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私の仕事。

最近初めて会う人に、普段どんな仕事をしているのですか?と聞かれると、全部を説明するのが大変なので、山小屋を経営していると答えています。自分自身も「山の人です」と説明するのが手っ取り早いし、飾らない感じが気も楽なので、そのような説明をする事にしていますが、余りに山のイメージが強くなりすぎてきているので、今日は私が立ち上げてきたビジネスと今携わっているビジネスについて、触れていくことにします。

■尾瀬小屋

https://www.ozegoya.co.jp/

山に魅了され、山の課題に立ち向かい、最後は山への恩返しをすべく、2020年に経営を引き継いだ尾瀬小屋。私の人生の中で大きなチャレンジの一つでもあったが、少しずつ私が目指して来た理想の山小屋に近づきつつあります。山小屋を引き継いだきっかけや、想いについては他の記事でも沢山書いているので、ここでは割愛します。これからも尾瀬小屋の更なるチャレンジを温かく見守って欲しいと思います。

■グランピングサウナ箱根

2023年5月に開業したばかりの箱根仙石原にサウナとレストランを併設したグランピング施設です。ここは、山好きな人、キャンプ好きな人、アウトドアを手軽に始めてみたい人など、友人や知人が気軽に使えるような施設にしたいと思い作りました。沢山の人に楽しんでもらいたいので、HPに掲載している料金は気にせず、お試し価格でご案内するので気軽に遊びに来て欲しいものです。立ち上げたばかりなのと、今は私が尾瀬にいるので是非とも、下山したタイミングなどで、箱根で会いましょう。

■完全個室型インターネットカフェキャビNET

全くの異業種の様に思える、インターネットカフェ事業。このビジネスは私の原点と言っても良い。この業界で私のビジネスの全てが形成されたと言っても過言じゃない。大阪と神戸に出店し、全国展開を目指そうとしたが、新型コロナによるサービス業界の氷河期到来と、本ビジネス拡大期がバッティングしてしまい、出店は二店舗のまま留まっているが、優秀な事業として現在も安定した経営を継続している。終電を逃した時や、ホテルなどが取れない時などに様々な用途で使える究極なレンタルスペースと言っていい。現在、尾瀬小屋で活躍している、相棒の山口君もこのビジネスの立ち上げに大きく貢献してくれました。落ち着いたら、こっそり店舗を増やしていきたいビジネスの一つでもある。

■ALCJUMP

コロナ禍で、子供たちの遊び場が限定的になっていた中、思い切り身体を動かし、気軽に楽しめる場所を作りたいという想いから、コロナ情勢にも関わらず出店を決意し、Mr.JUMPさんの協力のもと、川崎に新店舗を出店した。こちらの施設では、神奈川の児童養護施設や不登校支援学校の子供達を率先して受入れ、体育の授業を行ったり、放課後の遊び場所として開放したり、社会福祉の取り組みと連動出来る側面もあったので、結果的にとても良い施設になったなと満足しています。

■ALCレンタルダンススタジオ

無人型のレンタルスタジオ。
完全個室、完全防音で川崎駅の目の前に出店しました。固定経費を抑えた分をそのまま利用料に反映させ、低価格で利用できる施設をコンセプトに作った施設です。ぜひ、友人や知人でダンスや演劇、何かの教室やパーソナルなどで使用したい人がいれば気軽にお声掛け下さい。お試しでも使って頂けるようご招待致します。

■スターメーカースタジオ

撮影スタジオを5店舗展開しています。
私自身、写真撮影が趣味だった事もあり、どんな写真でも撮りたい時に撮れるような場所があればと、スタジオ経営に参画しています。私が現場で撮影する訳ではないですが、信頼出来るカメラマン達がパフォーマンスを発揮してくれます。

他にも

◼️異業種交流、婚活マッチング
URL非公開(コンプライアンス遵守)

◼️撮影スタジオ併設型美容室(渋谷)
URL 非公開

◼️箱根温泉旅館
URL非公開(現在準備中)

又、上記以外にグループ会社の経営戦略にも携わっている為、少なく見ても10以上の業種に携わっている事になります。ビジネスだけでなく、書ききれないくらいの、社会福祉活動や児童支援もしています。

これだけの事業を抱えながら、身体は尾瀬にあります。標高1420mの山奥です。

なぜ、身体が尾瀬にありながらビジネスが回っていくのか。

それは私がいなくとも、優秀な人材が施設をコントロールしてくれるからです。ビジネスの立ち上げ期に、一緒に働き現場で汗を流し徹底的にマインド注入する。あとは現場の人達にたっぷり裁量を与え、怒らず見守り指針を示し続け、間違いやミスがあれば修正する。これの繰り返しで上手くいく。

私のビジネスには1点だけ共通している事がある。
それは『空間に価値をつける』こと。

人員は最小限でコントロール出来、イニシャルコストは掛かるものの、ランニングコストが少額のビジネスが多い。そのような『薄利多売な高利益率』なビジネスモデルにする事で、競合他社や他業種に比べ、人に支払う対価水準(給与)を高く出来るメリットがあり、その厚待遇がまた離職率をグンと引き下げてくれます。

事業全体通して、コロナ期含めて赤字経験は一度もない。これは自分だけで成し遂げたものではなく、前述した通り、関わってくれている仲間達の賜物だ。
私の自信の一つでもある。

止まらずに歩き続けたい

小屋明けして間もなく、体調を崩し病院で精密検査を受け、待合室で待っていた時に自問自答し続けた事がある。

『今、大病を煩い仕事が出来ない身体になってしまったら、その私は今までの生き方に後悔しないか』と。

答えは明確で、後悔というよりも、まだまだやりたい事や挑戦してみたい事が山ほどある。だからこそ、身体は大事にしながら立ち止まっている時間など自分にはないと。ゴールがどこかなんて、自分でもまだ分かってないけども、信じた道をより近道で進みたい。

私の仕事

先日、三年間家族のように共にして来たスタッフから、2024年の夏を期に退職する事を告げられた。

彼女は若くして就職してくれた事もあり、いつかはこうした未来が訪れる事は想定していたが、実際に申告された時は寂しい気持ちが先行した。

それでも彼女が新しい未来を想像し、挑戦すべき夢が出来たのだから私は全力で応援するしかないし、ひとつ返事で『応援するから頑張りなさい』と承諾した。

彼女が取得したいと希望してきたインストラクターの資格費用の援助やイベントの実施に掛かる費用など、やりたい事に向かって、出来る限りの経済的支援をして来たつもりだ。それらが少しでも未来の何かに繋がって来たのなら、私も心から嬉しく思う。

彼女の言葉を借りると、施設に訪れたお客様から『こんなとこで働いてないで、若いんだから海外とか行っちゃいなよ』と言われた言葉がきっかけの一つだったという。また、海外生活の長かった私の友人と話した事が離職決意の決定打となったようだ。

周りの大人たちは沢山のアドバイスや経験談をするだろう。その中で影響を受けたり、刺激を受ける話も沢山あるだろう。

でも、私は彼女に一つだけハッキリと伝えた事がある。それは『私の施設は“こんなとこ”ではないし、世間に対して誇れる企業だ。』と。

その意味は伝わったか、伝わらなかったか、いつか伝わる事なのかは分からないけども、今後の人生において、弊社での経験が必ずや活かされる日が来る事を確信している。私の役割は彼女の望む事を叶える事なので、引き留める事ではなく気持ち良く彼女を送り出し、応援する事が重要だと考えている。

三年間もの間、メンバーが変わらずに来れたのはある意味、奇跡的な事だったかもしれない。その職場は、彼女以外、男性だけで人員形成していたし、女性的な悩みや相談に対して十分に耳を傾ける事が出来ておらず、知らず知らずの間に精神的な苦労や負担を沢山かけていたのかもしれない。力及ばずだったかもしれないが、今は良く頑張ってくれてありがとうだけの気持ちでいっぱいだ。

彼女は、分け隔てなく誰とでも協調でき、人懐っこくみんなから愛される力を持っている。それはどんな環境でも適応できるはずなので、これからも変わらずその活躍する姿を楽しみにしている。頑張れ。


私の仕事とは=人を大事にする事。

今までも、そしてこれからも。
これに尽きる。

尾瀬小屋
工藤友弘

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