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5年生の初調理実習は二日連続で行うと良い

鉄は熱いうちに打つんです。


初の習字授業と同じぐらいに神経を使うのが5年生の初調理実習。完全初心者の集団が右往左往する状況を少しでも有意義な時間とするために、「二日連続で調理実習を行う」という実践が手応えあって個人的におすすめです。


進め方

5年生の春の調理実習「茹で野菜」を2日連続で設定するだけです。

・1日目「ほうれん草のおひたし」「茹でいも」
・2日目「班で相談して決めた茹で野菜&ドレッシング作り」

事前の準備として、

・ほうれん草とじゃがいもの茹で方を教科書等で学習
・班を編成して2日目の献立、食材分量、調理手順を相談させる

といった活動を教室でやっておきます。

給食を止める必要はなし。むしろ家庭科室に給食を持ち込み、作った茹で野菜と一緒に食べると楽しいです。

効果、手応え

二日目の子ども達の動きが目に見えて変わります。1日目の経験が鮮明に残っていて、個人としてもチームとしても調理の見通しが立っていることがわかります。

エプロン等着る→手洗い→道具&食材準備→調理→片付け&洗い物

この流れを5年生の最初の段階でしっかりと教えられるというのは大きな成長でありメリットです。大人があーだこーだ口出しして作り上げる成功ではなく、子ども達が経験と反省をもとに掴む成功だからこそ、子ども達の成長はとても大きなものになります。自信がつきます。もう調理実習初心者ではありません。

茹で野菜の連続であることから、茹で野菜に関する知識も身につきます。1日目にほうれん草とじゃがいもを使うことで、葉物野菜と根菜の違いを知ります。ほうれん草は沸騰してから入れる、じゃがいもは最初から入れる。それは何故?どうして?という学びをします。

そのうえで翌日にすぐ調理実習を行えば、ニンジンやキャベツといった自分達で選んだ他の野菜の茹で方も応用して考えることができます。

主体的に調理を進めて自信を手に入れる。その自信をコンパスにその先2年間の調理実習を楽しめる。2日連続実習にはそんな効果があると、個人の経験則ですが思っています。

補足 お茶を淹れる

そういえば茹で野菜の一つ前にも実習はありましたね。お茶を淹れる実習です。包丁もまな板も出てきません。おそらく家庭科室における準備と洗い物を学ぶためという位置付けの実習なのでしょう。あとコンロ操作と。

お茶の実習ではおやつなんかを持ち込んで、文字通りお茶を濁すような時間にしちゃって良いと思います。お茶を淹れる活動が実生活に即しているかというと何とも言えませんので。

むしろヤカンに水入れて麦茶パックを放り込む実習にした方がよほど子ども達が家で追試できて良いのではとも思います。

良いですよヤカン麦茶。一度麦茶を覚えると毎回の調理実習でついでに麦茶を作ってみんなで飲めて良い感じです。

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