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米国株師匠🍅アウトライヤー寄稿247


第246回から続く



売られ過ぎの状態


8月17日木曜日のマーケットが終わった時点で、ニューヨーク証券所取引銘柄もナスダック取引銘柄も、オーバーソールド、売られ過ぎの状態になっていることは認識していました。ニューヨーク証券取引所、McClellan オシレーターなどを見ていてそう思っていました。
オーソドックス(正統的)に考えて、僕もこの寄稿で述べて参りました通り、9%の調整期待(S&P500で言うなら4200レベル)があっておかしくないのですが。

これは、まあ、10月の安値のところから、チャートに直線を引くと、まあ、9%くらいの調整が、今回のところ、その直線が当たりますから。
頭の中で、9%の調整期待というものは当然あり、ありで、ありましたが、昨日も述べた通り、いったんマーケットが下げはじめると、下げに乗じたコメントが多く出始め、9%の調整期待って、まあ、チャートに直線を引いたら、そうなるわけですから、結構、言いやすいことでもあるんですよね。
本当にそうなるかな?そこまで行くかな?って、まあ、思いました。
ですので、”ずれ””ほころび””ひずみ””乖離”にまず焦点を当てるアウトライヤーとしては、5%ちょっとの調整を、この夏取れれば僕の場合はそれで十分だ、そうそう欲張らなくても、って思ってました。ですので、あれこれ考えずにポジションを全部閉じました。昨日述べた通りです。

昨日の寄稿の終わりに述べましたが~誰がどういおうが~”いろんな見方や見通しがあっても、今この時点では、FRBは、ある意味、”ソフトランディング”というシナリオを強調、それを売っているわけですから。”

そりゃあ~、先々何が起こるかわからないのがマーケット、相場ですけど。
今、FRBは前述の通りであり、そしてまた、昨日も引用しました通り、アトランタ連銀の第3四半期のGDP予想ここのところさらに急上昇して6%に近づいているわけで、アメリカの経済強いわけですね、今のところ。はっきりと、失業率も低い、賃金も上昇しているわけです。


8月期間限定行動

だから、僕のとった行動は、8月期間限定行動であり、また、昨日も述べました通り、マーケットが下げ始めると出てくる、マーケットの下げに乗じたコメントと僕は組しません。

正直申し上げますと、僕の場合心の中にあったのは、”そう、いっきに、”いっきに”9%調整するぅ?これまでこの寄稿で述べてきた通り、”乖離”や”ずれ”が明らかに見られるわけですから、3%~5%の調整はいつあってもおかしくない。


当初の目的は達成



でも、5%くらい調整を入れたところで、売られ過ぎのシグナルもでるだろうから、仮に9%調整するにしても、少し戻りを入れるんじゃないの?経済がボロボロになっているわけでもないのに、そう毎日毎日下げるぅ、下がるぅ???”という事は思っていました。反発くらいはありそうだけど。その反発があった時に、その反発が大幅だと、また揺さぶりかけられて、ふるい落とされたりするといやだから、当初の目的は達成したので早めに逃げとこ~っと、っていう感じでした。


ブルームバーグ記事からの引用です。

・「米MMF資産残高が過去最高更新―金融政策の先行き不透明感や金利高」

・「パウエルFRB議長、ジャクソンホール会合で25日に講演」

・「「5%の世界」再来とBofA-債券トレーダーようやく現実認識」

・「米株式オプション市場に再び脚光、2兆ドル相当の満期が18日に到来」

いつの世もマーケットは何が起こるかわかりません。
その説明から始まって、この寄稿で再三再四述べてきたようにミンスキー・モーメント(資産価格がいっきに下落する瞬間)もかつて見てきました。


でも、ですね。もう一回繰り返しておきます。
今は、”この時点では”~誰がどう言おうが、どういう見方をしてようが~
FRBは、ある意味、”ソフトランディング”というシナリオを強調しています。
経済はまだ強い、失業率も低い、賃金も上昇している。

商業用不動産に対する懸念、危惧、警鐘、そして、証券化ビジネスの不調、これらは、事実として、そこにあります。

でも、現在、クレジットスプレッド(企業などが債券を発行してお金を調達する時に、お金を返せるかのリスクに応じて「上乗せ」される金利のこと)を見ていても、それは、ノーマル(正常)で、特に、特異なおかしさが探知されているわけではないのです。

僕は、ハードランディングのシナリオ採用者です。が、これまで金融状況が緩和してきていましたから、そうそう、すぐにリセッション(景気後退)がやってくるというわけではないと考えてきましたし、そう、この寄稿でも述べてきました。

先々のシナリオについては、いろいろとあるでしょうけど、まずは、目先、今現在、足元からですね。

来週25日パウエル議長の話をよく聞いてから


また、来週25日パウエル議長の話をよく聞いてから、その話に対するマーケットの反応を8月28日とかに見てから、そこから、僕はやって行こうと思っております。

もう僕の夏は終わりました(笑)。ポジションがありません。



もう僕の夏は終わりました(笑)。ポジションがありません。
次は、今月最終週をよく見ながらだと考えております。

すみません。
明日以降、来週にかけての寄稿は、マーケットとは全く関係ない個人的な所用により、下記の通りの予定で、基本お休みさせていただきます。
来週は、22日火曜日か23日水曜日どちらかの1回、寄稿させていただき、その次は、できうれば、26日土曜日に寄稿させていただければと思っております。
すみません。
8月19日、20日、21日、24日、25日の寄稿はお休みさせていただきます。
皆さま、
今後とも、アウトライヤー寄稿、どうぞよろしくお願い致します。





第248回へ続く




最後に …
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私、アウトライヤーは、OUTLIER とは関係ありませんが、
OUTLIERは素敵な商品です
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アウトライヤー
より。外れ値です。でも異常値ではありません。
笑って許してくださいね。ごゆるりとお時間ある時ご覧になってください。
背景にある経歴:80年代後半から、ペインウェバー証券会社、メリルリンチ証券会社、ベアー・スターンズ証券会社等々の外資系証券会社東京支店法人営業部門に勤務。外資系企業生活で24年の歳月が流れました。
ペインウェバー証券会社ニューヨーク本社にて、2名のメンターのもと、米国株式業務を基礎から習得。なぜ、2名だったかと言いますと、フロントオフィス業務用に1名=MIT出身のトレーダーで数学者、バックオフィス業務用に1名=米国では名の知れたバックオフィスの専門家でした。当時、NY証券取引所にもしばしば、足を運び、入り口から出口まで、叩き込まれました。その後、日本国内の機関投資家向け外国株式営業に携わり、メリルリンチ証券会社とベアー・スターンズ証券会社では、それぞれ東京支店法人営業部門外国株式営業部長として、東京、ニューヨーク(ウォール街)、ロンドン(シティ)を中心に、アジア諸国も含めて、世界中を飛び回りました。グローバル株式・金融業務に従事する上で、メリルリンチ証券会社では、当時のメリルリンチ・グローバル株式営業部門におけるアジア地域2名のグローバル・エクティ・コーディネーターの1人として、米国株式を中心に、グローバルに株式業務推進役の職責も兼務。(この時とっても楽しかったです)
2012年2月に外資系企業生活を終えました。
同2012年年春から、日本企業の顧問に就任。
一貫して、この30年超の期間、何度も何度も現地に足を運び、そこにいた人々と直接仕事をした事を含めて、アメリカの金融政策、アメリカの株式市場を見つめてきました。
🍅注意事項
①不特定多数の者により随時に、誰でも閲覧可能な無料記事です。
投資助言行為に該当するアドバイスは行いません。短期動向や個別の運用相談に関するご質問へのご回答は一切行っておりません
③投資の最終決定はご自身のご判断と責任でおこなってください。

『アウトライヤー寄稿』は利益を保証するものではありません。

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