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米国株師匠🍅アウトライヤー寄稿248


第248回寄稿


第247回から続く



全ポジションを閉じた、裏話


裏話~イエレン米財務省の威力が怖かったから~


僕のポジション全利確、全ポジションを閉じた、裏話を、ちょっとだけ、させて頂こうと思い、本来は今日、お休みするはずだったのですが、手短に筆を取ります。

5%の調整を取れれば十分だ、おんのじ


8月頭にショートした後、ポジション半分まず利確して、残り半分のポジションで、ジャクソンホールの後まで、今月いっぱい見て行こうと思っていた自分が~もうジャクソンホールはそれはそれ、それより、今とれるところとって、ポジションクローズして(閉じて)ジャクソンホールは別物として見よう。
5%の調整を取れれば十分だ、おんのじ、と、なぜ、考え、心変わりし、そう行動したのか。

なぜ、ポジションクローズの予定を早めたかとと言いますとね。
僕個人、”相当、かなり、非常に”、米財務省を意識していたからです。

まず、なぜ、8月という「時」に対して、ショートしたのかについては、過去の寄稿をご覧ください。詳しく記してございます。

ちまたに、インフレのぶり返しの話、金利の話、ソフトランディングがどうだ、こうだ、リセッションの話、いっぱいあります。それはそれとして。

株にとって、大事なポイントって、この寄稿で述べてきております通り、業績と流動性です。業績については、直近の寄稿で触れております。まあ、まあ、予想された範囲内ということで。

大事なことって、流動性、金融状況なんですよね~


大事なことって、流動性、金融状況なんですよね~と僕は思っています。

FRBもそうですが、米財務省って、それはもう特に、量的引き締めのインパクト、引き締まり具合、金融状況の引き締まり具合を気遣い、人一倍、それに気を配っていますから。

FRBは、バランスシートの縮小を行っていて、これ2025年にかけて継続していくことだとこの寄稿で述べてきた通りニューヨーク連銀のレポート見てもそうなんです。

それで、それに際して。まあ、まあ、8月、流動性の吸い上げが一番顕著になりそうかなあ~と思いながら、やってたわけですが。
現に流動性の吸い上げというか、より引き締まった量的引き締め環境にあるんです。銀行システムにおける流動性の削減っていうのは、今、起こっていると言っていいでしょうね。

この寄稿で述べた通り、かつてこれまでほど、株はスムースに上昇しにくくなっていると思いますが、ちまたでいわれるほど、シビアな下落につながるかと言われれば、それはそうでもないかな~って思ったりですね。

いや、FRBは、バランスシート縮小、量的引き締め、これによって、資産価格が下落したところでそれはそれでしょうがないと思っているところもあるでしょうが、まあ、米財務省というところは、FRBのQT(量的引き締め)、その引き締まり具合を注視観察していますね。

今、量的引き締めの効果って、より顕著に出てきているところだと僕は思っていました。だから、僕は8月頭にショートしたんです。でも、ショートした後、一時して、見たニュース。

米財務省が、T-Bills(米財務省短期証券)の発行シェア増のレベル22.4%のレベルで、しばらくの間(for some time)、問題ないよ、オーケーよ、と発表。通常、推奨されているレベルというは、15%~20%のレベルなのですが、この15%~20%のレベルに戻る前に、しばらくの間22.4%のレベルでいいよ~、と。”

このニュースって、資産価格に対して、追い風ニュースです。

僕の本音~せっかく、ショートしたのに、え~、いらんこと言わないでほしいわ~、え~、またかいなあ~、です。

まあ、FRBもそうですが、特に米財務省って、金融状況の緩和に対して特別に気遣いしていて。来年初めから予定されている米財務省の計画について、第190回で特筆して述べたり(この事重要です)、また、6月、7月、9月と8月は違うだろうから、8月という「時」で見ていますと述べたり、その都度、寄稿してきました。

FRBに目が行きがちで、それはそうなのですが、大統領選挙を来年に控えている米財務省の思惑、計画って、それは、もう、僕の中では、実際に行動する時、意識の中心にありますね。

これまでほどスムースに株が上がりにくくなっていることも事実だと思いますが、いっぽうで、じゃあ、どか~ンと、下がるかというと、それはそうでもないかなあ~と。だから、この寄稿で、FRB、米財務省による、何かあった時の「介入」体制を舐めるという事はありませんとも述べてきました。前述の通り、何度、”え~、またかいな~”と思ってきたか(笑)。

ず~っと過去のこの寄稿で、今年は、マーケットが、途切れ、途切れになることが考えられると述べましたが、まさに、そういう時が来たのかと認識しております。

自分が、いざという時、自分が自分の資金をマーケットに置いた時。
僕はですけどね。まあ、マクロ経済がどうしたこうしたとかあんまどうでもいいですね。身近な株の上げ下げにあんま直結していないので。
資金がどうシフトして、お金がどう流れているのか。年金やヘッジファンドはどう資金シフトしているのか、ってところです。お金の流れ。

だって、イエレンさんが、デュレーション長めの債券の発行するとなれば、今回みたいにリスクアセットが売られるわけでしょ。こういうの買う人たちって、キャッシュ使って買うか、お金借りて買うか、持っているアセット売って買うか、でしょうから。リスクマネジメントしながらやっているわけですから。売ってまでしなくてもいいこと、売る必要がない範囲でのことであれば、株にしたって、そうそう、下がりませんもん、調整しないでしょ。

*デュレーション~(金利の変化に対する債券もしくはポートフォリオの価格感応度を示す値(単位:年)・債券を保有することによって利子および元本(=キャッシュフロー)を受け取ることのできるまでの期間を加重平均したもの)

米財務省が何をどうするのか?


それに対して、主だった投資家は、”どう資金シフトする必要があるのか。”
僕は、それを見ながら相場やってます。
大火に遭遇して、大やけどすることが嫌だからです。

FRBもジャクソンホールも大事ですが、米財務省がどう持って行こうとしているのか。これが大事だと僕個人は思っています。



第249回へ続く




最後に …
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私、アウトライヤーは、OUTLIER とは関係ありませんが、
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アウトライヤー
より。外れ値です。でも異常値ではありません。
笑って許してくださいね。ごゆるりとお時間ある時ご覧になってください。
背景にある経歴:80年代後半から、ペインウェバー証券会社、メリルリンチ証券会社、ベアー・スターンズ証券会社等々の外資系証券会社東京支店法人営業部門に勤務。外資系企業生活で24年の歳月が流れました。
ペインウェバー証券会社ニューヨーク本社にて、2名のメンターのもと、米国株式業務を基礎から習得。なぜ、2名だったかと言いますと、フロントオフィス業務用に1名=MIT出身のトレーダーで数学者、バックオフィス業務用に1名=米国では名の知れたバックオフィスの専門家でした。当時、NY証券取引所にもしばしば、足を運び、入り口から出口まで、叩き込まれました。その後、日本国内の機関投資家向け外国株式営業に携わり、メリルリンチ証券会社とベアー・スターンズ証券会社では、それぞれ東京支店法人営業部門外国株式営業部長として、東京、ニューヨーク(ウォール街)、ロンドン(シティ)を中心に、アジア諸国も含めて、世界中を飛び回りました。グローバル株式・金融業務に従事する上で、メリルリンチ証券会社では、当時のメリルリンチ・グローバル株式営業部門におけるアジア地域2名のグローバル・エクティ・コーディネーターの1人として、米国株式を中心に、グローバルに株式業務推進役の職責も兼務。(この時とっても楽しかったです)
2012年2月に外資系企業生活を終えました。
同2012年年春から、日本企業の顧問に就任。
一貫して、この30年超の期間、何度も何度も現地に足を運び、そこにいた人々と直接仕事をした事を含めて、アメリカの金融政策、アメリカの株式市場を見つめてきました。
🍅注意事項
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