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朝野 窓辺
2022年2月20日 23:45
私があなたを愛していたあの雨の日にあなたはバラッドを歌った旋律はどこか懐かしいけれども私はあなたの歌声が好きではないただ、私の名前をそっと呼んでほしい私の心臓の形に沿ってあなたも私を愛でて欲しい私はあなたの声が好き*ゆみこは夢の中にいるような女だったゆみこはいつでもどこか白々しくてでもその白さはどこかの世界へ繋がっていて僕の黒さを際立たせた様だったゲーテが最初に
2021年10月4日 18:20
気怠いベッドの上にいれば 雨はやさしく降ってくるから 手繰り寄せた布団の隣に 優しい君が眠っている 世界は未だに夜明け前でして そんな語調を崩さぬ程に 世界はこんなにも豊かなので 愛の豊かさと親和している いま未生の森の奥深くで 一杯の水を分かち合いたい だれでもないあなたと。 そんな昨日の愛の語り合いは いつぞやの8ミリフィルムの様に 沈黙ですら掻き消している
2020年9月7日 09:12
一そういえば雪白雪が降っていた空の奥から溢れる様にまるで神様の落とし物みたいと息子は溢れるように笑った夕焼けは嫌いだった一瞬、刹那に瞬いてこんな文みたいに破綻していても夕焼けはその橙で皆の視線を掠め取るだけ二父の書斎が好きだった本の香りとインクの香りなんだか高そうな万年筆成長してそれは安物だと知ったけど”小さい背中”と題された
2020年8月26日 20:15
私が私という形をして 三十余年が経つ 幸せと呼ぶには程遠く 不幸せにもなりきれない日々が 私という形を作り 人に微笑んだりする。
2021年6月17日 23:05
ここではないどこか そこではないどこか あおぞらのかなた? うちゅうのそこ? ここではないどこか あちらでもないどこか きぎのねっこ? もしくはひがん? じぶんをほりすすめて やわさをもとめても いずれかたいところにあたって ここではないどこかをもとめて それでもいきている なにげないきょうは たしかにここでありつづける