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北海道の臨時教員として雇用され続けやすい人物像を考えてみる

フットワークの軽さと保有免許の種類がキモかと。


「次年度に確実に働けている」
「定年まで確実に働けている」

これらの保証がないのが臨時教員のデメリット。

ではその不安をできるだけ減らしつつ臨時教員を続けるために、どんな工夫ができるでしょうか。個人的な考えを言うと、「雇用側にとって使い勝手のいい人材になる工夫」だと思います。

そこで今日は雇用側にとって使い勝手のいい人材について考えてみました。もちろん、雇われる側であるこちらにも家庭の都合や人生の都合があります。が、それらはあえて今回は考慮せず、「僕の考えた最強に都合のいい臨時教員」ってなんだろうと極端に羅列してみます。


住所のフットワークが軽い

北海道全域どこのお呼びにも応えられる状態。雇用側から見た都合の良さとして、これ以上のものはないでしょう。

例えば。いま後志の小樽市にいて、でも次年度は小樽市内でお呼びが掛からなさそうな状況だとします。ところが同じ後志の積丹町では次年度の臨時教員の見込みが立っておらず必死に探している、なんてことがこの業界にはよくあります。そんな時に「私は引越しできます!積丹町近辺に住所を移せます!」と言える状態ならば、次年度の働き口の見込みがバッチリ立つというわけです。

さらに話を広げてみます。後志管内で良さげなポストが見つからなくても、他の振興局の募集をみてみると大体どこかの土地には臨時教員の急募があります。それこそ不人気地域では年がら年中臨時教員が不足している状況です。北海道全域に飛べるような人であれば本当に引くてあまただと思いますよ。

ついでに自分の話を。かつて自分が独身だった頃は、住所に自由が利いたのであちこちの自治体を飛び回って生活していました。呼ばれるがままに二つ返事で飛びました。ところが現在は一戸建てを建てて定住してしまっているので、近隣の募集にしか応えることができません。「フットワークが軽い」以外に何か人材として強みを持っていかないと食いっぱぐれる日が来るかもなぁと兜の緒を締め直している日々です。

需要の大きい免許を持っている

教員免許には幼、小、中、高、特、そして中高には各教科が…と、さまざまな種類があります。そしてこれらには比較的呼ばれやすい免許とそうではない免許があると、過去の臨時教員仲間たちとの会話や自身の経験から感じています。

臨時教員が呼ばれる目的として多いのが「産休代替」。現在の業界では産休を主に取るのは女性。ではその女性が多い学校種や教科はどれなのか。そう考えると、臨時教員として呼ばれやすい免許がどれなのかは自ずと予想がつくというものです。

もちろん男性でも育休は取れます。実際男性教員で育休を取っている方をこれまでに2回見かけました。ですが、まだ「2回」です。今後はこの業界でも男性の育休取得は浸透していくと思いますが、現状としてはまだ育休は比較的女性が取るケースが多く、育休代替の需要も女性が持つ免許の校種教科で高くなりやすいと言えます。

免許と臨時教員需要について、別の角度からの話をもう一つ。その免許がどの大学どの学部で取れるものなのかも影響が大きいのではと思います。小学校教員免許は取れる大学が限られています。それに対し、中高の免許は教育系以外の大学でも教職課程を履修すれば取ることができます。例えば中学校社会の免許は教育大学の他に、法学部や経済学部といった大学学部でも取れるケースがあります。

採用試験の教科ごとの倍率を見てみると、それらが顕著に現れています。今でこそ教員採用試験の倍率は軒並み下がっていますが、その中でも中学社会の倍率は比較的高め。それこそ自分が20代だった頃は中学社会は何十倍という狭き門でした。

その他の要素

特技があると案外強いと思います。

外国語、特に英語が話せると強いですよ。北海道には移住してくる英語圏の方がわりといます。日本語があまり話せない転校生が来る、その両親も日本語は厳しい、そんな状況になった時、英語を喋れる職員が校内にいない場合は英語が堪能な臨時教員を探したりします。自分の知り合いで一人、そんな感じで完全未経験から臨時教員に誘われた人がいました。

何か強みがあるといいですよね。専門分野。自分はフットワークが重くなってしまった今、専門分野を多く持ちたいと思い、日々あれこれ勉強しています。

「業界から必要とされる人材ってどんなもん何だろう?」

そんな感覚、いわゆる「マーケット感覚」を持てるよう努めるのが臨時教員として長生きする秘訣なんじゃないかな〜と思います。

では。


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