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音楽と革命のはじまり: ニナ・ハーゲン・バンドの衝撃(ロックンロール・オペレッタ)

■Nina Hagen Band / Nina Hagen Band
■収録曲:Side 1 - 1.TV-Glotzer(5:15) 2.Rangehn(3:27) 3.Unbeschreiblich weiblich(3:30) 4.Auf'm Bahnhof Zoo(5:25) 5.Naturträne(4:05) // Side 2 - 1.Superboy(4:01) 2.Heiß(4:11) 3.Fisch im Wasser(0:51) 4.Auf'm Friedhof(6:15) 5.Der Spinner(3:15) 6.Pank(1:45)
■パーソネル:Nina Hagen(vo) Mitteregger(dr) Manfred Praeker(b) Bemhard Potschka(g) Reinhold Heil(key)
■リリース:1978年
■カバー・アート:Jim Rakete

断捨離の話はまだまだ続くのですが、今日、wacky_76さんのNoteでNina Hagen Bandを見かけまして、懐かしさのあまり勝手に盛り上がってしまいましたので、この記事を先に書きますね。

このNoteはプログレとメタルとジャズを標榜しておりますが、それらのほか80sも聴けば、邦楽はほとんど聞かないけどRebeccaは好きだったりします。そこで、どんな味脈絡があるかは別として、Nina Hagen Bandです。これは、ニナ・ハーゲン・バンドのファースト・アルバムです。

大昔、確か、夜9時頃NHKでやっていた渋谷陽一氏のラジオ(サウンドストリートだったかな)でオンエアされたのを聴いたのが初めでした。もちろん、当時プログレには染まっていませんでしたから、ドイツ語のロックなるものを聴いたのはこれが初めてで、渋谷陽一氏もドイツ語のノリが凄まじい的なことを言われていたような。ラジオから流れてきたNaturtrane。アコースティック・ギターのバッキングで朗々と歌い上げるクラシカルな、しかも、超下品なヴォーカル・スタイルに魅せられてしまいました。そんなわけで頭を雷に打たれたような状況で即LPを買いに行った記憶があります。

当時、ニナ・ハーゲン本人はパンクのつもりだったらしいのですが、このバンドは音が整い過ぎていまして、むしろ、プログレのように技巧的なこともあり、私のようなぷろぐれヲタ(同時はレインボーなどのハードロックオタでしたね。)にも全く抵抗なく聴けてしまいました。演っている音楽は、ぜんぜん普通ではありません。ある種、狂気の音楽。ニナ・ハーゲンは、1stから3rdまでは、変態的オペラチックなヴォーカル満載って感じでした。

普通の音楽よりは、ミクスチャーミュージックのようなものが好きなので、これはヤバいくらいツボでした!そういうことで、これは、大昔からヘビロテしているアルバムのひとつです。

ロックのライナーの世界では、時々「ロック・オペラ」という言葉を見ます。僅かでもシンフォニックな味わいがある一代コンセプトアルバムが発売されたりすると迷わずオペラという言葉を使う風習があるようにも思われますが、このアルバムは、A-4でニナハーゲンも歌ってる通り、見事にロックンロール・オペレッタだと思います。とはいえ、これを聴くと、下品なオペラチック・ヴォーカル・スタイルは、実は、かなり訓練された上でのものであることが一聴しただけでよ~く分かります。圧倒的なパワーです!一体、何オクターブ出るんだろうというくらい、どんどん駆け上がります。そして、最高音部でも、キ~ンという超音波的な声ではなくて、ちゃんと歌として聞き分けられる十分な声量をしています。兎に角上手いんですよ。

バンドの演奏は、十分に抑制され、音の粒立ちもよく、リズムの縦の線がピシッと整っています。そして、曲が視覚的に展開するので、プログレ好きにはたまらない訴求効果がありあます。

聴いたことがないみなさんには、特に激しくオススメ!!!

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