こどもの人権。
政治家はいつも
オトナのことだけで
何でも決めてしまう
子供のことは
守るだのなんだの
言葉巧みだが
ようするに
いつだって
オトナのオマケ
ボクらには
人権がある
お父さん
お母さんが
離婚調停期間
他人になる準備のあいだ
なぜボクらは
どちらかにしか会えないのか?
説明して欲しい
学校も変わりたくない
どうして親の都合で
友達と離れて
新しい場所に
行かなきゃならないのか?
「仕方ないの」
は?何が?
それ虐待だよ
ボクらには
義務教育の名のもとに
暮らす地域の学校へ行ける
権利がある
転校なんてしたくない
6年間ちゃんと通いたい
自分の名前も変えたくない
どうして
ボクらのキモチは反映されない?
親が他人同士になっても
ボクはボクの暮らしがある
ボクらはどうして
法律に守ってもらえないの?
オトナはいいよ
離婚して他人になって
スッキリして
新天地へどうぞ。
ボクはボクの住み慣れた暮らしがある
ボクが保育園児だからって
わからないと思ったの?
「小さい頃なら
記憶も不確かだから
大丈夫」
は?
ボクはペットか?
ボクはちゃんと
覚えてる
保育園の先生の名前も
ゼロ歳託児の先生の名前も
ボクの場合は
母さんが亡くて
お父さんが継母に
ボクを預けて
仕事に行くから
何度も虐待された
父さんはボクの話は
信じてくれなかったよね
先生たちだけが
聞いてくれた気づいてくれた
新しい母さんが
いいひとだって
父さんは信じたかっただけだよね
ボクの事
邪魔なんかじゃないよね
ボクだって努力した
白いご飯に卵の殻が
細かく砕いて入ってて
お味噌汁のワカメは
サランラップを細かく切った
物だった
嘔吐してた時
息が詰まりそうで
苦しくて顔を上げたら
嗤ってた
救急隊のひとが
気づいて
虐待だって
胃洗浄もして
苦しくて
父さんは海外にいて
連絡さえすぐにつかなかったでしょ
ボク死にそうだったでしょ
覚えてるよ
ハッキリ覚えてる
自分の生死がかかってる
ボクにも人権がある
ボクには生きる権利があるでしょ
いや
ボクは母さんの分も
長生きするって
決めてるから
ボクはあのひとの
子供になりたくないんだ
父さん理解して欲しい
父さんから
離れたいわけではない
血縁じゃなかったといえ
「家族」と称されることは
拒否したい
だからおじいちゃまたちの
仲間になった
ボクはボクの人生を生きる
世界中のみんなも
自分の人生があるでしょ?
母さんとお父さん
どっちが好きとか聞かれたら
どっちも嫌いといいたいよね
どうしてボクら子供を
試したり騙したりする?
嘘ついちゃダメなんでしょ?
母さんには本当は
好きな人がいるの?
父さんには本当は
遊びの相手がいるの?
それ本当なの?
どうして
ボクらに聞かせるの?
どっちの味方になるか
なぜ決めなきゃならないの?
同じ分団で登校したい
同じ学校に通いたい
みんなと同じ中学行きたい
どうしてダメなの?
どうして学校終わっても
自宅に帰れないの?
何故カギを持ってなきゃ
ならないの?
ボクらの家はいつも
どうして暗いの?
夕方になると
お家には
明かりがつくでしょ?
いい匂いの
食事があるでしょ?
今日も菓子パンで
我慢するの?
お金ないから
食事切り詰めるの?
ボクへの養育費は
どうしたの?
ボクの学校に行く
文具品は買えないの?
どうして
ボクらは何もかも
失わなきゃならないの?
お父さんと
お母さんの
他人になって
自由を得るためなの?
お父さんも
お母さんも
ボクらがいなきゃよかったのにって
思ってるんだよね?
2人とも
「独身」に戻ろうとしてるよね
ボクらは
ゴミやペットみたいに
捨てられるんだよね?
生まれてこなきゃ
良かったんだよね?
そう思ってるんでしょ?
お父さん
母さんはどして
亡くなってしまったんだろう
読了ありがとうございます 世界の片隅にいるキミに届くよう ボクの想いが次から次へと伝播していくこと願う 昨年のサポートは書籍と寄付に使用しています 心から感謝いたします たくさんのサポートありがとうございました