tabisen

小学校の臨時教員。北海道在住。正採用教員を30歳で退職後、東京都内で学童指導員、フリーランスライター、広告会社勤務を経て現職。定時ダッシュ&学童迎え勢。趣味は読書(漫画含む)とゲーム。

tabisen

小学校の臨時教員。北海道在住。正採用教員を30歳で退職後、東京都内で学童指導員、フリーランスライター、広告会社勤務を経て現職。定時ダッシュ&学童迎え勢。趣味は読書(漫画含む)とゲーム。

マガジン

  • 小学校の臨時教員

    臨時教員をやるメリットだったり日常、ノウハウだったり。自分の属性の関係上、北海道&小学校の話がほとんど。

  • 育児

    育児に関する記事です。

  • 読書メモ

    本を読んだときに感想とメモを書いています。感想は本の内容と自分のバックボーンを照らし合わせたもの。メモは本を読んで学んだり印象的だったりした事柄の羅列です。

  • 司書教諭と学校図書館

    司書教諭もしくは学校図書館に関わる記事です。

  • ゲーム

    趣味であるゲーム関係の記事

最近の記事

教員を辞めた人への教員のすすめ

教員を辞める理由って色々あると思うんですが、それがネガティブな理由であったならば、もう一度何らかの形で教員仕事をしてみてもいいんじゃないかなと思います。 この仕事って、学校が変わるとだいぶ手応えが違ったりするんですよね。「自分はダメだ」「教員の適性がない」なんて思っていたとしても、学校が変わると普通に働けちゃったなんて話はざらにあります。 自分が悪かったんじゃなくて、環境が悪かった(合わなかった)だけなんですよ。 同僚が変わり、上司が変わり、年齢分布の中の立ち位置が変わ

    • 北海道の小学校教員の転勤の仕組みを見聞きした範囲で書く

      XのDMで質問を受けたので、お答えした内容をnote向けに整えて書き起こします。 問い「新採用で赴任した土地でずっと働くことになるのか」北海道は広いので14の振興局に分かれています。この方の質問は、そのうちの1つに新採用として配属されたあと、定年までその振興局で働かなければいけないのかというものでした。 答えはNO。異動の際に、他の振興局への異動を希望することができます。 新採用の人が移動対象になるのは4年目なので、4年働いたあとに希望する振興局へ転勤することができる…

      • 音楽授業の最初の5分に小テストを

        ※アウトラインを作ったところで力尽きたというか面倒になったので、文章の形にせずこのまま投稿しちゃいます。読みにくかったらすいません 音楽の授業は小テストから音楽の授業は最初の5分を小テストに充てる 短い楽譜にドレミを書かせたり スラーやシャープの記号にカタカナの名前を書かせたり ほぼ毎回やる それは楽典を教えるため 中学校の先生と話すと新入生達の楽典の理解不足に絶望すると言われる だから小学校の段階で教えるべき楽典は教えたいと思う なぜ小テストかこれまた中学校

        • 目つきの悪い子を叱る前に一度考えたいこと

          目つきの悪い子がいたら、態度が悪いと捉える前に、「視力が落ちているんじゃないか」と一度考えたらいいと思います。 何かを指摘したとき、指導したとき、バツが悪そうにこちらを睨む。 それは睨んでいるのかもしれない。反抗しているのかもしれない。 でも違うかもしれない。 視力が落ちている子ってそういう目をするんですよね。焦点を合わせるために目を細めてしかめっ面気味になる。黒目からハイライトが消えたように見える。 その目が反抗的な表情と捉えられるんです。 親や教員が何かを叱れ

        マガジン

        • 小学校の臨時教員
          35本
        • 育児
          6本
        • 読書メモ
          12本
        • 司書教諭と学校図書館
          18本
        • ゲーム
          2本
        • 初めての万年筆
          5本

        記事

          修学旅行は必要だと思う

          公立小学校の「公立」ってところを意識したい。 個人的な考えを言うと、小学校の修学旅行って必要だと思うんですよね。特に公立小学校では。 と言うのも、修学旅行が人生初の旅行になる子がいるんです。 私立小学校や教育大附属小学校ではおそらく滅多にいないであろう「初旅行=修学旅行」という子、公立には実際いるんですよ。 自分の思う公立小学校の使命は「学びのセーフティネット」です。どんな場所どんな家庭どんな才能、どんな状況の子どもにも最低限の学習権を保障する。選別されて通う私立小学

          修学旅行は必要だと思う

          『アルジャーノンに花束を』(ダニエル・キイス)感想

          10分読書の時間に少しずつ読んでいたものが終わりました。感想というか、読みながら考えていたことを書き残しておきます。 特別支援教育と愛嬌 「愛嬌が大切」 そんな言葉を繰り返し熱弁する先輩教員がいました。特別支援教育での話です。 支援学級の子は今もこの先も人に理解を求め助けてもらう生き方をする可能性が高い。なので人から助けてもらいやすい人になってほしい。それはどのような人物像か。それこそ愛嬌。愛嬌こそがこの子達が人と関わっていくための資質になると。 なるほどなぁ…と思っ

          『アルジャーノンに花束を』(ダニエル・キイス)感想

          支援学級の家庭科は麦茶作りから

          麦茶作りは繰り返し学習にぴったり。 支援学級で麦茶作りをすると色々と捗ります。特に高学年では協力学級での調理実習との相乗効果が見込めて良い感じです。その辺をあれこれ書いてまとめます。 麦茶作りをする利点調理実習の基本を学べる 道具を出す→麦茶を作る→食器(コップ)を出す→美味しい→片付け この流れを学べます。麦茶はその気になれば毎日のように作れるので、毎日準備片付けを繰り返すことができます。いつの間にか洗い物の達人になれます。 家庭科の調理実習だけだと、1年間に片手

          支援学級の家庭科は麦茶作りから

          5年生の初調理実習は二日連続で行うと良い

          鉄は熱いうちに打つんです。 初の習字授業と同じぐらいに神経を使うのが5年生の初調理実習。完全初心者の集団が右往左往する状況を少しでも有意義な時間とするために、「二日連続で調理実習を行う」という実践が手応えあって個人的におすすめです。 進め方5年生の春の調理実習「茹で野菜」を2日連続で設定するだけです。 ・1日目「ほうれん草のおひたし」「茹でいも」 ・2日目「班で相談して決めた茹で野菜&ドレッシング作り」 事前の準備として、 ・ほうれん草とじゃがいもの茹で方を教科書等

          5年生の初調理実習は二日連続で行うと良い

          絵の具セットを毎回家に持ち帰らせる指導

          絵の具セットを毎回家で洗ってもらう指導について、批判される点も踏まえてのメリットの紹介。 絵の具セットを毎回家に持ち帰るメリットこの指導の利点は次の一言に尽きます。  ・授業中にパレットを洗わなくてよくなる 水飲み場に長蛇の列が作られ、洗い場に立った一人一人がいつまでも100%の美しさを目指してパレットを洗い、列はどんどんと膨らみ、待ちぼうけ同士でトラブルが起き、床には洗った時の色水がこぼれ、授業時間はどんどんと減り… そういった「図工あるある」な光景がゼロになります

          絵の具セットを毎回家に持ち帰らせる指導

          『ロジカルダイエット』(清水忍)読書感想

          「34kcal × 希望の体重 = 1日に摂るべきカロリー」 なりたい体重にふさわしい食生活をしよう。 紀伊国屋書店で平積みされていたダイエット本を買って読みました。ダイエットのスイッチを入れる時には本を一冊読むに限ります。 手に取った経緯ダイエットのスイッチを入れ直したかったというのが目的。 自分は2型糖尿病です。105kgぐらいだった2年前に診断され、その後は一気に80kgまで体重を落としました。が、1年経った頃から仕事でストレスのかかるポジションになったからかやた

          『ロジカルダイエット』(清水忍)読書感想

          特別支援学級に行く理由

          嫌な思い出を減らすってのはその一つかと思う。 本当に個人的なつぶやき程度に聞いてほしいんですが、自分は子ども達が特別支援学級で学ぶ理由の大きな一つとして「嫌な記憶が増えないようにする」ってのがあると思ってます。 頻繁にパニックを起こす子を何度か担任したことがあります。キレる子、シクシク泣く子、塞ぎ込む子、色々です。 その子達に共通していることが一つありました。パニックが起こるとその流れで突然かなり昔のことを詳細に思い出し、それについて怒ったり悲しんだり卑屈になったりする

          特別支援学級に行く理由

          職場を転々とする臨時教員が手っ取り早く子どもと仲良くなる方法

          なぞなぞで、「毎日」「楽しく」「話せる」きっかけ作り。 人それぞれ、新しい学校へ行った時に子供達と仲良くなるスキルを何かしら持っていると思います。自分のように短いスパンで学校を転々とする立場の場合は特に重要なスキルです。 仲良くなるスキルとして自分がずっとやっているのが「1日1なぞなぞ」。その日のなぞなぞをひとつ決めておいて、廊下等で子どもが聞いてきたらそのなぞなぞを伝える。それだけです。 みんながみんな最初から寄ってくるわけではありません。が、この毎日のコミュニケーシ

          職場を転々とする臨時教員が手っ取り早く子どもと仲良くなる方法

          北海道の臨時教員として雇用され続けやすい人物像を考えてみる

          フットワークの軽さと保有免許の種類がキモかと。 「次年度に確実に働けている」 「定年まで確実に働けている」 これらの保証がないのが臨時教員のデメリット。 ではその不安をできるだけ減らしつつ臨時教員を続けるために、どんな工夫ができるでしょうか。個人的な考えを言うと、「雇用側にとって使い勝手のいい人材になる工夫」だと思います。 そこで今日は雇用側にとって使い勝手のいい人材について考えてみました。もちろん、雇われる側であるこちらにも家庭の都合や人生の都合があります。が、それ

          北海道の臨時教員として雇用され続けやすい人物像を考えてみる

          正採用教員を退職すると決めてから退職日までの流れ

          決めるのは秋。人事調書の季節。 10年ほど前に正採用教員を退職しました。理由は後述。なかなかない体験だと思うので、「退職を自分の中で決めてから実際に職場を離れる日までの流れ」を書いておきます。誰かの参考になれば。 子ども達に迷惑がかからないよう、年度末まで勤めての退職にしました。担任している子ども達や保護者の方々との関係は良好だったので、そこに損害は与えたくなかったので。 9月 退職の意思決定9月。人事調書の季節。妻から「もう田舎には住みたくない、都会に行きたい。自分と

          正採用教員を退職すると決めてから退職日までの流れ

          北海道のどこで働くか。家族との生活から結論を考える

          旅人志向の人間でも、家族ができると結論は変わります。 自分はず〜〜っと田舎勤務を愛していました。教育局に出す履歴書の備考欄には「僻地希望」と常に書き、キャリアの3分の2は僻地小規模校に居ました。札幌市内で勤務していた時期もありましたが、何校か働くうちにムズムズしてきて結局は次の誘いを断って僻地に履歴書出して自ら飛んで行きました。札幌の同僚からは「変わった人だね…逆パターンはよくあるのに」との評価。 そんな自分ですが最近思うんです。結局、正解は都市部勤務なんだろうなと。

          北海道のどこで働くか。家族との生活から結論を考える

          教員免許が人生のセーフティネットになる

          困った時に臨時教員になれるってのは良いもんですよ。 先日、教育大学の学生と話す機会があったので、教員免許取得をお勧めしてきました。今の教育大学って免許を取らずに卒業できるコースがわりとあるんですよね。でも、せっかくお金を払って大学に通っているのだから、教員免許は取っておいた方がいいと思うんです。 自分の人生において、「小学校教員免許」が自分の人生を救ってくれたことが3回あります。そのエピソードを簡単に紹介します。教員免許を取るかどうかの参考にしてもらえれば。ついでに臨時教

          教員免許が人生のセーフティネットになる