オススメの本100冊(感想文付き)〈歴史Ⅰ〉
※専門書は除いています。
※ややネタバレありです。
【51】池内恵『【中東大混迷を解く】 シーア派とスンニ派』現代中東を大局的に見れば、イラン革命、イラク戦争後の政局、レバノン紛争によって、シーア派が台頭し、「宗派戦争」が激化しているようにみえる。しかし中東の紐帯は単なる「スンニ派」「シーア派」という二極論ではなく、様々な宗派・部族などによる「まだら状の秩序」においてせめぎあいが続いている。西洋民主主義/国家によるフクヤマ流の解決策も頓挫している。欧米のプレゼンスが退潮して