世界と日本の【サービスの違い】
私の店では、コーヒーやワインなどに
サービス料は入れていません。
今回のテーマは『サービス料』
インスタの投稿で簡単に書きましたが
ここではもう少し詳しく話したいと思います。
海外の様子
まず、海外では国によりますが基本的にサービス料は別になります。
例えば、カフェラテが500円とします。
日本では、この500円以外払わなくても席に座れたり
バリスタやホールスタッフが注文を取りに来てくれて
さらに、カフェラテを席まで持ってきてくれることが当たり前ではないでしょうか?
海外では、この500円は純粋にカフェラテの代金という国が多いです。
席に座る場合は、別に席代を支払います。
お店によって金額は様々ですが、300~700円くらい。
特にヨーロッパが主にこのスタイルです。
では、席代を払わない人はどうしてるの?
先日、イタリアから帰国した友人から聞いた話によると
主にイタリアでは、バリスタのいるバーカウンターの前にスタンディングでコーヒーやクロワッサンなどをサクッと食べるそう。
お持ち帰りという文化はほとんどないそうです。
確かに、バリスタの目線からすると
エスプレッソもカプチーノも持ち帰りは難しいです。
OZOでも、どちらも持ち帰り不可にしています。
抽出した瞬間から劣化が始まるエスプレッソは
30秒以内にクイっと飲むのがおすすめです
泡が多いカプチーノは紙コップなどに淹れると泡がほとんど残ってしまう
なので、持ち帰るメリットはほとんどないんです
その場でフレッシュなコーヒーを楽しんで欲しいですね。
滞在時間は5〜10分ほど。
さすがイタリア!とてもおしゃれで素敵なカフェの使い方ですね。
イタリアではエスプレッソかカプチーノの2択
エスプレッソは€1.2 (2023年8月のレートで¥188)
カプチーノ€1.5 (¥236)
クロワッサンなどとセットで€3 (¥472) が相場だそうです。
エスプレッソは元々、どこも€1で飲めていたそうですが、ここ最近イタリアも物価や賃金の上昇で2セント上がったことを残念がっているコーヒーラバーが多いそうです。
オーストラリアは最初からコーヒーやフードの中にその金額(人件費や固定費など)を上乗せしています。
なので、街のカフェなどではチップは任意にしているところが多いです。
もちろん、高級レストランなどはチャージ料は別にかかります。
国によって様々ですが、私が思うことは
【日本は過剰にサービスしている】
そして、それを当たり前だと思うカスタマーが図に乗る
それが、近頃はより過激になりつつあります。
例えば、
『あそこの店では無料でここまでやっってくれた』
『女なんだからもっと愛想を振りまいた方がいいよ』
『なんでこんなに高いの?もっと安くしろよ』
『こっちは客だぞ!金払ってるんだよ!』
『もっと早く持ってこいよ!こっちは急いでるんだよ!』
『ただ単に気に入らなかったから口コミに星1を付けてやる』
飲食店で働いている方なら1度は言われたことがあるんではないでしょうか?
私も何度も言われたことがあります。
日本ではこれを平気で言う人たちが沢山います。
これは、《人権侵害》
海外では、ドラッグ中毒者など問題がある人を除いて
こんなこと言う人は見たことありません。
でも、日本ではそれが当たり前なっています。
人としてのマナーが悪すぎますよね。
そして、より問題なのは1人が言った文句、クレームに対して全て対応する店や企業が多いということ。
『このようなクレームが入ったから、これを禁止します。』
『子どもの声がうるさいとクレームが入ったのでこの公園は閉鎖します』
このように、【1/1.2億人】の文句やクレームを全て対応してしまうことに
この国に対する大きな問題を感じています。
対応してしまうことにより、その人たちの言動はよりエスカレートする場合がほとんどです。
例えば、クレームを言われてサービス券、無料券を渡してしまった場合
もしその人がお金に困っていたら次もまた同じように言えば無料券をもう一度もらえるかも?と考えてまたクレームを言ってきます。
日本には、このような人がとても多い。
日本人としてはとても悲しい現実です。
これが過剰サービスからのクレーム対応が産んだ結果です。
どこかでそれを食い止めるためにも
Z世代の若者たちが今まで当たり前だとされてきたことを『真似しないこと』
そして、そこから新しいやり方を確立していくことも1つの手段です。
また、海外での様子を実際に体験することも良いと思います。
理不尽な文句、クレームを言われないように対策するのではなく
お店のルールやスタイルを理解して利用してくれるカスタマーを増やすほうがみんなが幸せになれます。
OZOも、このスタイルに合う人合わない人がもちろんいます。
合わない人をターゲットにするのではなく、気に入って来てくれる人に最大限のパフォーマンスを提供できるようにしています。
それは、過剰なサービスではなく
『質の良いものを提供する』
『バリスタとして美味しいコーヒーを淹れる』
『コミュニケーションを大切にする』
まだまだありますが、これらが私にできる最大限のパフォーマンスだと思っています。
そして、これは私がずっと疑問に思っていたことですが
『セルフサービス』という言葉
Self:自分、自己、自身、
Service:奉仕、勤務、人のために尽くすこと、提供すること
セルフは自分で何かを行うこと
そして、サービスは自分が誰かに何かを提供すること
言葉の意味を考えると『セルフサービス』はおかしな言葉ですよね。
聞くたび、見るたびにずっと疑問に思っていたんですよね〜
自分で何かをすることはサービスではありません。
純粋に『セルフです。』と言えば問題なし!
日本にはこのようによく考えればおかしいよね?
という言葉は多く存在します。
セルフサービスはサービスではないということ。
セルフサービスにはサービス料は発生しません。
では、OZOではどのようなスタイルでやっているのか?
※ここからはインスタにも載せた内容です。
イタリアやヨーロッパは席代を払うのが当たり前ですが
OZOはメルボルンスタイルなのでコーヒー、ワインもチャージ料なし!
その代わり、コーヒーが美味しかった、好きだった、トークが楽しかった
そう思った方はチップを入れてくれます。
そのチップにありがとうの気持ちを込めてくれることが嬉しいです。
とても素敵なお客様が多いのがOZOの自慢です!
アメリカやカナダはチップ代が混みになった金額をお会計の時に提示されるのが一般的ですが、オーストラリアは任意だったのでOZOでもそのスタイルを採用しています。
日本はチップやチャージが無くても、とても素晴らしいサービスを受ける事ができますよね。
とても素晴らしいことですが、逆にそれが当たり前になってしまいお客さんが過剰なサービスを求めたり、お店のアラを探し悪質な口コミやクレームが増えていることが大きな問題となっています
そして、お店もクレームなどを言われない為にどんどんお客さんの言いなりになっていくという悪循環に陥っています
お客さんは神様ではなく、『人」と「人」です
人としてのマナーが失われて来ているということです
この現実は、ストレスが多く生活に余裕がない幸福度が低い国ということが証明されます
幸福度が高い国では、ほとんど起こることがないことです
これは日本の教育が
『怒られないために』
『文句を言われるのが面倒臭い』
『自分が無い』
日本の洗脳教育が大きな原因です
お母さんに怒られないように
先生に怒られないように
誰かが言った通りにしか動けない
そして、全てを人のせいにする
そうやって生きている人が多いんではないんでしょうか?
オーストラリアでは、バリスタを含めた飲食従事者はとても大切な存在とされています。
それは、『食べることが人間にとって最も大切なことだから』
コーヒーで例えると
『毎日飲むコーヒーを美味しく淹れてくれるバリスタは無くてはならない存在だ』と言ってくれます。
眠気を覚ますために飲むのではなく、その1杯で1日幸せに過ごすために
バリスタが淹れたコーヒーを毎朝飲みます。
ですが、日本では行動のほとんどがネガティブなことが多いです
・コーヒーを飲む → 眠気を覚ますため
・コンビニでお弁当を買う → 時間がないから
・缶コーヒーを買う → すぐ買えて、安いから
これらの例えを見ると全て共通しているのが『働き過ぎ』なのに『お金がない』のではないでしょうか?
日本は物価の上昇率は高いにも関わらず、賃金の上がり方が全く見合っていないことが原因です。
ではなぜ、賃金が上がらないのでしょうか?
ここで最初に戻りますが、
『怒られないために』
『文句を言われるのが面倒臭い』
『自分が無い』
『お母さんに怒られないように』
『先生に怒られないように』
『上司に怒られないように』
『誰かが言った通りにしか動けない』
そして、全てを人のせいにして責任転換する
【誰かがやってくれるでしょ】
全て人任せ
これが今の日本です。
自分の人生も親の言った通りのレールを歩き、会社では言われたことだけをする。
そんな人間に多くの賃金を支払うでしょうか?
そして誰もその事について声を上げないから
海外では日常的にデモが行われています
声を上げないと変わらないからみんなで声を上げます
自分の人生を諦めていないから
人はみんな人権があり、価値のある存在です
自分の価値を下げるような事はしないでほしいです
みんなそれぞれ、自分にしかできないことがあるんです
それを活かした仕事やライフスタイルを自分でしっかり考えて生きてほしい
人生を諦めながら過ごすのは、とても悲しいことです
100人いれば、100通りの考えがあります
全員が同じというのは、不可能です
みんなが自由に楽しく生きられるように
私は今日も楽しく、皆さんに美味しいコーヒーを届けています。
最後まで読んで頂き、ありがとうございます。
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OZO coffee&wine stand
山梨県甲州市塩山下於曽421-3
営業時間
日~水、祝日 10:00-18:30
木曜日 定休日
金、土曜日 10:00-22:00
不定休あり
Instagram:ozocoffee_1908
次回もお楽しみに!
Sara
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