引き出されたのか。
そもそも今回ピープルブースを赤ちゃん研究所がプロデュースした背景には、いわば「ピープルの商品開発の根本を具現化」した、赤ちゃん研究所の活動をより多くの人に知ってもらいたいという意図があるのだそうです。確かにこれは、伝わりますよ~~~!
ちゃんと収益化への試行錯誤も、してます!!
展示への反応は人によってさまざま。ちょっと立ち止まって、赤ちゃん体験に参加してくださった来場者の方は、赤ちゃん視点の奥の深さに驚いて帰っていかれた方も多かったんだそう。
確かに、販売店のバイヤーさんも、おもちゃを販売するプロとして、おもちゃショーに来たはずなのに、気がつけば「おもちゃを使う側」の赤ちゃん視点に立ち返らせられているわけです。展示会に対する固定観念が180度ひっくり返されるような、インパクトが強い体験を提供できているのかもしれません。
しかし老婆心ながら、この「赤ちゃん研究所」活動、本当に収益につながっていくのでしょうか…。ハラハラドキドキ…。
以前聞いた、社長さんの言葉が頭の中をよぎります。
「利益を出すことで活動が発展していきますから、収益化は重要です。」
そんな不安が頭をよぎったとき、私の目についた言葉がありました。
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と、最後の部分、しれっと「出張『赤ちゃんをあじわうワークショップ』できます」って書いてあるじゃないですか!
「新しいおもちゃほしくなりました」とも…!
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つまり、「店頭で赤ちゃんワークショップをすれば、参加した方が新しいおもちゃをつい買ってしまいたくなる」んですよ…って、匂わせ、ですよね???
これは、販売店さんにとってはかなり後押しになる言葉ですよね、ね!??
ママ・パパに向けた慈善活動じゃないんですよ…ね…!?
赤ちゃん研究所のきむらさんに、そこのところを伺いました。
「はい。何社かから、出張ワークショップのお誘いもいただいています。それと、売場の方は、パッケージに入った状態の商品はご存知でも、実際に商品に触って、質感などを確かめてみたことがない方は少なくないんです」
なるほど、バイヤーさんたちに、赤ちゃん視点に立っていただき、その視点で商品の実物を見ながら魅力を感じてもらうことができる。商品を触って、商品についてより深く知ってもらうには、この展示会、無茶苦茶よい機会ってことですね!!!
結構、したたかじゃないですか!!!
と、ほっとした、私だったのでした…。
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そういえば、赤ちゃん研究所のこいたさんがこんなことを言っていましたっけ。
「赤ちゃん研究所は、赤ちゃんにたとえれば、今生後8ヶ月ぐらいじゃないですか?人間だったら世の中にはパパママだけじゃないってことがわかってくる時期ですよね」
パパママに抱っこされ続けて、ニコニコしていればよかったねんね期を経て、いろいろなことがわかってきた赤ちゃんが、世の中に向けて一歩、ずりばいで進んでいく。
そんな展示のように、私には見えましたぞ!!!!
(続く)
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