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社会復帰まであと一週間

来週から知り合いが始めるパン屋さんのお手伝いをする。

掃除や接客をする予定だけど、私が人とリアルで対面するお仕事をするのが約4年ぶりなのでまずは通うところから始める。

最初は本当に通うだけから始めるので、社会復帰とはないかもしれないけど、私にとって家からでて働くということは社会に出ることだと思っているので、ここは社会復帰と言わせていただきたい。



4年前社交不安障害とうつ病を併発しているところから双極性障害と診断が変わり、それからずっと家族、彼氏、本当に親しいごくごく少人数の友人とだけしか関わってこなかった。


うつが少し回復してきて食事が出来るようになり、自分の部屋から出られるようになって外を歩いた時、こんなにも歩行が困難になっていると思わなかった。

母との散歩は母と同じ速さで歩くことが出来ず断念した。


ようやく母と同じくらいの速さで歩けるようになっても出かけるところは大きな公園のみで、近所のスーパーさえ一人では行けなかった。

店員さんと目を合わせることが出来ないのでレジに並ぶことが出来なかった。


家族が買い物に行くときに後ろを着いていくところから始まり、レジに並ぶ練習もした。

レジでは緊張で何度も固まってしまい、家族や彼氏に代わりにお財布からお金を出してもらうことも何度もあった。

美容室が怖くて髪が伸びてしまったり、心療内科で最近の調子はどうかと聞かれても答えられなかったり、人と関わることが出来なかった。


何度も自分を責めた。


学生のときから考えると20代のほとんどを病気で楽しむことが出来なかった。

周りの子が社会人として頑張って働いているのに、私は働きもせずに家でただただ天井を眺めているだけで、何をやっているんだと消えたくなったことも思い出せないくらいある。


友人の結婚を聞いて上手くおめでとうが言えない自分が嫌になって、吸い寄せられるように家の近くの踏切まで行って電車を永遠と眺めているときもあった。



私は一生このまま他人と関わらずに死んでいくのだろうと思った。


それは親も彼氏も思っていた。



その気持ちを心療内科の先生に言ってみた。

焦らないでいきましょうと言われた。

何度も言われた。


焦りますよ。


といいたくなったけど、戦士に言われた通り、うつに良いとされる日光を浴びたり、散歩をした。

先生と自分に合うお薬を探して何度も試したりした。


そして、だんだんと症状は落ち着いていった。

4年近くかかった。

今も寛解とまではいかないけど、一人で買い物に行ったり、友人と外食を楽しむことが出来るようになった。

でも、もう一度働くことが出来るようになるとは思わなかった。

働いているときは働くことがあんなに嫌だったのに、働けることが嬉しいと思う。

自分も少しは人と同じことが出来るようになったと。



実は、お店には3月から通う練習をしていて、オープンの準備も少し手伝わせてもらっている。

オープン前なので当たり前だが人はいない。

人がいないので作業は出来ているが、人がいたら萎縮してしまうかも知れないという恐怖はある。

すごく怖い。

でも、とりあえずやってみようと思っている。

20代、周りの人がしてきたであろう挑戦を少し味わってみたい。


まずは一歩踏み出してみる。




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