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327社からお見送りされた私がたった1社の内定を得て「理想の姿」になれている話(1)

 これは2度目の転職活動につまずいた私が「理想の姿や実現させたいこと」を言語化できるようになるまでの話である。

この数ヶ月間の記録を残したい理由は下記のとおりだ。

  • 感情は浮かんでは消えていく「生もの」だから言葉として残したい

  • 「約372社応募しても諦めなければ道が開ける」と、うまくいっていない人に伝えたい

 勤務先や家族・友人に転職ついておおぴっらに話せる人は少ないと思う。その時にこのnoteや「POSIWILL CAREER」(略称は「ポジキャリ」)のサービスがあなたの背中を押せれば幸いだ。 ちなみに「諦めなければどこかしらに行ける」と言っていただいたのは、とある転職エージェントのキャリアアドバイザー(CA)さん。紹介される会社はあまり信頼しなかったけど、唯一、私はその言葉だけ信じていた。

①私の経歴と始めるきっかけ

【年齢】30歳(入会当時)
【学歴】大卒(知識:日米ジャーナリズム、英語)
【業界】金融・保険
【経歴】中途2社目(入社5年目)
【職種】生命保険会社の個人向け営業
【営業内容】保険商品の提案・契約締結、契約後のフォロー全般。
【得意技】クロージング時の沈黙、イベントの新規呼び込み、アフターフォロー

(入会当時のプロフィール)

 いわゆる「保険のおばちゃん」を20代後半で経験した私。年々度胸が増す。 いや、しかしその度胸も時代遅れではないか…とコロナ禍で先行き不安になり未経験の業界・職種を模索していた。
 転職活動を始めて半年。内定はまだない。 主要転職エージェント3社に登録しているにもかかわらず、3人のCAからすでに諦められていた。 「そいつを支援してもどうせ面接で落ちるだけ。労力のムダ」とかCAから思われているんだろうなーって求人案内のメールを見るたびそう思っていた。 私はどの会社からも必要とされていないのかもしれない。 お見送りメールを見るたびに心がえぐられた。

この感情をどこにぶつければいいの?

 現職の上司や一緒に働くメンバーには(内定先が決まるまで)絶対に転職活動のこと、仕事を辞めることをバラしたくない。 とはいっても、企業への推薦状に何を書かれるのかわからないからCAに話しにくい。 友人らは結婚・子育てなど、境遇が異なり相談しにくい。 家族に話しても先が進まない。

 書類や面接の選考に落ちると次の仕事のことや自身の将来を考えたり、考えなかったりしているうちに日が経った。
 そして、気づいた。 Twitter、noteを見て転職に成功している人、というより人生に満足している人の記事を読んでいると「POSIWILL CAREER」の文字が記されていた。

なんだ…この「POSIWILL CAREER」とは?

 検索してHPを眺めても、はじめ「人生の伴走者」という言葉が理解できなかった。しかし、利用者とポジウィルと転職先(勤め先や独立)、この3つの関係図を見て私が求めていたものと一致した。

あぁ!ここなら転職についてモヤモヤを相談できる

 1分でも早く1社目の内定がほしくて、無料カウンセリングを申し込んだ。 カウンセリング時間は45分と限られているため時間をムダにしないよう、事前に私が抱えている不安をノートに書き出した。
 カウンセリング当日。 転職活動がうまくいっていないことを恐れながら、カウンセラーの瀬川さんに相談した。

  • 25社に1〜2社しか書類も通らなくなっている。

  • 書類通過しても面接がうまくいかない。

その理由として、

  • カンペを見る=自分の言葉で話せていない。

  • 自信がない。

  • 入社後どうしていきたいか思い描けない…

 開始10分ほどで、瀬川さんから不安に対するアドバイスと勇気をいただいた。

10月から年明け1月までは中途採用の求人が増える時期だから焦らなくていい

 この言葉でまだチャンスがあるかもしれないと私は最後の力を絞り出せた。 少し涙目になりながらその場で決断した。(カードの使用限度額を上げたことを覚えている。)
時刻はもうすぐ夜9時。ネットカフェの個室の向こうは現実だった。

②担当トレーナーと自己内省の日々

事務局からの電話・メールなど初期手続きを終えて、10月末に初回の面談をした。

 私の担当トレーナーさんは山崎さん。
(事前にお願いしていたためでもありますが、)私の考えがまとまらず会話に詰まってしまっても、次の言葉が出てくるまで待っていただいた。言語化することに躊躇いを感じるので助かった。

 1回目は、オンラインでの会話に慣れていないせいか、すごく緊張したことを覚えている。それと同時に、トレーナーの山崎さんが何か解決して「くれる」期待を抱いていた。
 まず、思考の癖=認知をほぐすことから始めた。 マイページ内の動画視聴やワークシートのほか、下記2つを行なった。

「認知の歪みや傾向を理解する」とは、過去の自分や出来事を振り返ること。
転職活動に関係ないことは飛ばして早く面接対策をやりたいと私の気持ちは先走っていた。しかし、それがこの面談・ワークの中で辛く、(転職活動の)自己PRに効果をもたらした。
3回目の面談振り返りメモにこう記してある。

ネガティに体験からポジティブな志向や価値観が生み出されているとわかった。辛い時期を思い出したくないけど、1つ1つ振り返るとその経験も今の自分につながっていると感じました。

振り返りメモより

 確か、面談中に苦しくなって言葉に詰まらせた覚えがある。言葉にすると涙目になってしまうほど辛い出来事のようだ。 そんな暗い経験を山崎さんはマイナスな言葉を使わずこうに変換した。

多様性、価値観、多様な世代との交流

ネガティブ体験からこんな言葉が出てくるのか!と私は驚き、メモをとった。

 すでに転職活動中だったので4回目の面談以降は実践に役立つワークを入れていただいた。

  • 退職理由、転職理由の洗い出し

 外的要因と内的要因に分けて、何が自分にとって続けられない理由になっているか洗い出した。私の場合は、外的要因より内的要因が多かった。特に、責任感が強い、効率より量が成果に結びつくと辞めやすい要因だと分かった。 ちょっと意外だったことは、学びを仕事に活かすことだ。いろんなところから吸収した学び・知識を仕事で活かせないと不満で仕事が長続きしずらいようだ。

以下はワークの取り組み事例である。

  • 仕事の棚卸し

  • (動画視聴、ワークシートから)志望動機の作り方

  • 職種(法人営業と事務職のプラス/マイナス)

  • 軸の設定 他

 ちなみに、#ポジティブ3行日記 (以下 #3行日記)を始めたとき、褒め言葉が思いつかずネットで見つけた一覧表をコピペしていた。

こんな言葉、言い回しかたもあるのか!

 うそくさいけれど、こんな単純なことでいいのかと感激した。私って、褒めたことがなかったんだと改めて思った。
 もう一つ、日々のワークで発見したことは自分の仕事への向き合い方だ。 2023年6月時点でSlackを見返したら、#3行日記のほとんどは仕事や転職活動のことだった。「こういう提案をしたらお客さんが喜んだ」や「前もってこういう準備をしたらうまく作業が進んだ」など、自主的に、頭を使って、工夫して仕事に向き合っていたんだなと自分の強みを見つけた。

 8回目の面談時では、これまで10数社受けた面接で感じたことを相談した。

この仕事(会社)合わないと感じたときどう乗り越えるか

すると、山崎さんからアドバイス(喝!?)をいただいた。

内定を受けた時に辞退すればいい。面接中はとにかく全力でアピール

 そうか。面接官にバレているのかと納得した。それ以降は(興味のない業界・職種もやみくもに受けていたので)面接官の言動によって私の受け答えや態度が一喜一憂しないように挑んだ。
そしてもうひとつ、(一次)面接を突破するためのアドバイスをいただいた。

積極的に自分の経験を言わなきゃ伝わらない

 面接はアピールの場であるため、他の人に自分のことをどう見せるか、伝えるかが肝になる。実は、私の一番苦手なこと(転職先でも上長に指摘を受けた)。以下に沿って話を組み立てると伝わりやすくなる。

  • 目標達成し難いこと→工夫・試行錯誤→達成!

  • PREP法

以上のワークから、初回と9回目の「ポジキャリ診断」を比較して下記2つが改善した。

トレーニング前/ポジキャリ診断
  • 過去の出来事に対して容認できるようになれた(自己承認)

  • 自分の理想や将来展望を描きやすくなった(自己展望)

トレーニング後/ポジキャリ診断

総じて、過去の自分自身や出来事を受け入れ、 これからの姿についてイメージできる状態までつくりあげた。

③転職活動について

 私は「POSIWILL CAREER」を始める前(2022年4月)から転職活動をしていた。そのため、11月初旬まで私の強みやその会社で「何をしたいか」を見出せない状態で某大手通信会社や不動産会社の最終面接を受けていた。
 これまでと同じように準備をした。ネットに載っているありふれた「借りもの」を多少アレンジして話した。しかし、その言葉に自信がなかった。結果はもちろんお見送り。当時は非常にもったいないけど、仮に入社していたとしてもどこかのタイミングでまたやり直すと思う。

 書類作成・SPIなどの適性試験・面接とお見送りが続き、私はどんな業界・職種、どういう社風の会社が合っているか、わからなくなっていた。

 こんなそんなで、もがきながら仕事と並行して全10回のワークと面談を走り切った。私は入社する会社を1社も決めないまま「キャリア実現プラン」を終了した。 しかし、前出した数々のワーク、特に「仕事理解ワーク」「キャリア設計ワーク(arrenge)」を行い、徐々に「道筋」が見えていった。
下記は私の自己判断による「ここが自分に合う・こんな経験が必要だ・これは譲れない」会社のグッドポイントだ。


(一部抜粋)キャリア設計ワーク

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【私の軸】

  • キャリアアップ

  • 業務スキルを広げられる

  • 年齢に関係なくチャレンジしていけることを重視しているため挑戦できる環境がある

  • 事業や提供しているサービスに共感できるか

  • チームワークが強い社風

  • ある程度自分でスケジュールを調整できる

【キャリアビジョン】

1年後

  • まずは早期に一人前になり、業務を回すこと。そして、目標数値において上位に入り (月/半期ごと)連続して目標を達成することを当たり前にする。

3年〜

  • 業績を積み重ねて、新たなプロジェクト/事業に取り組みたい。

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 ちなみに、私が最も大変だったことは複数企業の選考と企業別対策シートの作成を同時並行に行わなければならなかったこと。とりわけ、12月15日〜29日の時期は面接を受けた後に別企業の面接対策を考えてネットカフェに6時間滞在していた日もあった。事前にSPIの受検もあればこなしていた。1日に2社の面接が重なったとき、適性試験を面接直前に受けたこともあった(おすすめしない)。あまりにもエージェントらからくるメールが多すぎて大事な適性試験の案内が埋もれて気づかなかったからだ。


明治神宮の御言葉(撮影:2023年1月)

④ POSIWILL CAREERを検討中の方へ

 私は転職活動を成功させたいという目的で、藁をもすがるように受講を決めた。

 転職活動はネットカフェなどの場所代や交通費等、それなりに費用がかかる。 会社にPCの持ち込みが禁じられているのでバレないか冷や冷やしながら、私は仕事の合間をぬってネットカフェで面接の準備をしていた。

 それ以上にメンタル面への影響が大きかった。現職で成果を求められるプレッシャーや内定がとれない苛立ちだ。 そのプレッシャーや苛立ちを消したいという想いと同等に、私の心のどこかに現状に対して抱いていた不満を変えたかった。

このまま手取り20万未満の仕事しかできない自分でいたくない

 だから、転職活動で出費がかさんでも「POSIWILL CAREER」を受けようと決めた。そうじゃなければ、ネットカフェの個室ですぐ申し込んでいなかったと思う。

 300社以上からお見送りされた私だが、幸運なことに「キャリア実現」の期間終盤に1社から内定をいただけた。
#ポジティブ3行日記 や面談の回数を重ねるごとに、現職で頑張ったことや大変だったことが面接官がイメージできるほど表現できたのではないかと思う。それに、企業の価値観と「挑戦できる環境」という私の価値観が合致したのではないかと…。


日本経済新聞2022年12月5日付コラム『私見卓見』より一部抜粋

 転職活動の先のこと、「これから自分の人生をどうありたいか」も一般常識や損得判断、家族・友人・会社の人などから言われた言葉などに惑わされず、行動に起こせるようになった。 例えば、私は「一人暮らしをしたい」と思っていた。でも、給与が低くこれでは充分な生活ができないのではないかと不安でいた。それならば、給与が上昇する職種に転職して安定させればいいのでは?と物事を「できる」方向に考えるようになった。
 ムリだと諦めたり行動しなかったりする前に一度、どういう形なら自分自身の希望が叶えられるか・その希望が叶ったらどういう気持ちかをメモに書き出して一歩踏み出してほしい。  

⑤終わりに

 2022年10月末から2023年1月中旬までの短い期間で、納得できる会社に転職できるのか、私自身変われるのだろうか、自己投資したけどムダだったのではないかと不安だった。
 それもそうだろう。 2022年12月時点では現職を今すぐ辞めたいけど内定先もなく先の予定を立てることができない状態だったのだから。

  • 転職活動を成功させる!

  • 転職先・入社後も定着するため理想と現実のギャップを埋める。(そのための伴走プラン!)

そして「キャリア実現プラン」の延長線上として「継続サポートプラン」を受けた。(※プラン名称変更前)

 半年経った2023年6月中旬の現在、その当時を振り返ると、その不安な状態でいたことが変わっている証だったと感じる。変わっていくからこそ今までの自分(の考え方・捉え方)と違って「一種の拒否反応」が現れていたのではないかと思う。 一回一回の面談やワーク内容が期間の後半になって徐々に自分の脳や身体に浸透していく。

 ある面談の中で山崎さんがおっしゃったとおりだ。

「人の行動変容には3ヶ月、思考変容には6ヶ月以上かかる」

引用:https://newspicks.com/news/3962691/body/

 自分の言葉に落とし込むまで最低2ヶ月はかかった。 この先こそ、ポジウィル体験で得たことの効力が発揮されると信じているし、 「いくつになってもチャレンジ」できる人生を歩みたい。  

最後に

トレーナーの山崎さんへ。

 継続サポートプランも含めて、約8ヶ月間2度目の転職活動・入社後まで支えていただきありがとうございました。
 2回目の面談をすっぽかしてしまったときは「どうしよー!事前に聞いていた日程と違っていた!?」と他責したり、自分がスケジュールを見落としたことや事前に連絡しなかったことを悔いたり、今振り返ると、転職活動と現職でダブルのプレッシャーを抱えて気持ちに落ち着きがなかったなと反省しております。その面談1回分をムダにしてしまいましたが、他の回で丁寧に私の言葉や想いを割いていただきいたことでより深い内省ができるようになりました。この場を借りて感謝申しあげます。
 ポジウィル社員の皆さま、山崎さんがキャリア・人生に悩んでいる方の伴奏者としてご活躍できますよう応援しています!

⑥メモ

□ 書籍『本当の自分がわかる心理学』


□ ポジウィルキャリア公式HP