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小学校の臨時教員。北海道在住。正採用教員を30歳で退職後、東京都内で学童指導員、フリー…

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小学校の臨時教員。北海道在住。正採用教員を30歳で退職後、東京都内で学童指導員、フリーランスライター、広告会社勤務を経て現職。定時ダッシュ&学童迎え勢。趣味は読書(漫画含む)とゲーム。

マガジン

  • 小学校の臨時教員

    臨時教員をやるメリットだったり日常、ノウハウだったり。自分の属性の関係上、北海道&小学校の話がほとんど。

  • 読書メモ

    本を読んだときに感想とメモを書いています。感想は本の内容と自分のバックボーンを照らし合わせたもの。メモは本を読んで学んだり印象的だったりした事柄の羅列です。

  • 司書教諭と学校図書館

    司書教諭もしくは学校図書館に関わる記事です。

  • ゲーム

    趣味であるゲーム関係の記事

  • 育児

    育児に関する記事です。

最近の記事

『アルジャーノンに花束を』(ダニエル・キイス)感想

10分読書の時間に少しずつ読んでいたものが終わりました。感想というか、読みながら考えていたことを書き残しておきます。 特別支援教育と愛嬌 「愛嬌が大切」 そんな言葉を繰り返し熱弁する先輩教員がいました。特別支援教育での話です。 支援学級の子は今もこの先も人に理解を求め助けてもらう生き方をする可能性が高い。なので人から助けてもらいやすい人になってほしい。それはどのような人物像か。それこそ愛嬌。愛嬌こそがこの子達が人と関わっていくための資質になると。 なるほどなぁ…と思っ

    • 支援学級の家庭科は麦茶作りから

      麦茶作りは繰り返し学習にぴったり。 支援学級で麦茶作りをすると色々と捗ります。特に高学年では協力学級での調理実習との相乗効果が見込めて良い感じです。その辺をあれこれ書いてまとめます。 麦茶作りをする利点調理実習の基本を学べる 道具を出す→麦茶を作る→食器(コップ)を出す→美味しい→片付け この流れを学べます。麦茶はその気になれば毎日のように作れるので、毎日準備片付けを繰り返すことができます。いつの間にか洗い物の達人になれます。 家庭科の調理実習だけだと、1年間に片手

      • 5年生の初調理実習は二日連続で行うと良い

        鉄は熱いうちに打つんです。 初の習字授業と同じぐらいに神経を使うのが5年生の初調理実習。完全初心者の集団が右往左往する状況を少しでも有意義な時間とするために、「二日連続で調理実習を行う」という実践が手応えあって個人的におすすめです。 進め方5年生の春の調理実習「茹で野菜」を2日連続で設定するだけです。 ・1日目「ほうれん草のおひたし」「茹でいも」 ・2日目「班で相談して決めた茹で野菜&ドレッシング作り」 事前の準備として、 ・ほうれん草とじゃがいもの茹で方を教科書等

        • 絵の具セットを毎回家に持ち帰らせる指導

          絵の具セットを毎回家で洗ってもらう指導について、批判される点も踏まえてのメリットの紹介。 絵の具セットを毎回家に持ち帰るメリットこの指導の利点は次の一言に尽きます。  ・授業中にパレットを洗わなくてよくなる 水飲み場に長蛇の列が作られ、洗い場に立った一人一人がいつまでも100%の美しさを目指してパレットを洗い、列はどんどんと膨らみ、待ちぼうけ同士でトラブルが起き、床には洗った時の色水がこぼれ、授業時間はどんどんと減り… そういった「図工あるある」な光景がゼロになります

        『アルジャーノンに花束を』(ダニエル・キイス)感想

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        • 読書メモ
          12本
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          30本
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          18本
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          2本
        • 育児
          5本
        • 初めての万年筆
          5本

        記事

          『ロジカルダイエット』(清水忍)読書感想

          「34kcal × 希望の体重 = 1日に摂るべきカロリー」 なりたい体重にふさわしい食生活をしよう。 紀伊国屋書店で平積みされていたダイエット本を買って読みました。ダイエットのスイッチを入れる時には本を一冊読むに限ります。 手に取った経緯ダイエットのスイッチを入れ直したかったというのが目的。 自分は2型糖尿病です。105kgぐらいだった2年前に診断され、その後は一気に80kgまで体重を落としました。が、1年経った頃から仕事でストレスのかかるポジションになったからかやた

          『ロジカルダイエット』(清水忍)読書感想

          特別支援学級に行く理由

          嫌な思い出を減らすってのはその一つかと思う。 本当に個人的なつぶやき程度に聞いてほしいんですが、自分は子ども達が特別支援学級で学ぶ理由の大きな一つとして「嫌な記憶が増えないようにする」ってのがあると思ってます。 頻繁にパニックを起こす子を何度か担任したことがあります。キレる子、シクシク泣く子、塞ぎ込む子、色々です。 その子達に共通していることが一つありました。パニックが起こるとその流れで突然かなり昔のことを詳細に思い出し、それについて怒ったり悲しんだり卑屈になったりする

          特別支援学級に行く理由

          職場を転々とする臨時教員が手っ取り早く子どもと仲良くなる方法

          なぞなぞで、「毎日」「楽しく」「話せる」きっかけ作り。 人それぞれ、新しい学校へ行った時に子供達と仲良くなるスキルを何かしら持っていると思います。自分のように短いスパンで学校を転々とする立場の場合は特に重要なスキルです。 仲良くなるスキルとして自分がずっとやっているのが「1日1なぞなぞ」。その日のなぞなぞをひとつ決めておいて、廊下等で子どもが聞いてきたらそのなぞなぞを伝える。それだけです。 みんながみんな最初から寄ってくるわけではありません。が、この毎日のコミュニケーシ

          職場を転々とする臨時教員が手っ取り早く子どもと仲良くなる方法

          北海道の臨時教員として雇用され続けやすい人物像を考えてみる

          フットワークの軽さと保有免許の種類がキモかと。 「次年度に確実に働けている」 「定年まで確実に働けている」 これらの保証がないのが臨時教員のデメリット。 ではその不安をできるだけ減らしつつ臨時教員を続けるために、どんな工夫ができるでしょうか。個人的な考えを言うと、「雇用側にとって使い勝手のいい人材になる工夫」だと思います。 そこで今日は雇用側にとって使い勝手のいい人材について考えてみました。もちろん、雇われる側であるこちらにも家庭の都合や人生の都合があります。が、それ

          北海道の臨時教員として雇用され続けやすい人物像を考えてみる

          正採用教員を退職すると決めてから退職日までの流れ

          決めるのは秋。人事調書の季節。 10年ほど前に正採用教員を退職しました。理由は後述。なかなかない体験だと思うので、「退職を自分の中で決めてから実際に職場を離れる日までの流れ」を書いておきます。誰かの参考になれば。 子ども達に迷惑がかからないよう、年度末まで勤めての退職にしました。担任している子ども達や保護者の方々との関係は良好だったので、そこに損害は与えたくなかったので。 9月 退職の意思決定9月。人事調書の季節。妻から「もう田舎には住みたくない、都会に行きたい。自分と

          正採用教員を退職すると決めてから退職日までの流れ

          北海道のどこで働くか。家族との生活から結論を考える

          旅人志向の人間でも、家族ができると結論は変わります。 自分はず〜〜っと田舎勤務を愛していました。教育局に出す履歴書の備考欄には「僻地希望」と常に書き、キャリアの3分の2は僻地小規模校に居ました。札幌市内で勤務していた時期もありましたが、何校か働くうちにムズムズしてきて結局は次の誘いを断って僻地に履歴書出して自ら飛んで行きました。札幌の同僚からは「変わった人だね…逆パターンはよくあるのに」との評価。 そんな自分ですが最近思うんです。結局、正解は都市部勤務なんだろうなと。

          北海道のどこで働くか。家族との生活から結論を考える

          教員免許が人生のセーフティネットになる

          困った時に臨時教員になれるってのは良いもんですよ。 先日、教育大学の学生と話す機会があったので、教員免許取得をお勧めしてきました。今の教育大学って免許を取らずに卒業できるコースがわりとあるんですよね。でも、せっかくお金を払って大学に通っているのだから、教員免許は取っておいた方がいいと思うんです。 自分の人生において、「小学校教員免許」が自分の人生を救ってくれたことが3回あります。そのエピソードを簡単に紹介します。教員免許を取るかどうかの参考にしてもらえれば。ついでに臨時教

          教員免許が人生のセーフティネットになる

          note再開。

          実は結構読まれていたんですね、このnoteアカウント。  (※記事冒頭に一言と最近読んでいる本の紹介を入れようと思います) ず〜っと放置していたこのnoteアカウント。文を書くアウトプットは好きなんですが、どこに書くかを迷っていたんです。何を書くかも。 それで放置していたんですが… そのnoteから時々メールが届くんですよ。「スキされました」とか、「フォローされました」とか。自分が過去に書いてきた文章が今でも読まれていることがわかりました。 気になって久々にログインし

          note再開。

          知的学級高学年に読み聞かせと朝の読書をやってみた結果

           知的学級の高学年に読書指導を行いました。目的は読書量を増やすこと。内容は読み聞かせ5ヶ月と10分読書1ヶ月。結果、鬼ごっことじゃれ合いが好きだった子ども達4人に、「学校図書館から本を借りる」「家から本を持ってくる」「親に本をねだる」「休み時間に本を読む」といった行動の変化が現れました。 朝の読書を通して得られた結果 朝の読書を実践してすぐに、全員が10分間静かに本を読むことができるようになりました。彼らの読む力は小学校2年生〜5年生相当なので、同じ本を独力で10分間読み続

          知的学級高学年に読み聞かせと朝の読書をやってみた結果

          朝の読書をやる理由と4原則

           子どもに本を読んでほしい。大体の人は大なり小なりそう願っていると思います。本を読まないでほしいと子どもに願う人はあまりいないでしょう。  ではどうすれば子どもが本を読むようになるのか。その答えの一つが「朝の読書」の取り組みだと自分は思っています。手応えも感じています。  朝の読書を取り入れることで、子ども達の読書量は増えます。「毎日10分」の積み重ねは想像以上に大きいです。自然と子どもたちの足は学校図書館にも向くようになりますし、家から本を持ってくる子も出てきます。

          朝の読書をやる理由と4原則

          遅く帰る担任に教わった自分は遅く帰る教員になった

          教員、とりわけ小学校教員は早く家に帰るべきだと思うんです。このテーマは世の中いろんな人がいろんな切り口から語ってます。石を投げたら定時退勤ツイートに当たるってぐらいに。空前のブームです。 自分も今からこの結論について根拠を延々と語るわけですが、それなりに自分の中でストンと落ちている根拠ですので、ちょっとだけ耳を傾けていただければと思います。傾けるのは目ですね。文なので。 時は1990年代まで遡ります。登場人物は12歳の頃の自分。母。そして6年1組で自分の担任をしていた男性

          遅く帰る担任に教わった自分は遅く帰る教員になった

          スプラトゥーン3のチャージャーの立ち回りに関するメモ

          スプラチャージャーとリッター4Kが共に☆4になりバッジをもらえました。半初心者状態から始め、だいぶチャージャーの初歩がわかってきた感があります。スプラ3楽しい。 このnoteではチャージャーの立ち回りについて自分がいま考え実践していることを初心者視点で書き出しました。 チャージャー立ち回りの原則自分がここまでに知ったチャージャー立ち回りの原則は次の2つ。 横から狙う 数的有利を作る チャージャーは横から攻撃したいです。正面から相手と向き合わない方が良いように思います

          スプラトゥーン3のチャージャーの立ち回りに関するメモ