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英語でビジネス:MOUと契約書

このnoteでは、英語ビジネスの約束に関わる文書について「なるほど」と思うことができます。


国内でも海外でも、ビジネスに必要なのは「約束」。

ビジネスの内容を両者ともに合意して、取り決めをするのに欠かせないのが「契約書」です。

私は、契約書を交わした事はないのですが、代わりに「MOU」と呼ばれる物の内容の精査、提案について関わる機会がありました。


MOUと言うのは、文字通り「エムオーユー」と読みます。

Memorandum of Understanding=了解覚書(りょうかいおぼえがき)

と言い、契約書と同じように項目が連なっていて、署名をするところがあります。

ある時、私の関係している仕事の中で、MOUの中に書いてあるのに取引先であるアメリカの企業が全く取り決めに応じていない内容があることに気付きました。何度話し合ってもらちがあきません。なぜ、取り決めにあるのに話がまとまらないのでしょう?

調べてみると、MOUには「法的効力がない」。つまり、いくら「取り決め」たと言えどもただの「覚書」でしかない、との事。

ある法律事務所のページには、MOUに効力を持たせるには「MOUの中に、このMOUは法的効力がある」と記載するべき、とあります。しかし、それもケースバイケースで、あるサイトでは「事案による」という何ともぼやっとした定義が書いてありました。

いずれにしてもMOUMが「Memorandum(英語で「メモ書き」の意味)」であることから分かるように、MOUは所詮「メモ書き」程度なのだそう。

そんなわけで、「MOUに書いてあるのに、何で守らないんだ!」と先方に詰め寄ったところで、そこで認めてもらわないかぎり言う事は聞いてくれないのです。要するに、結局は力関係や交渉力によるわけです。

海外でビジネスをしていた友人に聞いてみると、「契約書の方がよかったよねー。」という答え。

なるほど...

しかし、元々MOUで取り決められた物を私が変更する権限もなく、あくまでもユルい取り決めが続くということを目の当たりにしました。

ただただ、とても勉強になりましたとさ。

ビジネスは大変だ。




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