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システマと『IMONを創る』の共通点 リアルタイム・マルチタスク・(笑)

なんでもロシアの武術・システマに結び付けて考える今日この頃ですが、何と、いがらしみきおの30年前のPC雑誌連載『IMONを創る』とも似すぎていました。
どちらも人間のOSをアップデートするためのもの、という共通点があります。でも、IMON読者的には「あまり真面目に捉えないでね(笑)」と言いたいです(笑)。

何が似ているかですが、IMONの3原則「リアルタイム・マルチタスク・(笑)」がそのままシステマにとって重要な要素と絡み合うなと。

まず、リアルタイム。システマは、型にとらわれずに「今」の状況に適応していく柔軟さが求められます。

そして、ここからがとても共感できた部分ですが、IMON本では、リアルタイムであることの重要なファクターは「いいかげん」であり、いいかげんじゃなくなると人間は苦悩することになる、とあります。

人間は、どんな時に苦悩するのか?IMON本では、人間にはONとOFFがあるといいます。
・ON=外的刺激に反応しているとき(例:覚醒時)
・OFF=内的刺激に反応しているとき(例:睡眠、瞑想時)

読みながら、「ONとOFFはうまく切り替えられたほうがよさそうだが、自分はONの状態でOFFになっているな…そりゃ体がバグるな」と思っていたら、案の定、そのあとで「我々は覚醒時でも内的刺激に反応している場合が多いわけで、その例として苦悩という状態が挙げられます」とあります(笑)。

本の中では、狭い部屋の中で内的刺激が壁のあちこちにぶつかってループしているシングルタスクの状態です、とあります。つまり、外側の刺激に緊張していながらも、自分の頭の中では「どうしよう」とグルグル思考がループしている状態です。快適やリラックスとは程遠い。

これに対し、広い空間にいれば、ぶつかる場所がないので、思考も感覚も外に拡散していきます。本書では、これがマルチタスクの入り口です(笑)、とあります。苦悩は閉じている状態、そこから自由になればオープンな状態。システマっぽいですよね?

マルチタスクはこれと連動していて、(いいかげんに)リアルタイムでいられれば、上記のような理由で自然とマルチタスクの実践にもつながっていくのではないかと思いました。

(笑)は、そのままですが笑いです。ここからは自分の解釈ですが、漫才的なお笑いだけじゃなく、人間は色々な理由で笑います。苦笑いもするし、途方に暮れた時も笑うし、想定外すぎることが起きても笑うし、他人から見たら笑えないレベルの緊急事態が起きても当事者は笑ってしまうかもしれません。その後、冷静になってから泣くかもしれませんが。

システマ大阪の大西さんも、コンタクトする時に、いつも笑います。笑うとリラックスできるのか、リラックスしているから笑うのか分かりませんが、笑うことで緊張を解いたり、平常心に戻ったりしようとする作用が人間にはあるのかもしれません。

システマ創始者・ミカエルの息子ダニールに会った際も、「日本人は考えすぎてる人が多いね(笑)」と言われました。「どうすればリラックスできますか?」と質問した時の回答です。たしかに、まじめに頭で考えているうちはリラックスは遠のきそうです(笑)。そんなことを考えました。

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