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視覚に囁く『小ご絵』

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いつも大きくて立派な扉ばかり見せられてきたように思う。 深く考えることなく、大きくて立派な扉ばかり追いかけてきたように思う。 だけどいつもうまく開けられるわけじゃない。 ある… もっと読む
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2023年3月の記事一覧

「お立ち会い、お金集めの時間です」

 スマホ500に、タブレット1000。充電可能回数は、おおよそこのように定められています。一定…

課題。

 アナログな絵はあまり描かない。描かないことはないけれど、いわゆる絵画と呼ばれるたいそう…

読み返し。思い返し。

 書棚に仕舞っておいた本を読み返すことがある。人はよく成長した自分を誇示するように、本を…

無駄な抵抗で世界は繋がっている。

 世の中、自分ではどうにもできないコトがある。もっと遊びたかったのに「暗くなったから、も…

明日に架からない橋。

 少子化を問題視する記事が今日また新聞に掲載されていた。  少子化対策には、「明るい未来…

stimulation(刺激)。

 お膳立てがあるだけで筋書きのないスポーツというドラマにならい、同じ轍を踏んで小説が描け…

風の旅人。

 他人がいいというものを選んでも、ちっとも満足できなくなったから旅に出た。旅はいい。考えておきたかったのに多忙を言い訳に避けてきた課題に向き合う時間が区切りが来るまで持てるから。  考えることは嫌いじゃなかったけれど、めんどくさくもあった。考え事の途中で邪魔が入ると、それまで考えていたことがすぽんと押し出されるようなタチだった。押し出された考えは、後腐れがない。そのようなタチも持ち合わせていた。  親は勉強できる子に育ってほしがっていたけれど、血か地か、期待に添えないと感じ取

道のり。

 寛容に包み込まれた手のひらの上で、拘束とすり違えた錯覚が蛮行に走る。 「ニンジン入れな…

夢に釣られるな。

 人は誰も騙されたくはない。だけど、無害で有益な嘘に巧みに乗せられたがっている。でなきゃ…

宝探し。

 ずっと昔、日本人が24時間戦えますか? と問われ、世界経済を牽引しているさなかに、新宿の…

地固め。

 怖い映画を観たくなるのは、その時の幸せを測りたいから。幸せを切に願うのは、その時の漆黒…

進化の足元。

「おかしいなあ。勝てると思ったのになあ」 人も猫も、小さいうちから親を越えようと試みる。…

どうして出口が優先されるのだろう?

 自転車やオートバイにスマホを装着して走るサイクリストやライダーが増えている。なんと器用…

縛られるのは苦手なんだ。

 飼われているだけじゃつまらない。人間がいちばんそのことを知っているのに、飼っている。   「いや、だから旅に出ようと思って」    世の中、人間の思うようにはいかないようにできている。