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コロナ禍の今、なぜミッション・ビジョン・バリューを改定するのか

日本パートナーCFO協会所属、ITコンサル×パートナーCFOのタナショーです! この記事では、ベンチャー企業や中小企業の経営に役立つ情報を発信していきます。

最近のコロナ禍の状況を鑑み、経営理念やミッション・ビジョン・バリュー(MVV)を見直す会社が増えてきました。今回はなぜ経営理念やMVVを見直す会社が出てきたのかについてお伝えしていきます。


なぜコロナ禍で経営理念やMVVを見直すのか?

昨今経営理念やMVVを改定する企業が増えています。大手企業で言えば、東京電力や伊藤忠商事、NEC、東レなどの企業が2020年から立て続けに改定を行っています。

東京電力グループ:グループ経営理念を改定(2021年7月)
伊藤忠商事:グループ企業理念の改定(2020年4月)
NEC:グループ経営理念を改定(2020年4月)
東レ:経営理念を改定(2020年5月)

コロナ禍の今、なぜ企業は経営理念を改定するのでしょうか?
改定や見直しをする理由としては「アフターコロナを見据えたニューノーマルに対応するため」というのもありそうですが、自分としては「リモートワークで低下した従業員のエンゲージメント対策」という理由も大きいと思っています。

コロナ対策としてリモートワーク中心の世の中になりましたが、物理的に従業員との距離が離れたこともあり、従業員の愛社精神や帰属精神であるエンゲージメントが低下しました。転職ブームが過熱していることもあり、「入社した従業員がすぐに辞めてしまった」「従業員の業務コントロールが上手く行かず成果が上がらない」など。
従業員が定着せず、会社に無関心な人が増えたというのもよく聞く話です。

今までお互い目の見える範囲で仕事をしていたときには、なんとなく通じていたり、共感できていた会社の方向性や思いの浸透というものが、リモートワーク中心の生活では機能しなくなりました。
対面で会って話せない今だからこそ、経営理念やMVVできちんと言語化して伝えることが大事であり、そのために改定する企業が増えているのだと思います。


経営理念やMVVを見直したらどう浸透させていくか?

経営理念やMVVを見直したら従業員にきちんと伝えていく必要がありますが、効果的に従業員に浸透させるためにはどうしたらいいでしょうか?
いろいろな方法がありますが、簡単に箇条書きでまとめてみます。

経営理念やMVVを従業員に浸透させる方法

①ミッションステートメントなどの経営理念を作るに至ったストーリー(経緯)を伝える
②コーポレートロゴやメッセージを作る
 →直感的で、ひと目見てわかるような内容や絵に落とし込む
③クレドなど、より具体的に従業員に向けた行動規範を作る
 クレド:企業全体の従業員が心掛けるべき信条や行動指針


上記以外にも色々な方法があるかと思いますが、重要なことはこれらを従業員に対して伝え続けることです。

経営理念の浸透は一日にしてなるものではありません。
対面で話すタイミングや、月一の全社集会など。色々な機会で反復して伝えることが大事です。


まとめ

いかがでしたでしょうか?
リモートワーク中心で従業員のエンゲージメントが低下している今だからこそ、経営理念・MVVを改定(または作成)することは良いタイミングかと思います。皆さんの会社でも経営理念・MVVを見直すべきか、今一度考えてみてはいかがでしょうか?
今回の記事が皆さんのお役に立てれば幸いです。

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