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米国株師匠🍅アウトライヤー寄稿153

第152回から続く


デフレ、デフレーションですよ~~~~~~。


アウトライヤー寄稿を読んでくださる皆さま、いつも大変ありがとうございます。
今日は、なにしゃべる前に。ちょっと、大きな声、出させてください。
昨日の続きからでございます。

2023年ここからのアメリカの大きなテーマ


み・な・さ~~~~~~~ん、

まず目先、先に見る2023年ここからのアメリカの大きなテーマは、
デフレ、デフレーションですよ~~~~~~。
インフレの事、まだ終わっていませんよ。でもね、頭に入れておく、より大切な事は、デフレ、デフレーション
せっかく、この寄稿を読んでくださる皆さまですので、ひとつ、アウトライヤーから、お声がけさせてください。
ここから、比重を置いて、傾斜して見るのは、デフレ、デフレーションについてですよ~~~~~~~~~。
デフレ、デフレーション。
皆さまそれぞれに、投資対象は、アメリカ株に限らず、様々に異なるかもしれませんが、アメリカにあるテーマとしては2023年ここから
デフレ、デフレーション、こっちですよ~~~~~~~~~。

これ、茶化して冗談で言っているのではありませんよ~~~~~~。

とまあ、アウトライヤー、真面目に述べております。
インフレについては、今日のこの寄稿の下記にまとめてございます。
それを頭に入れておいて、また、将来どこかで、今まで聞いた事も無かったような突拍子もない話が出てきたとかいう、そういう時に、チェックすればいいかなあと僕は思っています。

昨日述べました通り、インフレ、デフレ、両方の観点から見ております。
インフレの事まだ終わっていません。それで、インフレ、デフレのどっちにより比重を置いて見るかという事につきまして、僕は、より、デフレに比重を置いて見ております。

スタグフレーションに対する危惧とかいろいろありましたが、もうこういう状況になっている以上(米銀行問題、グローバル金融システム)、まずはデフレ、デフレーションをテーマとして先に見る、まずは、こっちからという事ですね。

インフレとかデフレとか、議論は経済学者やその道の専門家にお任せして。
僕の場合は、何に比重を置いて見るか。そこからマーケットがどう反応すると考えるか。そこで自分は、具体的に、どういう行動を取るのか。ここがポイントです。

シリコンバレー銀行の破綻から、過去のこの寄稿でいろいろ書かせて頂いたり、第9回スペースも持たせて頂きました。
寄稿では、2008年はソルベンシー・クライシス(支払い能力不足問題)と述べ、今回とは性質が異なると述べました。今回は、まずは、取り付け騒ぎを起こさない事、それについては、すでに対処がなされていますと、この問題が起こった時に過去の寄稿にて述べました。ただ、まだ、それが終わったわけではありません。まだ終わってはいません。対処中です。

また、第9回スペースでは、取り付け騒ぎという言葉から連想されるクレジット・クランチ(信用収縮)について述べ、それは、流動性が枯渇した時に起こるという事について述べました。
これらのリスクに対して、アンクル・サム(アンクル・サムとは、アメリカ合衆国政府・アメリカを擬人化した表現)は、今、全力を尽くしています。このような言葉、出来事、事象から連想されること、当然意識として、今出て来る事は、デフレ、デフレーション。
ですので、ここで、大声を出させて頂きました。

サマリー(要約)~


5月のゴールデンウィーク明けあたりを次の行動の起点


売り目線でいる僕は、セル・イン・メイ(5月に売る)を含めて、5月のゴールデンウィーク明けあたりを次の行動の起点とも、現在考えています。
「価格」よりも「時」という事を、今は、大事にしております。
FRBも今、時間をかけて、時間を使っている時ですから。

今日、皆さんにお伝えしたい~もうひとつ大切な事~

FRBの新たな貸し出しプログラムは、ずっとこの過去の寄稿で一貫して述べてきました通り、QEではないです。QEではありません。これが、僕の一貫した解釈です。僕も、僕が信頼を置くアメリカの専門家も、元FRBのエコノミスト達も、同じ見方です。QEではありません。どうぞ、直近過去の寄稿をご参照頂けましたら。

それで、ひとつ僕、「あ~そんなんだ、僕は、認識不足だったなあ。これは、これから気をつけなきゃ」と思っている事があり、今日皆さんに、正直に、お伝えしておかなければならい事があります。この認識不足が、今のところ、これまでは、僕の実害には至っていません。

僕の認識不足だったところ


これです~過去のこの寄稿で、「マーケットは、これ(FRBの新たな貸し出しプログラム)をQEとは解釈していないでしょ。そんな間違った解釈でマーケット上がったって、そんなの”直ぐに修正されるでしょ”」って言う事、書いたんですね。これこそが僕の認識不足だったところです。

”そんな間違った解釈でマーケット上がったって、直ぐに修正されるでしょ”~ここです。この箇所。マーケットは、これは、QEだと解釈しているフシが多分にあり、それが修正されるのにある程度の時間を要するだろうというところが、僕の認識不足だったところです。

また別の、とっても、とっても、信頼を置いているアメリカのホンマものの専門家が書いた、とっても、とっても長い図解入り文章を昨夜、結構、真剣に読んでいましてね。

もちろん、その方も、僕と同様に、「FRBの新たな貸し出しプログラムは、QEじゃないよ。それとは、かけ離れているよ。QEなんていう解釈、とんでもないよ」というご意見です。それで、ここはいいのです。同じ意見、解釈なので。

それでね。ここからが大事なんですけどね。

その方が指摘していたのは、引用~「株のマーケットやその他リスクアセットと呼ばれるところは、これをQEと解釈している。だから、そんな下がらないんだ。上がりもするんだよ。今、株のマーケットやその他リスクアセットは、これをQEと解釈してるんだ。これまで過去の経緯からも、QEと解釈しやすい、そう解釈されやすい経緯があるんだ。(過去10年の金融政策の経緯に関する詳細にわたる図解入り説明もありましたが、すご~く長いので割愛)~だから、それがQEじゃなかった、って、本当に認識しなおして、それが修正される時、それこそ、その時こそが、、、、、」ということで、それはもう強烈に、その時に起こるであろう、株のマーケットなどの下落に対して、警鐘を鳴らしておられました。

この方はアメリカの方なので、「私達がこの時代、体験しなければならない事になるだろう」、って、私達という表現を用いて、アメリカの方に向ける形で警鐘を鳴らしておいででした。煽るとかでは全くありませんでした。しずか~に、冷静に、論理的にご説明してくださいました。

その上で、ハードランディングは避けられないだろうという予測を、その方は、されておられました。

この方、レポ市場とかに関してもすごく詳しくて。リバースレポについても詳しく、説明の上で、ようは、いかに、株のマーケットその他リスクアセットに、今回のFRBの新たな貸し出しプログラムを、QEと解釈してしまう、まあ、いわば、体質というか、これまでからの経緯のようなものがあるかという観点からも、ご説明されておられました。

この方につきましても、これまで述べて来た元FRBのエコノミストの方、同様、信頼を置いております。昨夜、そのとっても長い文章を読みましてね。「この方が、そうおっしゃるのであれば、そうなんでしょうね」と僕、素直に「それが修正される時、それこそ、その時こそが、、、、、」というこの方の警鐘を頭に入れております。


僕は、当面、買いの目線やスタンスになる事はない


まあ、僕は、当面、買いの目線やスタンスになる事はないですね。

リスクアセット~収益に不確実性を伴う有価証券や外国為替、融資、デリバティブなどリスクのある資産~ここでは一般的に広義の意味で述べています。

レポ取引とは~資金と債券を一定期間交換する取引・買戻し条件付取引。

リバースレポとは~債券を担保として差し出して、資金の貸し出しを行う取引。債券を担保として資金を借り入れる貸借取引のこと。 借り手側が資金を返却する際、担保とした債券が戻される。FRBが実施している金融調整手段の1つであり、FRBが、債券などを担保に民間金融機関から資金を借り入れること。金融システム全体でみた場合、短期金融市場の資金がFRBに吸い上げられる形になる。量的緩和で供給された流動性はリバースレポで吸収。リバースレポを積極的に利用しているのは、マネー・マーケット・ファンド(MMF)など。



是非、第15回の寄稿をご参照ください。当時、共和党元下院議員のジョー・ウォルシュさんのコメントを引用させて頂き、挿絵を使用しました。よろしければ、その挿絵を、今一度、見て頂きたいです。
・心地よいウソ~のところに、人がたくさん並んでいて。
・不快な真実のところには、誰も並んでいません。
という挿絵です。”今、株のマーケットやその他リスクアセットは、これをQEと解釈してるんだ”という前述の文章を読んだ時、この挿絵をとっさに思い出しました。
前述の引用から「今、株のマーケットやリスクアセットは、これをQEと解釈してるんだ。だから、それがQEじゃなかった、って、本当に認識して、それが修正される時、それこそ、その時こそが、、、、、ということで、それはもう強烈に、その時に起こるであろう、株のマーケットなどの下落に対して、警鐘を鳴らしておられました。」~ここから、まさにこの挿絵の構図かなと想像しました。

ジョー・ウォルシュ


説明~


クリーブランド連銀のPCE米個人消費支出予想です。

これにつきましては、昨日述べました通りです~「ここ直近の2年債の利回り上昇は、僕は、単に、今週金曜日31日発表のPCE(米個人消費支出)の数字について、ホットな数字がでてくるかもしれない(予想より高い数字が出てくるかもしれない思惑、この第1四半期のインフレの数字は予想以上にバンピー(上下に凹凸があってでこぼこ)という、そういう思惑が事前にあってのことだと思います。この数字いかんで、そこでまた、マーケットが上下に振れる事は十分に考えられます」

ここからは、これまで、過去数回以上にわたって述べてきました事を、
整理しますと、こういう事ですという、今日は、アウトライヤー整理寄稿です。

本日はまず、この報道から取り上げさせて頂きます。

ブルームバーグ記事からの引用です。
・「パウエル議長、ドットプロットで回答-利上げに関する議員の追及に

この記事からの引用~【共和党の保守派グループを率いるハーン議員は、「連銀総裁らが四半期に一度集まって、今後どのようになると考えているかを一枚の紙に書き記すのだと、議長はわれわれに教えてくれた」と述べた。さらに「年に4回こういうことをしている。最新のでは、今年もう一度利上げがあるとみていることが認識された」と続けた。】

この寄稿の中で、繰り返し述べても参りました第58回寄稿~どうぞご参照頂けましたら。昨年12月の委員会(FOMC)直後の寄稿です。
第58回の寄稿から~「ほとんどの金融当局者は、来年の金利引き上げに関して、少なくともさらに(追加で)0.75%(75ベーシスポイント)の金利引き上げが必要であると(考え)描いています」

この通り、今年について、”金利引き上げに関して、少なくともさらに(追加で)0.75%(75ベーシスポイント)の金利引き上げが必要であると(考え)描いています”という事なわけですね。

そして、この記事、ハーン議員のコメントと第58回寄稿内容を照らし合わせても、FRBの意図している通りに事が運んでいる事は、ここで見て取れますね。

まさに、これまでこの寄稿で述べて来たこれですね~「FRBの新たな貸し出しプログラムは、行きつくところ、言葉を変えて表現すれば、これの意味するところは、FRBは銀行のバランスシート(貸借対照表)のダメージをさほど気にする(さほど心配する)事なく、金利をより高く引き上げることができるという事だと考えています。」と述べて参りました。~略~今後、より高いターミナルレート(金利の最高到達点)を探し求める事も出来るし、予期せぬ何かが起こった時には、それに対して適切に対処する事も出来る。FRBが仕事しやすいよ~に、働きやす~いように、セットアップされているという事ですね。】

ですので~これまで述べてきました通り~【アメリカの著名元FRBのエコノミストの方は、この週末、その方からの引用~「パウエル議長は、今や金利のレベルが無関係である事を分かっている。一時停止もできる。パエル議長の唯一の目的は金利を高く維持する事なのだ」とご指摘されておられました。「今年を通して、バックグランドに、QT(量的引き締め)が続く限り、パウエル議長は目的を達成する」】
ああ、この方がそうおっしゃられるのであれば、そうなんでしょうねという解釈を素直に致しております。
それで~【パウエル議長は、先日のFOMC後の記者会見で「FOMCとして年内の利下げは見込んでいないと強調」、明言】

第150回の寄稿で引用させて頂きました~(1979年から1981年11月までおおよそ3年間)インフレ退治に取り組んだ当時のポール・ボルカーFRB議長時代~【米議会で、様々な議員や、いたるところから、わいわい、ガヤガヤ、やいの、やいの、なんで金利を引き上げるんだァ~無能だ、危険だ、辞任しろ~、などもあったそうです。その時、ボルカー議長は、黙って、ゆっくりと、もう一本葉巻に火をつけて、葉巻をくゆらせたと。そして、また、金利を上げたと」~「後人は、あの時、ボルカー氏こそが、アメリカの中低所得者層を救ったと」~引用終。


ポール・ボルカーFRB議長

それから、40年以上の歳月を経て、今、
昨日述べました~鎌倉殿ならぬ「パウエル殿と委員会メンバーの総意
パウエル氏を含めた委員会メンバー18人(投票権のあるなしに関わらず)の総意によって、インフレ退治に取り組んでいるという時代です。これを見守って行きましょう。
また、5月に、25ベーシスポイント利上げがある、とか、いやそれはない、とか、マーケットの話題になる事もあるでしょうが、FRBは、静か~に、仕事すると思います。FRBの仕事の中で大きな役割を果たしているニューヨーク連銀は、これはもう、パウエル議長へ直に、ご報告をあげているわけですから。

*過去に何度か述べましたが。
引き上げたその金利を、”より長く”高い水準で維持する。(そのまま高い水準に金利を据え置く・維持する事によって、インフレ鈍化に伴って実質金利は一段と景気抑制的になるから~引き締めを維持できる)」という考え方ですね。昨日述べましたキーワード~インフレの事がテーマになって以来これまで、キーワードは、restrictive(レストリクティブ・抑制的)という事ですね。

実質金利~見かけの金利(名目金利)から物価変動の影響(予想物価上昇率)を差し引いた金利の事です。実質金利はほぼ「名目金利-期待インフレ率」。 例えば、アメリカで、潜在名目GDP成長率が4%、長期的なインフレ率が2%とすると、潜在実質GDP成長率は4%ー2%=この2%が実質金利という事になります。

昨日も述べた通り、金融状況の引き締まりが利上げと同じ効果がある事を正当化、これはできますからね。
インフレについては、ブルームバーグ報道など、金融報道で、報道された時に、また、よく見てみようと思っています。

以上、ここまで、インフレ抑制について整理させて頂きました。
インフレについては、ここで整理した解釈で、とりあえず、いいかなあ~、って僕は思っているんですね。サマーズさん(元米財務長官)じゃないので、「FRBはこうあるべきだ、こうするべきだ」って言う部分、僕にはないですしね。サマーズさんがそう言ったところで、FRBがその通りにするわけでもないですしね。僕は、FRBが行っている事をよく見て、考えるというところだけですからね。

さて、第148回の寄稿では~「2008年の金融危機のひとつの顕著な発端となったベアースターンズ、その直後の2008年3月当時のFRBの対処、措置と当時その後のマーケットの解釈、それと、今のFRBの対処、措置と今後のマーケットの解釈がどうなのか、というところ」そして「「2008年3月ベアースターンズの事があった、まさにすぐその直後、やはり、FRBは今と似た、同じような対処、措置をとっていたんですね。連銀窓口貸出制度へのアクセスです。2008年3月当時、目の前で見ていました。」というところについて述べました。

そして、皆さま、毎日、毎日のことで、もう既に聞き飽きたとさえ思いますが
(すみません。もう一回繰り返させてくださいね)、
「ベアースターンズ後、株のマーケットは、”もう問題は解決したと解釈”、まず、まずは、先に、2,3か月リリーフ・ラリー(悪材料軽減からの反騰)しました。約15%上昇したわけです。そして、このラリー(約15%上昇)の後、大幅下落したわけです。(この大幅下落のところばかりが後に話題になりがちですが)」
株のマーケットに、”もう問題は解決したと解釈”させたその要因は、連銀窓口貸出制度へのアクセスですね。

ベアースターンズ後の3月中旬3月17日から、日付としては、その年2008年の5月19日まで



自分が信頼を置く著名元FRBエコノミストの方によりますと、
2008年当時、連銀窓口貸出制度へのアクセス、この対処、措置が取られた期間は、(著名元FRBエコノミストの方からの引用~「ベアースターンズ後の3月中旬3月17日から、日付としては、その年2008年の5月19日までであった」という事です。

こういう措置が取られていたことは、当時目の前で見ておりましたし、それについては、はっきりと記憶しているのですが、いつまでだったかという日付までとなりますと、自分では、これは正直、ぜんぜん言えませんでした。やはり、ノートをとる、メモをとるって大事な事ですね。


6月5日という日


そして、第147回の寄稿で述べました~6月5日という日~【米財務省による特別措置~財務省はデフォルト(債務不履行)を回避するための特別な措置の活用を始めた~この期限は6月5日。これを過ぎると、TGA(トレジャリー(米財務省)一般勘定) を引き下げて減少させる必要はなくなるわけですね(詳しくはどうぞ第147回寄稿をご参照頂けましたら)。

QT(量的引き締め・FRBバランスシートの縮小)効果がもろに出始めてくることになるわけです。ここの時点がひとつのポイントかなと思っています。ここで、いよいよさらに、金利引き上げの影響を受けることになるわけですね。失業率が上昇し始めるのもこの後あたりからでしょうかね。失業率増。失業率、4%を超えて行くという構図。アメリカ経済そのものが、金利引き上げの影響によって、より金利敏感になって行くことが考えられるわけですね、このあたりから。】

~”TGA(トレジャリー(米財務省)一般勘定) を引き下げて減少させる必要はなくなる”その時点で、それすなわち、景気刺激的ではなくなるという事。ここ、すごくポイントだと、僕は思っています。

よって、売り目線でいる僕は、セル・イン・メイ(5月に売る)を含めて、5月のゴールデンウィーク明けあたりを次の行動の起点とも、現在考えているわけです。

さて、僕に今ある、まず目先のテーマは、デフレ。デフレーション。
どうぞ昨日の寄稿、第152回寄稿をご参照頂けましたら。

デフレーション(Deflation)とは、物価が持続的に下落していく経済現象であり、つまり、モノに対して、貨幣の価値が上がっていく状態となる。略してデフレと呼ぶ。対義語には物価が持続的に上昇していく現象を指すインフレーション(Inflation)がある。経済全体で見た需要と供給のバランスが崩れること、すなわち総需要が総供給を下回ることが主たる原因である。貨幣的要因(マネーサプライ減少)も需給ギャップをもたらしデフレへつながる。物価の下落は同時に貨幣価値の上昇も意味する。(出所:ウィキペディアから)

昨日述べました通り~インフレ、デフレ、両方の観点から見ております。それで、インフレ、デフレのどっちにより比重を置いて見るかという事につきまして、
「今、目の前にある状況から考えて、ここからより比重をかけて見なければならない事は、デフレでしょ、って思っています。」
冒頭でも述べました。この通りに思っております。

見ているところは、約7割の商業用不動産ローンをかかえていると言われる中小銀行、そして、見切れませんけど、少しでも見たいと思っているところとして、ノンバンクなど。結構、今回、ノンバンクって、キーなんですよね。規制って言ったって、バンク・銀行そのものではないですからね。適用される規制と適用されない規制があるでしょうから。

今日の寄稿の末尾に、ブルームバーグ記事~・「銀行規制緩和は行き過ぎた可能性、危機の原因にも―米財務長官」を引用させて頂いておりますが、その記事からの引用~「イエレン氏は資産「投げ売り」の危険性を重視する姿勢を強調。投げ売りのリスク最小化に向けて一段の取り組みが必要な分野が複数あるとし、一例としてマネー・マーケット・ファンド(MMF)やヘッジファンド、デジタル資産業者などのノンバンク金融仲介を挙げた。」

頭にある言葉は、ローンですとか、商業用不動産ローン、LTV(ローン・トゥ・バリュー)ですとか。

最近は、読み物する時に、ローンですとか、商業用不動産ローンという言葉が出て来ると読むようにしています。
LTV(ローン・トゥ・バリュー)は総資産有利子負債比率のことです。総資産有利子負債比率=負債額 ÷ 物件価格)~(LTVの数値が低い場合にはローリスクローリターン、対照的に数値が高い場合はハイリスクハイリターンの傾向)

*LTV、不動産投資信託(REIT)の場合は~不動産投資信託(REIT)が保有している不動産の評価額に占める借入金の割合のこと。REITの安全性を示す。値が小さいほど、借入額が小さく安全性が高いとされる。一方で、値が高い場合は、少ない資金でも借入金をうまく利用して、レバレッジ効果の高い運営を行っているという見方もできる。金融機関がREITに融資する際に参考とする指標のうちのひとつ。

【計算式】(有利子負債総額÷総資産)×100 (出所:野村證券)
*不動産投資信託(REIT)というのは、不動産の合同運用という具合に、お考えいただくとわかりやすいかもしれません。

株の大幅下落(暴落)要因


はたまた、クレジット(与信)・クライシス(危機)デフレ、デフレーション

クレジット・クランチ(信用収縮)のリスク。そこからのリセッション(景気後退)リスク。
これ、株の大幅下落(暴落)要因ですから。

マーケットが、その時々、どう解釈して、どう推移しようが、上がろうが。
そことは別に、現実に、今そこに、このリスクは横たわっているわけですね。

このリスクが目の前に横たわっているのだけれど、FRBが対処、措置をを取っているのでという事で、大幅下落することなく、上昇気味に、最近、マーケット、推移しているわけですね。
これを、僕は、ブロス(泡、あぶく)の状態と認識しているわけです~「frothy market (フロスィ― マーケット)~ファンダメンタルズに基づいてどうの、じゃなくて、マーケット・センティメント(全体の投資家心理)に基づいてのマーケット。こうなんというか、人為的、人工的に、株が推移するというマーケット。」
まあ、一言で言うと、今のマーケットの動きは、「あまり、あてにならん」と、とりあえず、考えておこうというニュアンスです。


はしご外された、となる事が嫌だから


それで、僕は、売り目線です。
昨今、ダウについても、S&P500についても、ナスダック、ナスダック100についても、ここから上昇を期待して、その上昇が描かれたチャートですとか、マーケットに対する強気なコメントですとかを、それはもう、よく目にすることもあります。目にすることがあるだけです。以上でも以下でもありません。

それらに基づいて、買いという行動はとれませんし、とりませんし、とるつもりもありません。

買ったはよかったけど、やっぱ、フロス(泡)だった。もたなかった、はしご外された、となる事が嫌だからというのもありますし、自分で、よし買おうという根拠がないですしね。マーケットが上がるから、とりあえず買おうって言って、仮に買ったところで、数分後に逃げるとかに、僕の場合は、なりそうですから、そういう事はしません。

売り目線を持って、マーケットを観察します。


まず、3月から4月に月替わりするところ、
そして、4月に月替わりしてから、を見て行きます。
こう思っております。


第154回へ続く




最後に …
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私、アウトライヤーは、OUTLIER とは関係ありませんが、
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アウトライヤー
より。外れ値です。でも異常値ではありません。
笑って許してくださいね。ごゆるりとお時間ある時ご覧になってください。
背景にある経歴:80年代後半から、ペインウェバー証券会社、メリルリンチ証券会社、ベアー・スターンズ証券会社等々の外資系証券会社東京支店法人営業部門に勤務。外資系企業生活で24年の歳月が流れました。
ペインウェバー証券会社ニューヨーク本社にて、2名のメンターのもと、米国株式業務を基礎から習得。なぜ、2名だったかと言いますと、フロントオフィス業務用に1名=MIT出身のトレーダーで数学者、バックオフィス業務用に1名=米国では名の知れたバックオフィスの専門家でした。当時、NY証券取引所にもしばしば、足を運び、入り口から出口まで、叩き込まれました。その後、日本国内の機関投資家向け外国株式営業に携わり、メリルリンチ証券会社とベアー・スターンズ証券会社では、それぞれ東京支店法人営業部門外国株式営業部長として、東京、ニューヨーク(ウォール街)、ロンドン(シティ)を中心に、アジア諸国も含めて、世界中を飛び回りました。グローバル株式・金融業務に従事する上で、メリルリンチ証券会社では、当時のメリルリンチ・グローバル株式営業部門におけるアジア地域2名のグローバル・エクティ・コーディネーターの1人として、米国株式を中心に、グローバルに株式業務推進役の職責も兼務。(この時とっても楽しかったです)
2012年2月に外資系企業生活を終えました。
同2012年年春から、日本企業の顧問に就任。
一貫して、この30年超の期間、何度も何度も現地に足を運び、そこにいた人々と直接仕事をした事を含めて、アメリカの金融政策、アメリカの株式市場を見つめてきました。
🍅注意事項
①不特定多数の者により随時に、誰でも閲覧可能な無料記事です。
投資助言行為に該当するアドバイスは行いません。短期動向や個別の運用相談に関するご質問へのご回答は一切行っておりません
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