島の暮らしを支えるヒーローのような仕事【わたし、島で働く。】
こんにちは。「わたし、島で働く。」連載企画。
今回は、10月~12月の島体験生として海士町役場 環境整備課で働く、大沢舞さんにお話を伺いました。
就職活動が始まる前にもっと自分を知っておきたい。島の暮らし、自立した生活をしたい。そのような気持ちから、peatixで調べていたところ島体験を見つけ、参画されました。
島の暮らしに関わる仕事をしたい
ー今日はよろしくお願いします。まず、環境整備課での仕事内容を教えてください。
大きく3つあって、「ごみ収集年間カレンダー」「ドラマ」「移住のガイドブック」を制作しました。
「ドラマ」では、海士町のケーブルテレビ局「あまちゃんねる」のみなさんにご協力をいただきながら、恋愛ドラマ風に仕上げました。清掃センターの作業の大変さやごみの分別の大切さを知ってもらうために作っています。趣味が動画編集なので、自分のできることを活かせてうれしかったですね。
「移住のガイドブック」は、「定住情報が少なく、移住をイメージしづらい…。まとめた情報が欲しい!」との声にお応えし作ることになりました。交通の不便なところなど、リアルな部分も書いています。
海士町に移住したご近所の方に、「移住したときに欲しかったくらい。いいね~!」と言ってくださり、思い出に残っています。
ー環境整備課に興味を持ったきっかけはありますか?
はじめ、色々な事業所を紹介していただいたときは、率直に全部面白そうでした。どんなことにも興味があったし、どれか一つに絞るのが難しい。
その中で色んな方とお話しするうちに、海士町にいて「仕事も暮らしも楽しみたい」「島の暮らしを体験したい」が自分のキーワードであることに気づき、島の暮らしに携わる環境整備課に所属することになりました。
環境整備課と聞くと、なんだか肉体労働のようなイメージがあったんですが、アットホームで穏やかな優しい雰囲気で、素敵な職場でした。
自分の強みと弱みを知る
ー3か月間、環境整備課で働いてみていかがでしたか?
水道や住宅など、島のライフラインを担う「かっこいい」仕事を間近で見ることができてよかったです。
「業務をこなすだけでなく、相手のニーズがどうあるのかを自分事として考えて実行していくこと」を大切にしているみなさんは、町民の方々の暮らしを支えるヒーローのようでした。
そんなかっこいい環境整備課の一員になれているのかわかりませんが、「ごみ収集カレンダー」や「ガイドブック」「ドラマ」を作成したことで、町民のみなさんの意識を変えられるきっかけになっているとうれしいです。
ー ヒーローという表現が素敵ですね。カレンダー、ドラマ、ガイドブックを制作する中で、大変だったことはありますか?
ドラマの制作が特に大変でした。ドラマを作っていると、どんどん提出期限が迫って焦ってしまい、70%の出来栄えで妥協してしまいそうになって。
期限がギリギリに迫って力を存分に発揮できず、それでも間に合わせなければならないこともある。だけど、今回のドラマは自分が納得した状態で、どんな手を使ってでも100%まで磨き上げなければいけないことだなと感じ、たくさんの方に助けていただきながら、完成することができました。
環境整備課長から、「あとちょっとで完成だよ!」と前向きな言葉をかけてくださり、そのマイナスな気持ちへの向き合い方が変わり、頑張ることができました。
ー3か月間働いてみて、自分自身の変化や気づきはありますか?
私は怒られるのが人一倍苦手で、そのことから人に頼ることも苦手だと気づきました。自分が受け持った仕事は、まず自分がやりきった状態でないといけない。それでもだめだったら、人にお願いする。といった基準があったんです。
でも、「自分で」を意識しすぎて、まったく仕事が進まない。昨日と今日で何が変わったのかなと、ふと気づいて。
時には、人に相談すると1つ景色が変わるだろうし、
得意なことも人それぞれ違うので、得意なものは自分が取り組む「あれは得意なあの人にお願いしよう」と、分担した方が結果として上手くいくと思いました。
ー最後に、島で働くうえで大切にしていることを教えてください。
やっぱり1番「人のつながり」を大切にしています。今まで本土という環境だと、仕事とプライベートで関わる方は分かれていましたが、この小さな島ではイベントでお会いすることもたくさんあります。
仕事場でお会いする方と飲食店で出会ったり、イベントで仲良くなった方と一緒にお仕事をする機会に恵まれたり。
人のつながりがどんどん広がっていくところが素敵で、大切にしたいと思っています。これからもなるべく出会いを大切に、色々な方にお会いしていきたいです。
おわりに
今回は、海士町役場 環境整備課で働く大沢さんにお話を伺いました。
インタビュー中、大沢さんが環境整備課の仕事をヒーローのような仕事と言っていたことが印象的でした。普段見えづらい行政の仕事ですが、島体験生だからこそ経験し、知ることができたのかもしれません。
また現在、大沢さんは島体験を修了し次のステップに進んでいます。島体験での経験を活かして頑張ってほしいと思います。
大沢さん、今回は貴重なお時間と素敵なお話をありがとうございました。
(インタビュー:清瀬 文:嘉根)
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