見出し画像

音楽は世界を繋いだ。

おばあちゃまと
おじいちゃま
近所のお友達に
招待されて

「サントロフィ」という
ガーナのバンドの演奏会へ
出かけた

出かける時は
会場が
寒いといけないからと
カーディガン
荷物になっても
持ち出した

叔母さまも
叔父さまも
心配になって
車で送って行った

帰路時で
道に迷って
熱中症も心配だと
お迎えも約束した

叔母さまと
ボクがお迎えに行くと
2人は手を繋いで
楽しそうに
そこにいた

おかえりなさい

おばあちゃまたちに
話を聞こうと
構えていたが

乗り込んだ瞬間に
はしゃいで話だした

トゥイ語での
MCだったけど字幕も出た

言葉も音楽も
始めて聞いたけど
楽しくて楽しくて

会場中ほとんど
敬老会みたいな
年代だったけど
席を立って
全員で躍ったのよ

ウェイブジャンプもしたの
大きな声で声援も上げたわ

ボクも叔母さまも
目が合った

えええええ?
躍った?!

振り返ると
2人とも汗だくだ

「お母さん飲み物は?」
叔母さまが言葉をかける

「ちょうど飲み物が欲しいと
2人で話してたところなんだ」
おじいちゃまが応える

叔母さまが
コンビニで止まる
ボクは叔母さまの
ファミペイ片手に
駆け込んで水を2本買って
車に戻った

叔母さまが
叔父さまに連絡入れながら
おじいちゃまと
おばあちゃまの
身体軽く拭いていた

叔父さまの通話の声が響く

「躍るなんて!
足は大丈夫か?
かあさん無茶しないでくれ」

「やあね大丈夫よ」

「とうさんはケガしてないか?」

「おとうさんも久しぶりに
躍ったのよ楽しかったわ」

叔母さまが
心配そうな顔して
水を手渡した

「今度は二人も
一緒に来るとわかるわ」

「最後はマツケンサンバの
盆踊りで締めくくったぞ」

ええええええええ?
盆踊りも踊ったの?


「ガーナの青年たちが
汗だくで母国語で歌う姿は
本当に感動したの
初めて聴く音楽なのに
心がね真心が伝わったわ」

「裸でドレドレヘアで
歌う若者もいて
感動したよ」

・・ドレッドヘア・・だよ・・


「パコちゃんも
今度は一緒に行こう」

「誘って下さった
★★さんにお礼しなきゃ
こんなに楽しいなんて
よかったわ」

おばあちゃま
どんな風だったの?
どうして
わからない音楽で
みんな踊ったの?

「それがね
最初は座って
聴いて終わりかなって
きっと会場の
殆どの人は
知らなかったと思うの
ガーナの言葉で
知らないジャンルの歌
知らないリズム
きっと寝ちゃうわねって
おじいちゃまと
話してたの」

「そうじゃ付き合いだから
仕方ないとかごちゃごちゃ
言い合ってた
そしたら
いきなりじゃ!
どかーーんと心にズシン!」

「懸命な歌声
真剣な語り
必死な演奏
そのすべてに感動した

言葉のわからないなか
身振り手振りで
拍手を求めたり

そのうち
みんな席を立ってた

どんどん躍ったの
躍り方なんて
わからなくても
リズムに任せて
身体を揺らしたの」

まるで
若返ったような
輝き
これは汗のせいじゃない


ボクは眺めながら
その事実に感動した

「おばあちゃま
とても楽しそう
是非チャンスが
巡ってきたらボクも
一緒に行くよ!」

「まあ!そうしましょう
楽しみだわ」

目の前で
感じた人の繋がり方は
言葉じゃなかった

今回は「音楽」
という芸術文化交流

素晴らしいなと
率直に感じた

人は人と繋がるように
できている

人は孤独の中では
成長しない

1人で稽古したり
練習したりはするが
それは
たくさんの人の
支えによることだ

目の前で
おじいちゃまも
おばあちゃまも
いきいきと輝いてる

凄いな
人のパワー
キモチは伝わるんだな

ボクも
どんなときも
必死に伝えよう

キミに届くように







★上記名刺記事が自己紹介です★フォロー返しません★フォロー気軽に自由に外してください★コメント返信遅いです★コメント削除する場合あります★スマホもパソコンも保護者らに時間制限で借りるのでフォローしても読み切れません

じゃ
またあした
いつもありがとう



読了ありがとうございます 世界の片隅にいるキミに届くよう ボクの想いが次から次へと伝播していくこと願う 昨年のサポートは書籍と寄付に使用しています 心から感謝いたします たくさんのサポートありがとうございました