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修学旅行は必要だと思う

公立小学校の「公立」ってところを意識したい。


個人的な考えを言うと、小学校の修学旅行って必要だと思うんですよね。特に公立小学校では。

と言うのも、修学旅行が人生初の旅行になる子がいるんです。

私立小学校や教育大附属小学校ではおそらく滅多にいないであろう「初旅行=修学旅行」という子、公立には実際いるんですよ。


自分の思う公立小学校の使命は「学びのセーフティネット」です。どんな場所どんな家庭どんな才能、どんな状況の子どもにも最低限の学習権を保障する。選別されて通う私立小学校とは違う、公立小学校だからこそ意識したいテーマだと常々思っています。

そこを根っこに修学旅行を考えると、やはりこれは必要な行事なんじゃないかなぁと自分は思います。

もちろん、行事の内容については色々と議論の余地があると思いますよ。個人的には学習の要素を大胆に切って、単純に旅行を楽しむ2日間でいいんじゃないかと思っています。


この考え方は、以前お世話になった旅行会社の担当者兼添乗員さんの言葉に大きく影響を受けています。

「この旅行が人生で最初で最後の旅行になる子がいるかもしれない。だから俺は子どもらが思いっきり楽しめるようきっちり仕事をするんだ」

大ベテランであるこの方の言葉を聞いた時は目から鱗でした。まだ公立小学校の存在意義など全く考えていなかった頃だったので。俺の力で最高の6年生学級を作り上げるぜ!みたいな思考だったので。

教員の価値観のブレイクスルーというのは何がきっかけになるかわかりませんね。


修学旅行という行事にはその存続を含めて様々な議論がなされています。実際負担は大きい行事です。

でも自分としては、形は変わってもいいので6年生がみんなで旅行に行くという文化はどうか残ってほしいなぁと思うのです。

どんな境遇の子どもにも幸せになる権利はあります。


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