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深夜、堕落したブルーライト、ぼくら勝手に孤独になって輪廻。

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散文詩/自由詩まとめ。
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2022年11月の記事一覧

1122箱目のイマジナリーHOPE

 
ふとんの中で泣きながらエンタメに触れるだけのじんせいをはやくやめたい。
 
 
幸福には際限がなくて、際限があったらさらに無気力のゾンビになっちゃうんだろうから人間はうまいことできてるし、わたしは人間をうまいことやれない。
幸福に際限がないならたぶん絶望にもなくて、それって絶望じゃない?って、自分がいつか詠んだ短歌を思い出す。
自分だけのものだった絶望はネットミームになって、だからもう価値なく

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草食のワニ、半円のひとみ

信号が青に変わるまできちんと待っていれば、白線を踏むごとに正解の音がなると思っていた、
あの虫をころさずにいれば、ころされずにすむと思っていた。

かみさまは黒い黒いもやみたいなかたちをしている、
かと思えば特別美しくもない人間のかたちに見えるときもあって、
そういうときは度の強い眼鏡を外してまるまって眠ることにする。ドーム型の殻の中で。
わたしのつくった半透明のきれいなきれいな殻は時折ひかりを反

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エッグオンザリビング

 
ゆびをならす真似をすると
生活のたまごがわれる
何百個
何千個
何万個にいっこだけの
今日
恐竜が生まれるかもしれない
今日
かもしれない恐竜をほんのすこし恐れて
心臓は
秒針を数えるのをやめろと言う

君はためらいなくたまごを握りつぶしてしまえる、
わたしにはそれができない、
ばかりを、
くりかえして朝
無精卵をかきまぜてつくった
甘いスクランブルエッグ
(わざと)焦がしたトースト

 

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