うさうさ愛好家

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最近の記事

10年越しの仲直り

「あんたとなんか、仲良くならなきゃ良かった」 喧嘩中、どれだけよぎっても、それだけは口にしちゃだめだ。そう思っていた言葉を突きつけられたときまず浮かんだのは、皮肉にも「こんな時でも気が合うんだなあ」だった。 中学3年生。3年間同じクラスで仲良くしてきた友達と、修学旅行の部屋決め、とかいうありがちな理由で喧嘩をした。当時の私はどうしていきなり、と裏切られたような思いだったが、今思うとマイペースでわがままな私はそれまでにもたくさん迷惑をかけてきて、優しい彼女が怒らないのを良い事

    • もう何年も使ってるBluetoothスピーカーのボタンを間違って押したら「お前そんな音出せたんか」みたいな音が出て、自分にもそうやってびっくりしたいものだなあ

      • 魔女旅に出る

        社会人4年目。一人暮らしにも慣れて、毎日あれこれ苦戦しながらも、おおむね元気でやっている。任される仕事も増えてきて、しっかりしてきたかなと思う日々だが、実家から帰る道すがら、いつもひっそり泣いてしまう。  実家を出るのは大体夜だから、自分の家まで向かう電車から見える窓の外は真っ暗で、そのくせ速く進んで行くから無性に不安になるのだ。もともと夜の散歩も好きだし、旅行に夜立つ時なんかはものすごく興奮するのだけど、ほっとゆるめていた気をまた張り直すこの感じにはまだ慣れられない。

        • ロゴTと自意識

           蒸し暑くなってきた。学生時代から着古していたTシャツたちを取り出してみたところ、ガシガシ洗濯をしていたもので随分とくたびれてしまっていた。 新調しようと街に繰り出してみたのだが、Tシャツを買う、というそれだけのことが随分難しくそのまま帰ってきた。なぜこんなに難しいのか、と考えてみて、Tシャツはメッセージ性が強すぎる、という結論に至った。  もともとすっごいおしゃれさん、という訳でもないのでそこそこ変じゃなく着れればこだわりはない方だ。そんなスタンスに対して世の中に白もTシ

        10年越しの仲直り

          花の終わりに

           5月は春に入るのだろうか。連休、半袖で汗をかくような日を過ごして最早初夏なんじゃないかと思った矢先に強い雨が降り寒い日が続く。春の寿命は短いんだか長いんだかわからない。  強まる陽気と開放的になる気分と同じくらい、そこらじゅうで咲いている花たちに季節を感じる。桜が寒い中咲き始めて春だ!!!という陽気の時に満開になるのって、すごくないですか?よくできている。だから人気なのだろうか。(卵が先か、鶏が先かみたいな話だ)  25歳にもなると道に咲いている花が前よりも目に入るよう

          花の終わりに

          七夕婚、もやつく

          先に前置きをしておくと、これは独り身による僻みの可能性を捨てきれていない。が、言わせてほしい。七夕婚ってなんやねん!!!!  ことの始まりは友人との会話。20代も半ばに差し掛かる私たちは、「知人の結婚」というイベントがなかなかに発生し始めてくる頃合いであった。職場の先輩、微妙なサークルの知り合いなどなど。まあ正直大して仲良くもない人が結婚したと聞いても「そっすか!まあ5%くらいはめでたいかな!おめ!」ってぐらいなんだけど、それはそれとしてなんだか引っかかりを感じることがある

          七夕婚、もやつく

          一番悪いのは、職場?「おいしいごはんが食べられますように」

          夏休みの宿題を8月後半にひいひい言いながらやっていたタイプなので、この時期ばかりは大人になって良かったかもしれないなあ、と思う。 数学のドリル系が本当に本当に終わらなかったので、未だに理系の人とか、7月中に夏休みの宿題終わらせてました、みたいなことを言う人に会うと「嘘だろ!?」と思うし、尊敬が止まらないが、そんな私も頼まれなくても夏休みのたびに上限まで本を借りて、読書感想文だけは苦労せずに書いていた。(小3の夏休みは一夏でハリーポッターの既巻を全て読み、引き替えに視力を失っ

          一番悪いのは、職場?「おいしいごはんが食べられますように」

          「あやふやに好き」が結構好き

          「お酒は好きですか?」20代半ば、聞かれることが増えた質問である。だいたい「まあそこそこですかね」と無難に返してきていたが、友人と話す中で家で一人でお酒を飲む自分はどうやら中々にお酒好きだと思われていることが分かった。 美味しい、飲みたいと思う。ないよりあった方がしっくりくる。かといって禁止されてもそれほど苦ではない。心を強く揺さぶるような何かがあるわけではない。そんなお酒に対する「好き」も、これのためなら何でもできる!の「好き」も、同じ言葉だというのはいささか不便なんじゃ

          「あやふやに好き」が結構好き

          【ネタバレ有り感想】大豆田とわ子と三人の元夫を観て、一人で生きるとは、誰かと生きるとは。

          前の記事でも紹介した「大豆田とわ子と3人の元夫」について、他のドラマや小説とは違った形で心を揺さぶられたと感じている。そしてそれは小娘なりに仕事や人と格闘してきた今だからこそ響いたのだと思う。なんとかきれいな形でアウトプットしようとしているうちに生の感動が薄れていってしまいそうなので、どんなところが、なぜ、心に残ったのか。物語についてつらつらと書いていこうと思う。 ※ここからの内容はネタバレを大いに含みます、というかネタバレしかありません。今後観る予定がない方も、まだ観てい

          【ネタバレ有り感想】大豆田とわ子と三人の元夫を観て、一人で生きるとは、誰かと生きるとは。

          【ネタバレなし感想】大豆田とわ子を見てほしい4つの理由

          今更「大豆田とわ子と3人の元夫」を観た。放映当時は「なんか変なタイトルのドラマやってるな」くらいに思っていたが、自分の友人(それもセンスに信頼のある)複数名から「大豆田とわ子は視て欲しい」と言われ、なんだか気になるなあと思っていた矢先にPrime videoに追加されていたので1週間で見切ってしまった。今は何をするときもとわ子とわ子、とわ子のことが横切ってしまうくらいにはロスだ。こんなに1つのドラマのことを考える事はなかなかないので、需要はないかも知れないが勝手におすすめポイ

          【ネタバレなし感想】大豆田とわ子を見てほしい4つの理由

          うちも一人しかいないよ?

          人生で初めて男性アイドルグループにハマってしまった。これまでは女性アイドルグループが新しく出るたびにミュージックビデオを見ては憧れとわくわくを感じてきたが、異性のアイドルはまた違ったエンタメを提供してくれる。痛々しいと言われようと、リアルの恋愛が難しくなろうと、一向にかまわないと思えるくらいには楽しい。 一人で動画を見ているだけでもニヤニヤしている自分に気づいてしまうくらいの推し活動だが、友人と推しにまつわる事柄を共有できるのは更に楽しい。知らない人からしたら興味のない、ど

          うちも一人しかいないよ?

          令和人に必要なギャルの精神

          ギャルが好きだ。そう意識するようになったのはここ数年のことだが、どこが好きなのか考えているうちに、ギャルとはその精神を指すということ、そしてその精神こそ令和を生き抜く我々にとって必要なものなのではないかという考えに至ったのでnoteを書いてみることにしました。(※あくまで個人の意見です) そもそも「ギャル」とはおそらく「ギャル」という単語で思い浮かべるのは、若くて、化粧やファッションが奇抜で派手な、言葉遣いがちょっと軽めの女性だという人がほとんどではないかと思う。そのほかに

          令和人に必要なギャルの精神

          そういえば死にたいって思わなくなったな

          2月のことだった。 特に何か良い事や、感銘を受けるような出来事があったわけでもないのに、ふと、「そういえば死にたくないかも知れない」と思ったのだ。 「そういえば死にたいかも知れない」「どちらかと言えば死にたい」アンケートの回答くらいの温度感でそう思っている自分に気づいたのは、昨年の夏頃のことだった。逆に言うと幸せなことに、これまではとりわけそう思うこともなく生きてくることができていた。 仕事の責任が増えた、恋人と別れた、一人暮らしで孤独だ、お金がない、思い当たる原因はいくつ

          そういえば死にたいって思わなくなったな

          ブログを始めようと思ったのは

          そうだ、私、ブログ書こう! 雨が降る銭湯からの帰り道、冷えたつま先とは裏腹に気分は高揚していた。 くどうれいんさんの「うたうおばけ」を読んだ。正確には、行きつけの銭湯のブックコーナーで立ち読みして、この本は買わねばなるまい、自分の肥やしにする本だ、という直感に突き動かされて買い、帰ってきてそのままこの記事を書いているわけだから「読んでいる」になる。 まだ読んでいる段階ではあるが、私は顔も知らないこの本を書いた人のことがとても好きになっていた。この人と知り合ったら何が起こ

          ブログを始めようと思ったのは