なぜ会いたくないのか(2)

記憶は洪水のように溢れてくる
突然に
いつもはしまっているのに

話は変わるけど、そういえばわたしは文章を書くのが好きだった
国語も好きだった
いつの間にか苦手になった
いつから苦手だったのか、その記憶の旅は、また今度

なぜ姉と母に会いたくないのか

母は学校であったこととか、誰と遊んだのかとか、何時に帰ってくるのか、とかこと細やかに聞いてくるタイプだった
勉強の合間にひたすら漫画交換ノートを書いていたので、それはバレていた
でも、学校で何があったのか、遊んでる時どう遊んでいるのかはあんまり話さなかった
家にいると、勉強しなさいしか言われなかった
わたしは家では漫画をずっと読んでた
漫画が好きだった
絵を描くのが好きだった
確か物心ついた時から、わたしは受験教育を受けていて、チャレンジも1か2学年上をやらされてた
小学校4年ぐらいのときから塾に行っていたので、勉強はできた
でも、学校の授業が簡単すぎてつまらなくて、ずっとラクガキしてた
テストはいつも100点だった
宿題は適当にやってた
夏休みの宿題、最後までためて、最終日に計算シート的なやつを無限にやったりしたね

学校が終わったら
塾に行くか遊んで、疲れ切って、寝てた
いつから母がご飯を作らなくなったのか、忘れてしまった
でも多分、その辺りからかな
塾で帰りが遅いから、夕ご飯はコンビニで買って塾で食べてた
周りのみんなそうしてた
母は絶対に送ってくれて、迎えに来てくれてた
そういえば、母はわたしが塾に行ってる間、何をしてたんだろう
ところでわたしだけの問題じゃなくて、姉の問題もある
姉は4つ上なので、わたしが小4のとき、中2かな
4つ上の姉が2人もいると、たぶんに影響を受ける
受験の時期は被らないんだけど、色々と状況が重なる

思えばわたしはいつも姉にも、母にも、父にも、おじいちゃんにも笑っていてほしくて、常にそう考えながら過ごしていた
周りの人を見ながら生きるようになってしまったのはそういうところからなのかもしれない

だから、家庭以外の場所で、自然体でいられるのが本当に嬉しかったし、話さないのはそこの照れくささもあるのかもしれない

姉や母にわたしのことがよく分からないと言われるのは、そういうとこかもしれない
それに、かわいくないね

だから、家庭以外のところに愛情を求めるようになっていった

それは、今の恋愛観にも繋がっていて、とにかく無償の愛をくれる人を欲しがっていた

そのためなら、駆け引きとかもしていた

続く

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