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【ANAホールディングス株式会社 広報・コーポレートブランド推進部様】アートを使って楽しみながら自己表現し、チームを超えてお互いの強みや多様な価値観を知る

~本事例のサマリ~


プログラム実施の目的
既存で行ってきた施策を一歩深める場の位置づけで、楽しみながらお互いの強みや価値観を知り、チームを超えたコミュニケーションの創出機会とすること。
あえて、仕事とは離れた場を設定することで、固定概念に捉われない自己理解・他者理解を深め「ありのままの自分」に自信をもつこと。

プログラム体験から得たもの
①言葉では伝わらない、社員の人となりや価値観を色味や描き方で感じられて相互理解が深まった
②自分を見つめ直し整理する過程を通して、内省の機会になった
③航空機運航の安全第一を考えて日々働く中で、社員同士の繋がりやコミュニケーションが大事だと改めて確認する機会になった


ANAホールディングス株式会社 広報・コーポレートブランド推進部の皆様に向けて、チームビルディングプログラムを開催し、57名の社員様にご参加いただきました。
今回は実際にプログラムを体験、ご導入いただいたANAホールディングス株式会社 広報・コーポレートブランド推進部の竹内様、普段から広報・コーポレートブランド推進部と共に連携して広報業務にあたるANA成田エアポートサービスの田中様にインタビューさせていただきました🙌


🔻ANAホールディングス株式会社
https://www.ana.co.jp/group/

「安心と信頼」はANA グループとお客様との約束であり、経営の根幹に位置づけられる私たちの責務です。エアライン事業を中核とするANAグループは、「挑戦し続ける」「強く生まれ変わる」「いつもお客様に寄り添う」気持ち、「心の翼」をもって、永続的にこれからの社会の発展に貢献し、「夢あふれる未来」創りの一翼を担っていきます。







使う色や描き方など、絵を通じて
メンバーの人となりを知る体験に


ーー今回導入いただいた理由を教えてください。

竹内様:年に2回、上期と下期で働くメンバーの相互理解や繋がりを作るため、1日かけて部会を実施しています。これまでも色々なカリキュラムを導入してきたのですが、次のコンテンツでは、身体を動かすなどしていつもとは違う環境でメンバーがワクワクしながら楽しく取り組めるようなものを検討していました。
部署とチームを超えて、一人ひとりの価値観やバックグラウンドに触れる時間があったら良いなと考えていたところ、anohiさんの取り組みを知りました。私達の希望をまさに叶えていただけそうと思い、今回ご依頼させていただきました。
職場で会話をする中では聞き出せない価値観を深堀りする中で、お互いを知ることや、新たな一面を見つけて社員同士が繋がるきっかけになることを期待していました。


ーーお二人がプログラムを体験して感じたことを教えて下さい。

竹内様:絵の具を使って絵を描くこと自体が久しぶりでした。指で描くハンドペイントは子供の時以来で、それを今一緒に働いているメンバーと体験していることがすごく新鮮でした。
大人になると言葉で表現することが多くなりますが、色や描き方で自分を表現することはとても楽しかったです。相手の絵を見て、その人の人となりを知れたのも有意義な時間でした。

田中様:私は、成田空港勤務のため、日ごろから関わる機会が少ない方もいらっしゃるため、一緒にワークを体験するにあたって「楽しめるかな?」と、実は少し緊張していました。
ですが、実際に絵の具やクレヨンで描いていく中で緊張感も忘れ、楽しむことに集中している自分がいました。「私って、いつもどんなこと考えているっけ?」といったことを考えて、ワクワクしながら取り組むことができ、最初に抱いていた緊張や不安は一瞬でほぐれました。

絵について質問を重ねていく中でどんどん相手に興味が湧いて、「初めて会う方やこれまで話したことがない方と、ここまで楽しく話せるんだ!」と驚きましたし、皆さんの人となりを知ることができて楽しかったです。


当日ご参加いただいた方からの感想

・個性の違いを感じながら、互いを知ることが出来て楽しかったです。

・絵の具を使ったり、絵を描いたりということ自体が久しぶりで楽しかったですし、自分を知る・自己開示というテーマで、お互いのそれぞれの作品を見て話を聞くことも楽しめました。

・絵を描くことで更に対話が膨らみました。その人らしさをより深く知ることができ、新たな発見が面白かったです。

・絵具を触ったのは中学生以来でした...!自分の考えや気持ちを表現することで頭がスッキリした気がします。

・普段生活していてアートは程遠い存在で、自然と苦手意識があったので極力関わらないで過ごしていましたが、自分の気持ちを色や形で表現したり、相手の絵を想像したり、絵の具を指で描いてそれを言葉で説明するのは、とても新鮮で、純粋に楽しんで取り組むことが出来ました。十人十色が視覚で実感できた、貴重な時間でした!


ーーワーク中、どんな社員様のどんな部分が印象的でしたか?

竹内様:私は、とある若手男性社員の意外な一面を知りました。いつも誰に対しても明るく話しているイメージがあったのですが、今回のワークを通じて、実はちょっと人見知りということを知りました。使う絵の具も明るい色かと思いきや、シックな色で描いており、私が持っていたこれまでのイメージとは違う、意外な一面を知ることができました。

同じチームであれば業務中に関わることや、週に一度のチーム会で意思疎通の機会があるのですが、異なる業務を行っているチーム、職場の場所が異なるチームのことを、深いところまで知る機会はこれまで中々ありませんでした。なので今回のワークを通して、メンバーの新たな一面を知ることができたのはとても貴重でした。アートを通して人の内面を見れたのも新鮮でしたし、言葉では伝わらない雰囲気や好みの色味、描き方から相手の性格を感じられて面白かったです。

田中様:私のグループには、これまでに一緒にお仕事をさせていただいたことがある方もいれば、お会いすることはあっても中々お話する機会がなかった方、そしてこれまで全く関わったことのない方もいました。業務で関わったことがある方も、普段はオンラインでのコミュニケーションが多いので、相手に対して「あまり多くは喋らない方なのかな」と、勝手なイメージがありましたが、実はすごく面白い方だったんだ!といった発見がありました。オンラインの画面からは伝わってこない明るさや面白さを知れたのが、一番印象に残っています。




日々「安全」を最優先に考えて働く上で、
メンバーの関係性や
コミュニケーションを大切にしたい


ーー繋がりの場を作っているお二人から見て、今回のワークの良さはどんな部分で感じられましたか?

竹内様:それぞれのグループがすごく盛り上がっていたので、違うグループのメンバーについても気になり、もっと知りたいと思いました。会が終わった後、他のグループに「何で盛り上がってたの?」と声をかけていた人も多かったです。
普段はパソコンと向き合ったり、会議を重ねたりする日々ですが、業務以外のところでメンバーと繋がりを深める時間は大事だなと感じました。

ーー組織の中で繋がりを大切にする意味や、相互理解を深める時間を設けることは、日頃の業務にどんな効果をもたらすと思いますか?

田中様:私達は普段、部署は違えどチームで、お客様の「安全」を第一に考えて働いています。業務上は連携がとれていたとしても、日々予測していなかったことも起こります。そんな時、状況に応じて、上司部下・先輩後輩関係なく人為的ミスを事前に防ぐための注意喚起をアサーションと言い、ANAグループ全体で大切にしている考え方があります。
業務上の関係性だけではなく、互いに相手の人間性を知っているような深い関係構築ができていないと、目上の人に対して自分の意見を伝えたり、注意を促すようなことは言えなかったりします。もちろん、経験値や業務上の関係性だけで対応できることもありますが、チームで信頼関係ができていないと想定外のことに対応できません。そういった理由からも、価値観や人となりを含む相互理解をした上で業務にあたることは一番大事なことだと思っています。

竹内様:田中さんと重なりますが、お互いを知っていなければ、何かを頼むこともできなければ助けを求めることもできません。例えば、相手に任せられる部分を把握するには、日頃から雑談をしたり頼ったりする中で、その人の性格や得意不得意を知ることが大切だと考えています。そういった意味でも、個々との繋がりが大切であり、業務の中でも関係性やコミュニケーションを駆使することで、スムーズな連携が可能になるのだと思います。

広報・コーポレートブランド推進部内では「働いて幸せになる職場であろう」というミッションを置いているのですが、それを体現するのに必要なのはメンバー同士の繋がりだと感じますし、ワークを通して改めて関わり合いを大切にしたいと思いました。
働く社員がワクワクしていないと、お客様にもそれは伝わらないので、メンバー同士のつながりを強化していくことは大事だと感じています。


ーー今回のワークを体験したことによる効果や変化、これまでの施策との違いがあれば教えてください。

竹内様:毎回、職場でのワークはかしこまってしまう傾向にあり、「楽しもう!自由にやろう!」という雰囲気にはなりにくいです。ですが今回のワークは、無心になって没頭でき、素の自分で取り組めました。また、相手の素の部分も垣間見ることができたこの体験は、他のワークではこれまでなかったので、とても貴重な体験になりました。
それから、人の絵を見て「これはどういう絵なんだろう」と、いつもとは異なる思考をしたことで、感受性が豊かになった時間でした。相互理解が会のメインだと思っていたのですが、自己認識が深まるだけでなく、感受性を養う機会にもなり、すごく充実した気持ちになりました。

田中様:これまでの施策としては、相手に自分のことを知ってもらうための自己紹介形式の企画を実施しておりましたが今回のアートワークとの圧倒的な違いは対話が生まれるかどうかというところです。

自己紹介の形式ではオンラインで画面共有をしながら発表しているので、文字や写真として聴き手が情報を受けとることができてしまい、なかなか質問なども出ず、より深くその人を知る場とすることに難しさを感じていました。

一方でアートワークの場合は、「自分はこんな人です!」と絵で見せられても、抽象的表現なども用いたワークがあるので、その人が描いた意図は話を聞かないとつかみきれませんでした。
だからこそ、「何でこういう絵を描いたんだろう」「なんでこの色なんだろう」と、相手に興味を持てるので質問がしやすかったです。無意識に相手へ興味を持ち、惹きつけられるような体験は、これまで社内でやってきた相互理解ワークとは圧倒的に違いました。



描く時間で自分を見つめ直し
対話の時間で自己開示をすることで
棚卸しができ、自分をより好きになれた


ーー「周囲から見たわたしらしさ」、「わたしの思うわたしらしさ」をテーマに描いてみていかがでしたか?

竹内様:「わたしの思うわたしらしさ」については、「みんな私のこの一面は知らないだろうな~」「きっと驚くだろうな」と、ニヤニヤしながら描いていました笑

周囲から見た自分と、本人だけが知ってる自分には、少なからずみんなギャップがあり、全く同じ絵を描く人は私のグループにはいませんでした。みんなそれぞれ仕事では仕事モードの仮面を被って人と接しているんだなと思いました。あたり前のことですが、ワークを通して改めて感じた部分でした。

描く時間で自分を見つめ直し、対話の時間で自己開示していくフローを通して、自分の棚卸しができました。自分のことを考える時間は日頃あまりないのですが、今回のワークで「自分ってこんなことを考えていたんだ!」と整理でき、それを人と対話する中で開示することに恥ずかしさもありながら「私のことを知ってもらえた!もっと仲良くなれちゃうかも!」といった嬉しい感情になりました。

田中様:実はこのテーマを描く時、私はちょっと悩みました笑
私の場合は竹内さんとは真逆で、周りから見えている自分と、私が認識している自分に差がないことに気づき、衝撃でした。外で人と接するときは、明るく楽しくを意識的に体現していますが、よく考えると家にいる時も一人でテレビを見ていて爆笑したりしていて「外でも中でも私って変わらないんだ」というのは新しい発見でした。

ーー自分について知ることや、自己を認識していることは、普段の生活や仕事をする上でどんな良さがあると思いますか?

田中様:私は根っからのポジティブ思考なので、今回改めて認識した「私には裏表がない」ということも自分の中では嬉しい発見で、密かにテンションが上がっていました!
「周囲から見たわたしらしさ」「わたしの思うわたしらしさ」に差がある人=裏表がある、と言いたい訳ではなく、それぞれの表現方法がある中で、私なりに自分の表現をポジティブに解釈することで、より自分を好きになることができました。

竹内様:自己認識ができているということは、環境やタイミングなどの外部要因によって生活リズムやモチベーションが乱されそうになった時に役立つと思います。自分の軸を理解していることで、「今は休憩しないとこの先壊れちゃうな」「ここについては人と喋らないと自分の考えに固執しちゃうから良くないな」といった指標になります。
様々な人と触れ合ったり、色々な経験を積んだりする過程で、自分の中身もどんどん変化していくものだと思うので、コンスタントに自分を振り返ることで指標をしっかり持つのは生活を豊かにする上で大事だと感じました。


ーーお二人が今回の経験から個人的に、「普段の生活の中でこんなことに活かしてみたい」「こんなことをやってみたい」と思ったことがあれば教えてください。

竹内様:今回は「周囲から見る私」という、周りから自分がどう見えているかという自分視点の切り口でしたが、次回は、メンバーは自分をどう見ているのかという視点で絵を描いてもらいたいと思いました。1対1で目の前にいる人とお互いを描き合うことで、また違った角度で自己認識できる気がするので、そういったワークも体験できたら楽しそうだなと思いました。

田中様:今回は関連部署を含む皆さんと一緒にワークを実施しましたが、普段一緒に業務をしている身近な人達と、少ない人数で実施しても色々発見があって面白そうだなと思いました。
私が所属している課は少人数のチームで、普段からよくコミュニケーションをとっているのですが、だからこそ「あの人はこういう人」と、相手を知った気になっている部分がある気がしています。あくまで自分が勝手に想像してしまっているだけで、身近な存在だからこそ本当の相手を知れていないこともあると思います。そういった場合にも、業務以外で今回のアートワークを通じて相手への理解が深まったら、より円滑に業務を推進できそうだなと思いました。




信頼される広報部であるために
風通しの良い職場の環境作りを
強化していきたい


ーー広報・コーポレートブランド推進部様として、メンバー同士の繋がりや、コミュニケーション活性化において、今後の組織のビジョンがあれば教えてください。

竹内様:お互いに助け合う組織風土の基盤はできていますが、そこを改めて大切にしていきたいと思いました。
メンバーそれぞれ得意不得意はあるので、互いを補うような社内の雰囲気や社員の姿勢が、組織の大きな支えになると思います。広報部の業務である、社内外に情報を発信するということは、私たちだけではできません。ANAグループの各部署における一人ひとりの日々の頑張りと協力があって初めて発信することができます。部内の繋がりや助け合いももちろん大事ですが、信頼される広報部でないと情報が集まってこないので、他の部署との繋がりもより一層深めていきたいです。
ただ、4万人以上の社員から成る大きな組織なので、グループ全体でどう繋がりを設けていくかといった視点を持って、今後も広報活動ができたらと思います。

田中様:私は、広報の仕事には正解がないと日頃から感じています。正解がない中で、チームメンバーみんなで考え、ゴールに向かって共に進んでいくといった際には、年次や経験関わらず、一人ひとりの意見や考えが重要であると考えています。
だからこそ、なんでも言い合える環境づくりを大切にしたいです。

また、広報をするにあたって、現場にいるグランドスタッフなどの社員に協力してもらうことも多いのですが、意見が言いにくい関係性や環境だと、その分協力してもらうことも難しくなりますし、信頼関係も築けません。風通しの良い職場の環境作りという意味でも、互いに自己開示し合いながら働くことを大切にしていきたいです。


ーー竹内様、田中様、今回はお話しいただきありがとうございました!

・・・


チームビルディングプログラムについて


組織課題をヒアリング後、オーダーメイドでプログラムを作成しアートを通じて参加者同士の距離をぐっと縮めるチームビルディングプログラムをご提供しています。

描くと言っても、絵心は一切不要なのでご安心ください。
おとなの図工クラブプログラムの最大の特徴は、描いて終わるのではなく、その後に対話をするところにあります。描いて対話するプロセスを通じて、今まで知らなかった相手の新たな一面を知ることや、自分でも気づかなかった本心や気持ちに気づくことができ、自然と相互理解を深めることができます。

研修・交流会・全社イベントまで幅広い要望に対応!
参加者(内定者・新入社員・リーダー層・マネジメント層)に合わせてプログラム・進行をプランニングいたします。少人数~100名様規模まで、オンライン・オフラインともに実施しております。
ご相談いただいた後、最短で2週間後の開催可能。参加人数、実施内容に応じてお見積を出させていただきます。気兼ねなくお問い合わせください。


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会社概要

会社名 合同会社anohi
代表者 鎌田 奈那美
所在地 東京都目黒区中目黒1-1-17-708
HP   https://anohiinc.com/
Mail   info@otonanozukoclub.com
設立  2018年7月6日
事業内容 
各種イベント、研修及びセミナーの企画、制作、運営、管理
人材育成及び職業能力開発のための教育事業
カルチャー教室等の企画及び運営に関する事業


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