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『あの歌はもう歌わないのですか』なんて問わないで。あの歌もこの歌も、歌という歌はもう歌わ…
老婆がよその客のレジ打ちにかまうことなく、横から消え入る前に絞ったような震える声で「セ…
日々の暮らしに起こりうるボタンの掛け違い。 絵にすると、こんな感じ。 もちろんボタ…
「あ」 なに? その感嘆符。 閃いたの? それとも、忘れ物? まっさらななまこ壁…
「GW、そろそろ帰ってみるか」 ……自粛、長かったからなあ。 ……玉手箱は持ってないか…
かつてこうせつ君は「古いコートを捨てて」と歌った。確かに着古せば捨てざるを得なくなるの…
死期を測る計器は体の内側に組み込まれてる。呼吸の数・深さ・質、心音、心拍、腕白、血流、血圧、血糖値ーー医学の検知はそれらを可視化する。統計学でわたしたちに科学的生き装束を纏わせる。 検査の数値は生死の境目、いい結果は死期への抗い、生き力という抵抗勢力。 そのことを知ってか、死神が最初にすることといったら。エグい。とってもエグい方法で、生き力を足元からひっくり返そうとする。 恐怖心を水で薄め、痛覚を間引き、思考歯車の潤滑油を拭い去っていっちまう。 そうさ、感覚の
写真のすごいところは、険しくて行けないところや、生来の間の悪さゆえ見落としてしまいがち…
かつて村上春樹氏が、人生折り返し地点を過ぎて、人々が機能しあって社会が蠢いていることを…
人は主張する。人の主張を認め、大きな流れができれば主流になる。だけど、主張には困難がつ…
「太郎は恋の中よ」と乙姫は風の歌を謳う。竜宮城の歓待に酔った太郎は、過文に過ごした時間で…
お馬の稽古に没するのは甚だしい時間の無駄遣い、熊使いになっていたほうがよっぽど儲かるの…
目には見えないものを描いている。心に浮かぶ景色を描いている。 たまに写真や絵画を参考…
広い世界と忙しい社会で暮らしているわたしたち。 ふだんはなんら疑問を抱くことなく、淡々安穏時々楽々たまにはドキドキあくせくドタバタ、それでものびのびスッキリくったり能天気にやってはいるけれど、たまに息苦しさを感じることってある。 あなたにもあるでしょ? そんな時。 そのワケを知っている? ふふふ。 それはね。 単純なことなんだ。 私たちはこれまで「外に出る」「社会に出る」とは、狭小な世界からの羽ばたきと教えられてきた。だけど、実は違っていたんだな。社会を牛耳る