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働き方の多様性について考えたい【後編】

1年前、ある人に「やりたいことあるなら、全部やればいいじゃん、成功するか失敗するかなんてやってみなきゃわからないんだから、やる前から選択肢を絞るのはもったいないよ」と言われた。そのとき私は、なぜ1つしか選べないと思い込んでいたのか、とハッとした。それを体現しているその人の言葉にはとても説得力があって、それからずっと私の頭の中に残っていた。

私がこんなこと言っていられるのも、大前提として困ったら助けてくれる家族がいて、独身で好き勝手にできる年齢で、食うに困らない国で、周りの理解があるおかげだ。生活のためにと割り切って、大変な環境でも我慢をしながら働いている人がいるのもわかっている。
だからこそ、チャンスができるこの恵まれた環境を活かさずに、しんどいことをどこかで誰かのせいにして生きていくことはできないなと思った。
たくさんある選択肢の中から、その環境を選んでいるのは自分自身だから。

実は多くの選択肢があるにも関わらず、「普通はこうだ」という社会の視線によって、本人も知らず知らずのうちに選択肢が失われている人もいるのではないかと思う。だからこそ、働き方の多様性についてもっと一般的に考えられても良いのではないか、考えられるべきではないかと思う。週休2日でも、週休5日でも、ノマドワーカーでもフリーランスでも、フリーターでも、正社員でも契約社員でも、仕事一筋の人も、どんどん新しいことをやっている人も、優劣なく「自分の人生を生きている人」として見られればいいのに、と思う。
そして、多様な働き方が当たり前になり、少しでもストレスなく働くこと、生きることができる人が増えればそれが一番嬉しい。

国が違えば働き方も違う。ヨーロッパにはもっと柔軟な働き方をしている国もあると聞くし、私が知らないだけで、世界にはもっといろいろな人生の過ごし方があると思う。
学生の頃からそういったライフスタイルや価値観に興味がある私は、一度そういった環境に身を置いて、実際に見てみたいなと思っている。 海外に行って、帰ってきて何をするの?何に活かすの?と聞かれるが、きっと行く経験自体が、私の今後の人生に大きく活かされる気がしている。向こうでもっとやりたいことに気づくかもしれないし、今はない新しい選択肢がうまれるかもしれないし、 手探りでも、もがきながらでも、とにかくやってみないとわからない。

何れにしても、もっと他の価値観や考え方に触れることで、自分が社会に出て感じているモヤモヤを解決するヒントを見つけられればいいなと思う。

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